犬ブルセラ症!どんな病気?
公開日:2024/11/08 / 最終更新日:2024/11/08
犬のブルセラ症とは
ブルセラ症は
世界中に分布する
ブルセラ属の
細菌に感染して起こる病気です。
日本において
人の場合は
感染症法で4類感染症として、
家畜の場合は
(牛、めん羊、山羊、豚)
家畜伝染病予防法で
家畜伝染病として
指定されています。
それぞれ、
診断した医師・獣医師は
地方自治体に
届け出をする必要があります。
近年の日本では
感染報告はほとんど無く、
家畜で年に数頭、
人の感染も
年に数人
いるかいないかという状況です。
犬の感染は
報告が義務付けられていませんが、
まれに
ブリーダーなどの繁殖施設で
大量感染した際に
報告があるようです。
人に感染して
発症した場合は、
発熱や頭痛、倦怠感などの
風邪に似た症状が
数週間続きます。
夜間に発熱し、
朝には下がることから
「波状熱」とも呼ばれます。
致死率は低く、
人から人への感染もまれです。
ただ、
一部の国では
生物兵器として
研究されていたこともあるようです。
メスには流産や不妊のリスク
犬ブルセラ症の感染は
東京では
少なくなっているものの、
地方では
まだ感染例があるそうです。
犬の場合の原因菌は
「ブルセラ・キャニス」で、
感染してもすぐに
大きな症状が出ることはありません。
オスの場合は
精巣がちょっと腫れたり、
前立腺炎になったりといった症状が
でることがあるそうですが、
メスの場合は
妊娠しなければ
感染するだけで発症はしません。
妊娠すると流産したり、
不妊症になってしまいます
(このことから、ブルセラ・キャニスは
「犬流産菌」と呼ばれることもあるようです)。
そのため
不妊手術をせずに
繁殖を考えている方は、
感染していないか、
また
感染する危険がないか
十分に注意する必要があります。
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犬のブルセラ症の治療法
ブルセラ菌は
細胞の中に入ってしまうため、
治療が非常に困難です。
抗生物質で治療しても
出て行かないことが多く、
減ったと思っても
状態が悪くなると
また増えてしまいます。
一度感染すると
治療が非常に難しい細菌と
言われています。
ただ、
長期的に治療を続けた結果、
妊娠したという報告も
あるそうです。
犬のブルセラ症で注意すべきこと
交配の際は感染の有無を確認する
ブルセラ・キャニスは
細菌ですので、
簡単に
犬から犬に移ります。
ブリーディング場で
感染が拡大し、
何度妊娠しても
流産してしまうことが起こるため、
一般の飼い主が
ブリーダーに交配を依頼した際、
ブルセラ菌の
感染がないかの検査を
求められることがあるそうです。
人への感染は流産の際に注意
人への感染は
少数例とは言え、
可能性がありますので
注意しなければいけません。
特に流
産した犬がいた場合、
胎子を
素手で触ってはいけません。
ブルセラ菌に感染していれば
胎盤が
ぐじゅぐじゅになっているので
すぐに分かるそうです。
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