犬の眼瞼炎!症状や原因、治療法って?

公開日:2025/03/19 / 最終更新日:2025/03/19
犬の眼瞼炎とは
眼瞼炎(がんけんえん)は、
犬のまぶた(眼瞼)の一部
または全体で見られる
皮膚の炎症のことです。
感染症や
自己免疫疾患、アレルギー、
マイボーム腺機能不全などが原因で
起こり、
感染性では
「ものもらい」が代表的です。
(マイボーム腺炎・麦粒腫)
放置すると
犬が目を気にしてかいてしまうことで
二次感染につながったり、
慢性化して
再発を繰り返したりする
可能性があります。
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犬の眼瞼炎の症状
眼瞼炎の犬では、
まぶたが腫れたり
目のふちが赤くなったりして、
進行すると目のふちに
かさぶたができます。
他にも
以下のような症状が
見られます。
- 目のかゆみ、痛み
- 充血
- 涙目、涙やけ
- 目やにの増加
- まぶたの痙攣
- まばたきの増加
- 目を気にして掻く
- 掻いてできた傷からの出血
- ドライアイ
- まつ毛が抜ける
- まぶたの毛が抜ける
犬は
目の痛みや痒みなど
違和感から
目を掻いてしまいますが、
原因は
さまざま考えられます。
眼瞼炎だから
目を掻くのではなく、
目の異常から
目を掻いて
眼瞼炎が起こっている
可能性もあるのです。
病院で検査をして
原因を探り、
適切な治療をすることが
大切です。
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犬の眼瞼炎の原因と治療法
まぶたの炎症は
さまざまな原因で起こるため、
原因を特定して
適切な治療を行うことが
重要です。
考えられる主な原因として
- 「感染症」
- 「アレルギー」
- 「自己免疫疾患」
- 「マイボーム腺機能不全」
が挙げられます。
犬が目を気にして
かいてしまう場合は、
目の傷や
二次感染を防ぐために
エリザベスカラーを使用します。
1、感染症による眼瞼炎
犬同士のケンカで
目に傷ができたり、
犬が自分で掻いて
傷つけてしまったり、
目やにをそのままにするなど
不衛生な状態になったりすることで
細菌や真菌(カビ)、
ウイルスの感染が起こります。
感染性の多くは
片方の目で起こります。
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マイボーム腺の炎症による、
いわゆる「ものもらい」(麦粒腫)や
「結膜炎」「角膜炎」に伴って
炎症が起こる場合もあります。
感染性の治療では、
ステロイドなどの抗炎症薬や
原因に応じて
抗生剤、抗ウイルス薬などを
使用します。
薬は飼い主さんの判断で
中止されてしまうと
治りが悪くなったり
再発の原因に
なったりすることがあります。
必ず
出された量や
指示された期間を
守るようにしてください。
2、アレルギーによる眼瞼炎
犬のアレルギーは
以下のような原因で
起こることが考えられます。
- 食物
- 化学物質
- アトピー
- 虫刺され
虫刺され以外は
症状が両目に出ることが
ほとんどで、
目以外にも
口や耳、首の周りやお腹、
足など
皮膚の薄い場所でも
赤みや痒みが見られる
可能性が高いです。
アレルギーが疑われる場合は
アレルギー検査を受けることで
原因(アレルゲン)が特定できる
場合もあります。
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3、自己免疫疾患による眼瞼炎
自己免疫疾患とは、
免疫システムが暴走して
正常な細胞や組織を攻撃して
さまざまな
異常が起きる病気で
「免疫介在性眼瞼炎」とも呼びます。
アレルギーが
外部の刺激や食事など
アレルゲンに起因するのに対して、
自己免疫疾患は
なぜ異常が起こるのか
原因不明です。
ステロイドなどの抗炎症薬や
免疫抑制剤を使って
治療します。
4、マイボーム腺機能不全による眼瞼炎
マイボーム腺炎のうち
マイボーム腺の閉塞によって起きる炎症が
「霰粒腫」(さんりゅうしゅ)です。
慢性化しやすく、
外科手術で
詰まりを取る場合もあります。
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まとめ
- 眼瞼炎は犬でよく見られる
- さまざまな原因があり慢性化する場合も
- 原因ごとの適切な治療が重要
犬の眼瞼炎は
- 感染症
- 自己免疫疾患
- アレルギー
- マイボーム腺機能不全
などが原因で起こり、
犬では
よく見られる病気です。
犬が自分で掻いてしまい
重症化したり、
再発して
なかなか治らなかったりするケースが
少なくありません。
適切な治療が行えるよう、
異変を感じたら
早めに
病院へ行くようにしてください。

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