犬って大根を食べても大丈夫!
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公開日:2021/06/11 / 最終更新日:2023/05/30
犬は大根を食べても大丈夫
冬に旬を迎える大根は
食物繊維やカリウムが豊富で、
犬が食べても大丈夫な野菜です。
90%が水分で低カロリーな食材ですので、
水分摂取が苦手な子や
ダイエット中の子にオススメです。
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食物繊維
食物繊維は栄養として
吸収されることはありませんが、
血糖値の上昇を抑えて肥満を予防したり、
大腸を刺激して便秘を改善したり、
腸内細菌のエサになって
腸内環境を改善したりしてくれます。
大根には100g中5.1gも食物繊維が含まれ、
キャベツの100g中1.8gと比べても
豊富なことがわかります。
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カリウム
カリウムは過剰な塩分を排出して
ナトリウムとのバランスを保ち、
血圧を安定させる効果があります。
ただ腎臓が弱っている場合は
カリウムが過剰になり、
心臓にダメージを与えてしまいます。
腎臓に不安のある子は
摂取量に気を付けましょう。
大根には100g中190mgのカリウムが含まれます。
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ビタミンC
ビタミンCは白血球や
リンパ球の働きをサポートし、
免疫力を高めてくれます。
抗酸化作用も強く
がん予防やアンチエイジングの効果が期待されます。
大根には100g中7mg含まれ、
特に先端部と根元部分に多く含まれます。
切り捨て過ぎないようにしましょう(※)。
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大根に含まれる消化酵素
大根には多様な消化酵素が含まれています。
熱に弱いため、
効果を期待する場合は
生で食べさせてあげるといいでしょう。
アミラーゼ
アミラーゼはデンプンを分解する酵素で、
人の場合は唾液に含まれますが
犬には含まれず、
膵臓からしか分泌されません。
穀物などデンプンを多く含むごはんを食べた際に、
胃腸の消化吸収をサポートしてくれます。
プロテアーゼ
プロテアーゼはタンパク質を分解する酵素です。
犬は雑食動物ですが
もともと肉食だったことから
タンパク質の要求量が多く、
酵素が消化吸収を促進することで
肝臓や腎臓の負担軽減につながります。
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辛み成分「イソチオシアネート」
大根の辛みは
イソチオシアネートという成分によるもので、
根っこ側に多く殺菌作用や
発がん抑制効果が期待されます。
イソチオシアネートは
細胞が壊れた際に生成されるため、
大根おろしにすることで
多く摂ることができます。
「大根おろしに医者いらず」と言われるゆえんです。
ただし、胃腸が弱っていたり
下痢をしたりしている場合は
刺激が強すぎてしまいます。
与えすぎないよう注意してください。
犬に大根を与える際の注意点
総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、
1日の最適カロリー量の
10%以内にしてください。
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アレルギーの可能性
アレルギーは、
生まれつきの体質による先天性アレルギーと、
長い期間同じ食材を食べることにより
発症する可能性がある
後天性アレルギーがあります。
大根を初めて与える際は、
少量からスタートしましょう。
以下の症状が見られた場合は、
アレルギーの可能性があります。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚のかゆみ
- 元気がない
- 目の充血
大根を食べた際に
上記のような症状が現れた場合は、
獣医師に相談しましょう。
消化不良に注意
犬は肉食に近い雑食動物なので、
野菜の消化を得意とした
体内構造にはなっていません。
そのため、大根を大量に与えてしまうと、
消化不良を起こしたり、
胃腸に負担をかけてしまったりする恐れがあります。
また、大根の辛味成分でもある
イソチオシアネートは、
胃腸を刺激する可能性があります。
下痢や嘔吐につながることもあるので、
与え過ぎには注意が必要です。
甲状腺に問題がある犬には与えない
大根はアブラナ科の野菜です。
アブラナ科に含まれる
ゴイトロゲン(グルコシノレート)は、
ヨウ素の吸収を阻害する働きがあるといわれています。
また、甲状腺ホルモンの分泌に悪影響を及ぼし、
甲状腺に負担をかけてしまう可能性があります。
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大根の与え方
大根を犬に与える際は、
皮を剥き、食べやすいように
小さく切ってあげると良いでしょう。
消化も良くなり、
喉に詰まらせる危険性もなくなります。
また、大根の葉っぱにも
ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、
犬が食べても大丈夫です。
葉っぱを与える際は、
茹でて細かく刻んでから
与えるようにしましょう。
大根おろしにする
大根には、大根おろしにすることで
活性化する消化酵素が含まれており、
食事の消化吸収をサポートしてくれます。
すりおろすことで、消化しやすくなり、
喉に詰まらせる心配もなくなるでしょう。
しかし消化酵素は熱に弱いため、
大根おろしを与える際は生のまま与えましょう。
切り干し大根も細かく刻んで
大根を天日干しした切り干し大根は、
甘みが増し栄養価も高まっています。
犬に与えても大丈夫な食材ですが、
与える際は水で戻し、
細かく刻んでから与えましょう。
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お刺身のつまはNG
お刺身のつまは細く切った大根なので、
成分自体には問題ありません。
しかし、魚の種類によって
栄養の吸収が阻害される場合もあります。
お刺身のつまは与えないようにしましょう。
まとめ
- 甲状腺に問題がある犬には与えない
- 実も葉っぱも、与える際は細かく刻む
- 大根おろしにしてあげると、消化酵素も摂取できる
水分補給にもぴったりな大根ですが、
与え過ぎると
お腹を壊してしまう原因になりますので、
注意してあげてください。
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