犬のカーミングシグナルって?
公開日:2022/12/20 / 最終更新日:2023/08/14
犬のカーミングシグナルとは
犬のカーミングシグナルは、
犬が
- 「自分を落ち着かせる」
- 「相手を落ち着かせる」
- 「敵意がないことを示す」
ためにする行動で、
犬が不安を感じたり、
緊張や興奮したりしているときに
見られます。
犬に個体差はなく、
カーミングシグナルは
犬種を問わず、
同じような行動になります。
犬のカーミングシグナルとボディーランゲージとの違い
ボディーランゲージと
カーミングシグナルは
厳密には異なります。
カーミングシグナルは、
自分や相手の気持ちを
落ち着かせるために取る「行動」です。
一方、
ボディーランゲージは、
楽しい時や
警戒している時などに見られる
「体の動き」や「行動」で、
- 耳
- 口
- 鼻
- 目
- 毛
- 尻尾
- 姿勢
などを使った
全身での感情表現です。
よく見られる犬のカーミングシグナル
口舐め
ぺロッと口舐めをする行動です。
おやつやごはんの前後に
よくみられる行動ですが
それだけではありません。
動物病院や
初めての場所などで
緊張状態のときにも見られます。
あくび
あくびは寝起きや
眠い時だけでなく、
気持ちを落ち着かせる場合にも
見られる行動です。
飼い主さんが叱っているときにも
あくびをする場合があります。
これは、
叱られていることからの
ストレスを和らげようとする行動です。
叱る飼い主さんに対して
「落ち着いて」と
伝えていることもあります。
視線を逸らす
視線を逸らすということは、
相手に敵意がないことを示します。
他の犬に吠えられている場合に、
顔を背けて
目を合わせないようにしたり、
飼い主さんに
叱られている場合にも、
同じように顔を背けたり
目を合わせないようにしたりします。
動物が
相手の目を見つめ続けるのは、
敵意があるときや
威嚇行動のときです。
そのため、
愛犬をじっと見つめることは、
犬にストレスを与える
可能性があるため注意しましょう。
身震い
身震いは、
水で体が濡れた際に、
体をブルブルと震わせる行動です。
水や汚れを払う以外にも、
体をブルブルさせときは、
それまでの行動が終わるときや、
ストレスからの解放などにもします。
犬同士の遊びや
喧嘩の後や、
触られるのが好きではない犬は、
飼い主さんが
過度に撫で回した後に
することもあります。
座る・伏せる
「座る・伏せる」は
特別意味がない
行動でもあるため
見落とされがちですが、
緊張状態のときに
自分を落ち着かせるために
取る行動でもあります。
地面の匂いを嗅ぐ
匂いを嗅ぐ行動も、
自分を落ち着かせるために
することがあります。
初めての場所や慣れない環境で、
地面の匂いを
必要以上に嗅いでいる場合は
緊張している可能性があるため、
少しでも落ち着けるような
対処が必要です。
弧を描くように近付く
相手を刺激しないように
近付く方法です。
自分が警戒しているときや
相手が緊張しているときに
見られる行動です。
犬のカーミングシグナルとは異なるストレス反応
ストレス反応は、
カーミングシグナルの相手や
自分を落ち着ける行動と異なり、
ストレスを感じたときに
出る行動や反応です。
食欲不振や下痢、
嘔吐などの体調不良も、
ストレスからくる可能性があります。
また、足を舐めたり
かじったりする行動や、
尻尾を噛む、
吠えるなどの行動のほか
「ストレススマイル」と
呼ばれる反応があります。
まるで笑っているように
見える表情も、
全体的に力が入り
引きつった口角や、
耳が倒れていたり、
目を見開いていたりする場合には、
恐怖や緊張など
何かしらのストレスを
感じていることがあります。
まとめ
犬のカーミングシグナルを覚えて
適切なコミュニケーションを
- 「カーミングシグナル」は、自分や相手を落ち着かせたり、
敵意がないことを示すための行動 - 普段見慣れているしぐさの中に、
カーミングシグナルがあることも - ストレスを感じたときに出ることもあるので、
よく観察してあげることが大事
動物たちは、
非言語コミュニケーションを使って
コミュニケーションを取っています。
それは
人間に対しても同じで、
犬たちはいつも
自分の気持ちを伝えてきています。
完ぺきに理解するのは
なかなか難しいですが、
日頃から意識して
愛犬の行動を観察して、
少しずつ彼らの「伝えたいこと」を
理解するよう心がけましょう。
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