育犬ノイローゼって?原因や症状、対策など!
公開日:2022/10/17 / 最終更新日:2023/05/29
育犬ノイローゼとは
ノイローゼと聞くと、
人間の子供に対する「育児ノイローゼ」を
連想する方が多いと思います。
実は犬の飼い主さんも同じように
「育犬ノイローゼ(飼育ノイローゼ)」に
なってしまうことがあります。
- 「しつけが上手くいかない」
- 「手が掛かる」
- 「言うことを聞かない」
など、
犬を迎える前には
想像もしていなかった出来事に、
精神的、肉体的ストレスを受け、
ノイローゼになってしまうのです。
育犬ノイローゼの主な症状
犬の飼育によって起こる
ノイローゼは、
育児ノイローゼの症状と
ほとんど同じで、
以下のような症状が現れます。
- イライラする
- マイナス思考になる
- 思考力が低下する
- 不眠に悩まされる
- 突然涙が出る
- 家に帰りたくなくなる
- 逃げ出したい気持ちになる
- 何事にも無気力になる
- 人との会話が減る
- 吐き気を催す
- 食欲不振になる
育犬ノイローゼの主な原因
初めて犬を迎えた人が
なることが多い
育犬ノイローゼですが、
2匹目以降であっても
ノイローゼになることはあり得ます。
育犬ノイローゼは
- 「しつけがうまくいかないこと」
- 「手が掛かる」
ことがきっかけで
なることがほとんどです。
犬の夜鳴き
ノイローゼになる
理由として多いのが、
犬の夜鳴き。
夜になると鳴く、
または吠えることで、
飼い主さん自身も
熟睡できないだけでなく、
近隣からのクレームなどが
精神的ストレスになってしまう
ケースがあります。
子犬の飼育ストレス
子犬の頃に手が掛かるのは、
人間の子どもと同じです。
想像以上の飼育の大変さから
外出時に「帰りたくない」
と思ってしまうことも
あるかもしれません。
トイレの失敗
「トイレトレーニングができない」と、
困っている飼い主さんはとても多く、
トイレトレーニングが
うまくいないことが理由で、
ノイローゼになる方もいます。
トイレトレーニングは、
子犬の排泄のタイミングと合わせて
トレーニングする必要があるため、
飼い主さんが
時間や心に余裕がないと
難しいものです。
余裕がないなか
トイレトレーニングをするのであれば、
ドッグトレーナーにお願いするか、
平日だけでなく
連休もうまく利用し、
集中して
トレーニングする必要があります。
食糞
食糞は「トイレの失敗」と
同じタイミングで起こります。
トイレトレーニングが
できていないうちに、
長時間留守番をさせると、
自分でうんちを食べて
片付けるようになります。
放っておくと
食糞行動は癖になりやすく、
健康的にもよくありません。
甘噛み
子犬のかわいい甘噛みも、
頻度や噛む場所によっては
痛みを伴うため、
ストレスになります。
遊ぶ時間を作っても、
おもちゃではなく、
手ばっかり噛んでくれば、
ストレスになるでしょう。
家具などを噛む
子犬時の甘噛みだけではなく、
成犬になってからの
破壊行動は、
その被害も大きくなります。
後片付けだけでなく
「大切なものを壊された」
という負の感情が
どうしても出てきてしまうものです。
吠える(鳴く)
吠えは
- 「チャイムの音で吠える」
- 「外を人が通ると吠える」
など、第三者へも
影響を与えてしまうものです。
そのため、夜鳴きと同様に
「やめさせたい愛犬の吠え」と
「近隣からのクレーム」の
板挟み状態になります。
老犬の介護
育犬ノイローゼになるのは、
相手が
子犬のときだけとは限りません。
それまで元気だった愛犬が
老犬となり、
介護が必要になったときにも
起こり得ます。
特に大型犬の介護は
とても大変で
- 「排泄の手助け」
- 「歩行補助」
- 「食事の手間」
- 「定期的に寝返りを打たせてあげる」
など、
終日お世話が必要になります。
そのため、
老犬が心配で
気を配っているために、
精神的、肉体的ともに
大きな負担になります。
育犬ノイローゼになりやすい人の特徴
どんな飼い主さんでも
育犬ノイローゼになる
可能性はありますが、
以下のような方は、
育犬ノイローゼになりやすい
傾向にあります。
- 犬が大好き
- 少しでも幸せにしてあげたい
- ちょっとの変化にもよく気が付く
- しつけを完璧にしたい
- 正直しつけについてはよくわからない
育犬ノイローゼにならないための対策
犬を安易な気持ちで迎えない
「飼い主になるための準備期間」は
人それぞれです。
本来「犬を飼う」には、
事前に
飼う犬種について知ることや、
飼い主になる心構えが
必要になります。
「犬を買う」ことは
容易にできてしまうため、
飼い始めてから
「思っていたのとは違った」という
出来事が多くなってしまうのです。
迎える犬種や
しつけについて、
事前にしっかり学んでおく
ことが大切です。
しつけのハードルは低く設定する
「家族として迎えた我が子をちゃんとしつける!」
と張り切りすぎることで、
ノイローゼに陥ってしまう
ことがあります。
無意識のうちに
完璧なしつけを目指してしまい、
犬にも自分自身にも
求めるハードルが高すぎることが
理由の1つです。
そのため、
できないことへの
- 「罪悪感」
- 「責任感」
- 「不安感」
など、
どんどんマイナス思考の
沼にはまってしまうことになります。
力みすぎず、
時間にも自分にも
余裕を持ってしつけをしましょう。
一人で悩まないで相談する
困ったときに相談できる
人がいるかどうかというのは、
実は一番重要な
ポイントです。
かかりつけの獣医師や
専門のドッグトレーナーに
相談することがおすすめですが、
相談する相手は
家族や友人でも構いません。
一人で抱え込まず、
困ったときは
必ず誰かに相談することが
育犬ノイローゼに
ならないために大切なことです。
まとめ
育犬ノイローゼは誰かに相談を
- 犬と暮らすことで、育犬ノイローゼになる場合がある
- 安易な気持ちで犬を迎えない
- しつけに対するハードルを下げ、
一人で悩まず誰かに相談することが大切
育犬ノイローゼは、
飼い主さんにとっても
犬にとっても辛いことです。
人によっては「犬を手放す」
という選択をする人もいます。
そんな
無責任なことがないよう、
また育犬ノイローゼにならないためにも
- 「飼い主になる覚悟を持つ」
- 「余裕をもって犬にあったしつけをする」
- 「一人で悩まないで相談する」
ことを心がけましょう。
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