犬に輸血!輸血リスクって?
公開日:2024/10/02 / 最終更新日:2024/10/02
犬の輸血が必要になるケガ・病気
外傷などによる大量出血
交通事故などで
思わぬ怪我をしてしまい、
大量に出血すると
失血死してしまう
可能性があります。
そのため
一刻も早い輸血が望まれます。
貧血
貧血は
「体内において
赤血球の総数が減少した状態」と
定義されています。
簡単に言うと、
貧血は血液内の
必要なものが不足し、
薄くなっている状態です。
目や口の粘膜が
蒼白になっていたら
貧血を疑ってもいいかもしれません。
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血小板減少症
血が止まるまでに
時間のかかる
凝固異常の状態をいいます。
免疫機能が
何かしらきっかけで、
自身の血小板を
破壊するもので、
発生の原因はいまだに
明らかになっていません。
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犬の血小板減少症!原因や症状、治療法って?
犬の輸血のリスク
犬の輸血には
ドナーとなる犬のことを「供血犬」、
受血する犬のことを
「レシピエント」と呼んでいます。
輸血は
100%安全とは言い切れません。
レシピエント側の
輸血の反応として
「発熱」が一般的ですが、
重度の場合は
供血犬の血液が
レシピエントの血液を破壊する
「急性溶血反応」などの
命に関わる症状が発現します。
輸血反応には
「即発性」と「遅発性」があり、
輸血後数時間後に
副反応が起こる場合もあれば、
数日経った後に
起こる場合もあるので
輸血後
何も現れないからといって
安心はできません。
輸血後、
可能であれば
1泊入院するなど
獣医師さんと相談しましょう。
レシピエント側の注意事項
輸血の前に
注意したい点は
「初回の輸血かどうか」
「妊娠歴があるかどうか」を含め、
さまざまな検査が
必要です。
なお、
検査内容は
各動物病院によって
異なります。
初回の輸血の場合は
抗体がないため、
副反応のリスクは
少ないですが、
2回目以降の輸血の場合は
抗体ができている可能性があるため
重度の副反応を起こす
可能性があります。
また、
原因は明らかになっていませんが
レシピエント側に
妊娠歴があると
「急性溶血反応」などの
重篤な副反応を
起こしやすいとされているため
注意が必要です。
犬の輸血前の検査・試験
交差試験(クロスマッチテスト)
輸血をしても
大丈夫な相性かどうかを
確認するものです。
輸血する側と
輸血される側の血を混ぜ、
固まるなどの
異常反応が出るかを確認します。
血が固まると、
血同士の相性が悪く、
輸血することができないという
意味になります。
検査キットの使用
犬の血液型を調べるためには
動物病院にて
専用の検査キットを使用します。
このキットを使用することで、
約2分程の所要時間と
少量の血で検査が可能です。
※動物病院によって方針が異なります。
すべての動物病院で
上記検査・試験が
行われるわけではありません。
まとめ
- 輸血は100%安全と言い切れない
- 輸血反応には「即発性」と「遅発性」があるので注意が必要
- 輸血前に血液検査・試験が行われることがある
動物病院によっては
犬の輸血のためのドナーの登録を
(供血犬)募集している
病院もあります。
登録することによって
病院によっては
血液検査を無料にしてくれたり、
ワクチン代を
割り引いてくれたりするようです。
現状、
犬には人間のような
献血バンクはありません。
献血バンクを作ろうという
働きもあるようですが、
今は
献血可能な犬たちが
協力してくれることが
助けになります。
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