AAFCO(アフコ)って?最新の栄養基準とは?
公開日:2025/01/08 / 最終更新日:2025/01/08
AAFCOとは
AAFCO(アーフコ、アフコ)は、
アメリカで
動物の飼料や
ペットフード(ドッグフード・キャットフード)の
栄養基準を策定している
非営利の民間団体です。
正式名称は
「The Association of American Feed Control Officials」で、
「全米飼料検査官協会」と
訳されています。
日本では
犬や猫が毎日の主食にできる
ドッグフード・キャットフードのことを
「総合栄養食」と呼びますが、
その際の栄養基準として
一般的に利用されているのが
AAFCOの栄養基準です。
国内メーカーの
多くが加盟する
「ペットフード公正取引協議会」という
団体も
AAFCOの
栄養基準を採用しており、
加盟社のフードには
「この商品は、
ペットフード公正取引協議会の定める
分析試験の結果、
総合栄養食の基準を満たすことが
証明されています」
と表記されています。
なお、
ヨーロッパには
AAFCOと同じように
「FEDIAF」
(フェディアフ・欧州ペットフード工業会連合)
という団体があり、
ヨーロッパで作られた
ドッグフード・キャットフードには
FEDIAFの
栄養基準が採用されています。
関連記事
犬の総合栄養食!基準や一般食との違って?
【最新版】AAFCOの栄養基準
AAFCOの栄養基準は
定期的に見直しが行われており、
現在の最新は
2016年版になっています。
犬と猫それぞれの栄養基準は
以下の通りです。
※この栄養基準は
ペットフードの製造を前提としているため、
一般的ではない食材の使用、
調理・加工は
想定されていません。
手作りごはんの場合は、
参考値としてご利用ください。
犬の栄養基準(AAFCO 2016)
猫の栄養基準(AAFCO 2016)
AAFCOに関する注意点
AAFCOは
アメリカの団体で
日本人には
馴染みがないことから、
飼い主さんの
誤解を生み出してしまうことも
少なくありません。
代表的な注意点
を2つ解説します。
1、AAFCOは認定機関ではない
AAFCOの栄養基準は
ペットフードメーカーなどに向けて
公表された「ガイドライン」です。
AAFCOが検査機関や
認定機関として
「総合栄養食」としての
お墨付きを与えるわけでは
ありませんので、
「AAFCOの栄養基準を満たした
総合栄養食」があっても、
「AAFCO認定の総合栄養食」は
ありません。
日本では任意団体
「ペットフード公正取引協議会」が
AAFCOの栄養ガイドラインを
採用しており、
加盟するドッグフードメーカーは、
「この商品は、
ペットフード公正取引協議会の定める
分析試験の結果、
総合栄養食の基準を満たすことが
証明されています」
といった表記をしています。
2、基準を満たす=良いドッグフードとは限らない
AAFCOの栄養基準は
成分についての基準です。
「AAFCOの栄養基準を満たす」
ということから分かるのは
「総合栄養食である」
ということだけで、
品質の良し悪しは
分かりません。
例えば
新鮮な肉を使っても
鮮度の落ちた肉を使っても
成分が同じなら、
どちらも
「AAFCOの栄養基準を満たした
総合栄養食」です。
AAFCOの栄養基準を満たした総合栄養食のおすすめごはん
犬の食べ物は
「エサ」と呼ばれていた時代から、
家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ
変わりました。
私たちと同じように、
犬も
栄養バランスの良い
ごはんを食べることで
健康を維持することができます。
ごはん選びをする際は、
以下の2点を
気を付けていただくといいでしょう。
1、総合栄養食を適量与える
犬が必要とする栄養は
人間と同じではありません。
そこで生まれたのが
「総合栄養食」と呼ばれる
ごはんです。
おやつなど
「一般食」や「副食」と呼ばれる
ごはんだけ食べていると
体を壊してしまいますので、
「総合栄養食」のごはんを
選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても
与える量が少なければ
痩せてしまいますし、
多ければ
太ってしまいます。
パッケージに書かれた食事量は
目安ですので、
ボディ・コンディション・スコアで
「3」の「理想体型」を維持できる量を
与えるようにしてください。
関連記事
犬に必要な食事量とカロリー!計算方法って?
2、添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
犬のごはんと聞いて
「カリカリ」と呼ばれる
茶色い豆粒を想像される方も
多いと思いますが、
正しくは
「ドライフード」と呼ばれる
加工食品です。
保存しやすく
食いつきも良いことから
犬のごはんとして
一般的になりましたが、
高温加熱によって
食材本来の栄養が失われ、
添加物も
多く含まれることから
見直しが進んでいます。
新鮮な野菜を
犬や猫に与え続けることで、
様々ながんに罹るリスクを
軽減することが
研究で判明していたり、
市販のドライフードを製造する
工程の1つである
高温加熱処理が、
タンパク質の品質劣化を招き、
熱に弱いビタミンを破壊し、
さらには
発がん性物質を
生成してしまうことが、
研究により判明しています。
そこで生まれたのが
素材本来の旨味や香りが楽しめ、
余計な添加物も入っていない
「フレッシュフード」と呼ばれる
新鮮なごはんです。
実際に従来の
ドライタイプのドッグフードよりも、
水分がより多く含まれた
手作り品質の
ごはんを食べている犬の方が
寿命が
3年も長くなることが
研究により
明らかになっています。
新鮮で美味しく、
健康なごはんを選ぶことが
長生きできる秘訣です。
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まとめ
- AAFCOはペットフードの栄養基準を作る団体
- 日本の総合栄養食の多くが採用している
- フードの良し悪しの基準ではない点に注意
AAFCOはアフコと読み、
ペットフードの栄養基準を策定する
団体です。
日本では
多くのフードメーカーが
総合栄養食の基準として
採用しています。
AAFCOの栄養基準を満たした
総合栄養食と書かれていても、
それだけで
品質の良し悪しを
判断することはできません。
毎日食べさせられる
ごはんかどうかを知るための情報として
ご利用ください。
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