犬の皮膚が赤い!原因と対処法は?

公開日:2024/10/09 / 最終更新日:2025/02/13
犬の皮膚が赤い場合に考えられる原因と病気
犬の皮膚が赤い場合に考えられる
原因として、
大きく
- 「皮膚病」
- 「アレルギー」
- 「その他」
にわけて解説します。



1、皮膚病(感染症)
健康な皮膚にはもともと
常在細菌がいますが、
何らかの原因で増えてしまうと
「細菌感染症」になります。
原因として
アレルギーや不適切なシャンプー、
免疫力低下による
皮膚のバリア機能低下、
不衛生な環境などが
考えられます。
細菌が増殖している状態ですので
臭いがいつもよりきついと
感じることもあります。
マラセチアなどの
カビが増えると
「真菌感染症」になり、
症状は円形脱毛やフケが多く、
また
臭いもキツイです。
痒みはまれです。
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2、アレルギー
食事の変更によって改善する
アレルギー症状を「食物アレルギー」、
ノミに噛まれることで起こる
アレルギーを「ノミアレルギー」、
疥癬(かいせん)の寄生による
「疥癬によるアレルギー」、
ハウスダストや花粉など
以下のような特徴があっても
原因が特定されないアレルギー症状を
「アトピー性皮膚炎」と呼びます。
- アトピー性皮膚炎
特定の時期に症状が悪化する、外だと症状が出やすい。 - 食物アレルギー
食後突如症状が出るケースと、後に出るケースがある - ノミアレルギー
腰あたりに症状が強く出る - 疥癬によるアレルギー
痒みの中では最も激しい症状
食物アレルギーの症状は顔や耳、
股関節、肛門周辺に出やすく、
アトピー性皮膚炎では
顔や耳、足の先(指の間)、脇の下、
お腹周り、足や尾っぽの付け根などに
出やすい傾向があります。
ノミアレルギーは
背中、後ろ足に
出やすい傾向があります。
疥癬は
耳の外側、お腹、肘や膝、
また足先にも見られる
傾向があります。
血液検査による
アレルギーチェックは
2~3万円ほどでできますので、
皮膚症状がある場合は
動物病院で
検査してもらいましょう。
食物アレルギーの検査精度は
高くないため、
原因食材の特定は
除去食試験によって行います。
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3、その他
感染症やアレルギー以外でも、
「ストレス」で
足先などを過剰に舐めてしまって
赤く炎症になることがあります。
ストレスは
運動不足から起こることも多く、
散歩や遊ぶ時間、
おでかけの頻度を
増やしてあげましょう。
どこかにぶつけた
アザ程度の「内出血」は
自然に回復しますが、
止血異常では
命に関わる場合があります。
血液を止める機能は
血小板による一次止血と
凝固因子による二次止血があり、
そのどこかに異常があると
皮膚にどす黒い
大小さまざまの
斑点のようなものが見られます。
痒みはありませんので
本人はほとんど気にしませんが、
重度の場合は
貧血などが認められます。
免疫疾患「天疱瘡」は
免疫機能が自分自身を攻撃してしまう
原因不明の自己免疫疾患で、
皮膚疾患の中では
まれな病気です。
顔や耳、
お腹などに赤みや痒み、
膿疱、かさぶたなどが現れます。
免疫抑制剤を使って
症状をコントロールしますが、
治療は生涯にわたります。
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犬の皮膚が赤い場合の対処法
緊急性が高い可能性もあります。
どこかにぶつけた様子もなく、
本人も気にしていないのに
斑点る(紫斑)が複数見られ場合は
止血異常による
内出血の可能性があります。
腫れている場合は
肥満細胞腫が疑われますし、
急に赤くなった場合は
アナフィラキシー(アレルギー)の
可能性があります。
様子見はせず、
なるべく早く動物病院で
診てもらうようにしてください。
舐めるのをやめさせる
赤くなった皮膚を
舐めている場合、
口腔内細菌が皮膚に付着し、
蒸れてしまうことによって
細菌がさらに繁殖する
二次感染を起こすことが
少なくありません。
舐め続けることで
どんどん悪化しますので、
舐めさせないよう
エリザベスカラーもしくは
洋服などを着させましょう。
皮膚を清潔に保つ
皮膚を清潔にしましょう。
犬用のシャンプーで洗うのが
一番ですが、
ご自宅にない場合は
水道水で洗うのも効果的です。
洗った後は
しっかり乾かしましょう。
ただ、
皮膚の状態により
シャンプー剤や頻度も重要ですので、
かかりつけ医に相談してから
対処を行うようにしましょう。
ストレスを排除する
特定のタイミングで
皮膚を舐めたり
噛んだりする場合は
ストレスを感じている
可能性があります。
散歩の量や
多頭飼いしている動物との相性、
来客など
(過去に嫌なことをされた経験がある)
ストレスの原因を探り、
軽減する努力をしましょう。
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食事を見直す
ごはんに
アレルギー物質が含まれていることが原因で
皮膚が赤くなっている
可能性もあります。
ドイツの研究チームによると、
犬のアレルゲン食品として
最も報告が多いのは牛肉で、
乳製品、鶏肉、小麦と続いたそうです。
症状が出ている場合や
予防したい場合は
アレルギー検査をお勧めしますが、
検査で陽性が出たからといって
あれもこれも食べさせないというのは
食の選択肢を狭めることになりますので
やめましょう。
原因食材の特定は
「除去食試験」で行われます。
除去食試験は
時間と労力がかかりますので、
症状が軽ければ
疑わしい食材が含まれない
ごはんに変えて
様子を見てみるのもいいでしょう。
タンパク質が
アレルゲンになりますので、
原因となる
タンパク源をあげない方法や
「加水分解」といって
タンパク質の分子量を小さくして
アレルゲンにしない方法があります。
最近では
アレルゲンが
タンパク源に限らないことも
わかってきています。
除去食試験で
全ての食材を試せるわけではないため
原因を特定することは難しく、
まずは症状が軽減できる
食事を探すことが目標になります。
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まとめ
- 皮膚が赤い場合はなるべく早く病院へ
- 感染症やアレルギーの可能性がある
- ストレスや腫瘍が原因の場合も
- 舐め続ける場合はカラーをつけるか洋服などで防御する
皮膚の赤みは
何かしらの問題があって起きており、
緊急性が高い
可能性もあります。
強い痒みを伴う場合は
愛犬の生活の質を著しく下げ、
何度も舐めたり
かいたりすることで
悪化してしまいます。
早期治療が
早期回復につながりますので、
「いつもと違うな」と感じたら
早めに
病院へ連れて行きましょう。

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