保護犬のしつけって難しいの?
公開日:2021/10/12 / 最終更新日:2023/05/30
保護犬はしつけが大変?
保護犬のしつけが
難しいといわれるのには理由があります。
保護犬の多くが
「どういった経緯で保護されたか」
という詳しい情報がわかりません。
だからこそ、
どんな環境で暮らしてきて、
どんな経験をしてきたのがが
「わからない」という難しさがあるのです。
- 「どんな過去をもった犬か」ということがわかれば
- 「こういうトラウマがある」
- 「こういう経験はしたことがない」
など予想することができるので、
ある程度対策を立てることができ、
対処することができます。
しかし、何も情報がないと
予期せぬところで、
吠えたり怯えたり、
中にはパニックになってしまう犬もいます。
すると
- 「しつけが大変」
- 「この子の気持ちがわからない」
- 「どう接していいかわからない」
となってしまうのです。
保護犬に多い性格と問題
保護犬には
- 「捨てられた」
- 「虐待やネグレクトを受けた」
- 「繁殖をさせられていた」
といった、
ただ飼えなくなっただけではない
理由がたくさんあります。
そうした犬たちの多くは、
心を閉ざし、
すべてに怯えたり、
反対に攻撃的になってしまう犬もいます。
いろいろな背景がある中で、
保護犬として特徴的な性格と
その問題について挙げていきます。
臆病で落ち着きがない
子犬の頃にいろいろな経験をしてこなかった子や、
怖い経験をした犬は
この傾向が強いです。
ちょっとした音や動き、
人の立ち位置や触り方など、
こちらが思いもよらないことで怖がり、
その場から逃げ出そうと
突然走り出したりすることがあります。
触り方や脱走に注意が必要です。
人や環境になかなか慣れない
社会化期を終えた
子犬や成犬に多いです。
過去の経緯として
推測できるものとしては
「人に対するトラウマ」があったり
「散歩に連れて行ってもらっていない」
「ずっとケージの中で暮らしていた」など、
人や外での
楽しい経験をしたことがない
場合が多いです。
急に動いたり、
上から覆いかぶさるような
触り方はしないで、
犬のペースを尊重してあげましょう。
警戒心が強く吠える
怖い経験をしたことがあったり、
人との関係がない犬などは、
家族以外の人や
ものに対して吠えてしまいます。
決して喧嘩を売っているわけではなく、
「わからなくて怖い」という
警戒吠えがほとんどです。
たとえ犬は怖がって
吠えているだけであっても、
犬が苦手な人や、
たとえ好きな人であっても
突然吠えられたら驚いてしまいます。
自分の犬にも相手の人にも、
飼い主さんができる範囲で
フォローをすることが、
トラブル回避につながります。
トイレの覚え直し
トイレの覚え直しは
保護犬でなくても問題となる壁です。
子犬のうちは
真っ白な状態なので、
1から教えれば
スムーズに覚えてくれるでしょう。
しかし、成犬の場合は根気が必要です。
あらかじめ、保護団体や
預かり親さんに
普段のトイレについて
聞いておくようにしましょう。
初心者でも保護犬は迎えられる?
結論から言うと、
向き合う姿勢があれば
初心者でも
保護犬と暮らすことはできます。
むしろ「犬と暮らしたことがあるから保護犬も大丈夫」
と思っている人は、
もう一度考えてほしいです。
保護犬というと
雑種犬というイメージが強くありますが、
純血種の保護犬もたくさんいます。
「チワワを飼っていたからチワワの性格は理解している」
といった思い込みは捨てましょう。
先にも話したように
「過去にどんな経験をしたのか」がわからない以上、
どんな犬種であれ、
性格は十人十色です。
「昔の愛犬と同じ犬種の保護犬なら大丈夫」と
思っている人よりも
「犬と暮らすのも初めてだけど保護犬を迎えたい」
という人だと、
後者の方が「思っていたのと違った」
ということが少ないでしょう。
とはいえ、
犬と暮らした経験のある人の方が
「犬」の扱い方や
基本的な飼い方を知っているので、
大変さの感じ方は
また違ってくるでしょう。
保護犬のしつけはのんびり気長に
保護犬の性格に合わせたペースで接しましょう
どの時期の
保護犬を迎えるかにもよりますが、
基本的にしつけは
スローペースで
保護犬の性格に合わせて
行ってあげてください。
保護犬たちは、
新しい家族と環境に慣れるので
精一杯です。
初めの頃は
環境の変化からご飯を食べなかったり、
排泄を我慢してしまったりするほどの
緊張状態が続いてしまうこともあります。
家族に迎えたからと
すぐしつけをするのではなく、
まずは緊張状態を解いてあげることを
意識してあげてください。
心を開いていないのに、
しつけをしようとしても
うまくいきません。
中には「触られること」や
「じっと見つめられること」を
怖いと思う子もいるでしょう。
最初は同じ空間にいるだけ、
気配を感じるだけから
スタートして、
そして、少しずつ話しかける、触るなど
新しい家族との
コミュニケーションの時間を
たくさんとってあげてください。
問題行動があればトレーナーに相談を
環境に慣れてきても、
吠えや噛みつき、
脱走などの問題行動が目立つ場合は、
一人で悩まずに
トレーナーに相談するようにしましょう。
トレーナー選びは
しっかり飼い主さんの話を聞いて
意思を尊重してくれる人を
選んでください。
保護犬たちは人に対して
ネガティブのある子が多いですし、
寂しい思いを
たくさんしてきた子たちです。
トレーナーに預けるのではなく、
必ず飼い主さんも一緒に
教わる形のものにしましょう。
まとめ
保護犬の性格を尊重して向き合うことが大切
- 保護犬のしつけが難しいといわれるのには理由があります
- 保護犬はさまざまな背景・過去があります
- 保護犬の性格に合わせたペースで接しましょう
- 問題行動があれば、トレーナーに相談しましょう
すべての保護犬が
臆病だったり神経質だったり
するわけではありません。
中には、人が大好きで
名前を呼ばれただけで喜ぶ子もいますし、
どこを触られても
気にしない穏やかな子もいます。
保護犬を家族として
迎える気持ちが固まったら、
しっかりとお見合いとトライアルをして
飼い主さんとワンちゃん
それぞれの相性を見極めてください。
保護犬は大変なことも多いけれど、
その分強い絆を結ぶことができる
かけがえのない家族となるでしょう。
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