犬アレルギーでも犬を飼えるの?対策を紹介!

公開日:2022/10/20 / 最終更新日:2023/05/29
犬アレルギーとは
犬アレルギーとは、
犬と接したときや
犬と同じ空間にいるときに
過剰な免疫反応が
起こることをいいます。
今まで
犬アレルギーではなかったとしても、
犬を迎えて
初めて自分のアレルギーに
気づくという方も
少なくないようです。
また、
もともと喘息を患っている人だと、
犬を迎えることで
喘息症状が重くなることがあります。
乳幼児が
犬アレルギーの場合は、
発育にともなって
症状が悪化する可能性があります。
そういった場合は
「迎えない」という
選択を持つことが重要です。

犬アレルギーの症状
咳
- 「犬を触ると咳きこんでしまう」
- 「犬と同じ空間にいるだけで咳が出る」
などの症状があります。
咳だけでなく
鼻水なども出る場合があるので、
風邪と症状が似ていることもあります。
目のかゆみ・充血
目のかゆみや充血も
犬アレルギーの症状です。
場合によっては、
目が腫れることもあります。
外見的にも、
分かりやすい症状といえるでしょう。

蕁麻疹・湿疹
蕁麻疹や湿疹などが
出る場合もあります。
皮膚のかゆみ・赤み・腫れ
などを伴います。
湿疹は、
身体の外側の皮膚に限らず、
粘膜部分に
発生することもあります。
この場合は
呼吸困難などを招く
可能性があり、大変危険です。
喘息
喘息持ちの人は、
症状が悪化する場合があるので
一層の注意が必要です。
もともと喘息でなくとも、
犬アレルギーを原因に
喘息を発症する
ケースもあるようです。
これらの症状が悪化すると、
- 呼吸困難
- 嚥下困難
- 動悸
- 下痢
- めまい
- 嘔吐
などの深刻な症状が出ます。
症状が悪化する前に
専門医に相談し、
適切な処置をしておきましょう。

犬アレルギーの原因
犬アレルギーの原因は、
犬が発する
アレルギー物質にあります。
犬の体内で生成される
アレルギー物質、
すなわちアレルゲンは、
犬の毛やフケ、
唾液中に多く存在しています。
犬アレルギーの原因は
犬の毛だと言われることがあり、
毛があまり抜けない
プードルやシュナウザーなどの
犬種が推奨されることがありますが、
実際には
犬の毛に付着している
フケなどの
アレルゲンが空気中を舞い、
人間の体内に入ることで
アレルギー症状を起こします。
そのため
犬アレルギーにかかる心配のない
犬種は存在しないと
考えたほうがよいでしょう。
猫アレルギーとの違い
犬アレルギーと猫アレルギーは、
まったく異なる
アレルギーです。
アレルギーのもととなる
アレルゲンが異なるため、
犬アレルギーだからといって
猫アレルギーでもあると
いうことはありません。
犬アレルギーの検査方法
犬を迎えてから
アレルギーの症状が出た場合、
もしくは犬を迎える前に
自分が犬アレルギーに
かかる可能性があるか調べたい場合、
最も効果的な方法は
アレルギーテストを受けて
検査を行うことです。
アレルギーテストは
大きく分けて
「プリックテスト」と
「RAST(ラスト)テスト」の
2種類があります。

プリックテスト
針などで
少し傷をつけた皮膚に、
アレルゲンを垂らして
反応を確認する方法です。
15~20分ほど放置し、
皮膚が赤くなったり、
腫れたり、痒みが出たりした場合は
犬アレルギーの
可能性が高いといえます。
血液検査と違い、
幼い子どもであっても
受けることができます。

RAST(ラスト)テスト
少量の血液を採取した後に、
その血液に
アレルゲンが体内に入ったときに
つくられる抗体である
「IgE抗体」が
どのくらいあるかを
検査する血液検査です。
血液検査で
IgE抗体を0~6のレベルで
量を測定します。
IgE抗体が多いほど
アレルギー症状を起こす
可能性が高いことは確かですが、
必ずしも抗体の数値と
アレルギーの強さは
相関していません。
この2つのテストで
「犬アレルギーではない」
という診断が出ても、
アレルギーにかかる可能性がない
というわけではありません。
個人差があるため、
お医者さんの説明を
よく聞いた上で判断しましょう。

犬アレルギーでも犬と一緒に暮らすための予防・対策
抜け毛の少ない犬種を迎える
前述した通り、
アレルギーを起こさない
犬種は存在しません。
しかし、抜け毛が少なければ
アレルギーを
引き起こしにくいと言えます。
居住スペースを分ける
犬と人間の暮らす
スペースを分け、
あまり接触しないようにすれば、
アレルギーを
引き起こしにくくなります。
例えば
リビング内でも
犬用のケージでスペースを作り、
飼い主が頻繁に
立ち入らないようにするだけでも
接触頻度は減っていきます。
特に寝室は、
寝ている間に
アレルゲンが体内に入ることを
予防するために、
犬が入らないようにするというのも
一つの手でしょう。

こまめに掃除・換気する
アレルゲンは
空気中に舞い、
私たちの体内に入ってきます。
そのために
部屋をこまめに掃除し、
換気することで、
部屋にアレルゲンが
留まらないようにすると良いでしょう。
さらに
空気清浄機を稼働させると安心です。

犬をこまめにシャンプー・ブラッシングする
アレルギーの原因になる
フケなどを落とすために
有効な方法です。
しかし1週間に2回程度の頻度で
シャンプーをしなければ
効果が出ないという
報告があるので、
シャンプーが
嫌いな犬にとっては
ストレスになるでしょう。
ブラッシングも
フケを防止させる方法になりますが、
ブラッシングしているときに
アレルゲンが舞い上がる
可能性があるため、
念のため
犬アレルギーを発症していない人に
やってもらうことをオススメします。

よく手を洗う
アレルゲンは
犬の唾液にも
多く含まれています。
犬に舐められた部分が
赤く腫れたり
痒くなったりする場合は、
こまめに手を洗って
予防しましょう。

犬アレルギーの治療方法
アレルギー反応を
低下させることを目指した
「減感作療法」という
療法もあります。
これは
体内に低濃度のアレルゲンを入れ、
徐々に高濃度にしていくことで
アレルゲンに
体を慣らしていくというもの。
この療法によって
アレルギー反応が
なくなる人もいますが、
全く効果がない人もいるため、
効果は人それぞれです。
あくまでも
アレルギー症状を軽減するための
治療であることを
念頭に置きましょう。

まとめ
- 犬が発するアレルゲンは毛やフケ、唾液中に存在する
- 犬アレルギーにかかる心配のない犬種は存在しない
- 工夫次第では犬アレルギーでも犬と一緒に暮らせる
犬を迎える前に
「自分は犬アレルギーを
発症する可能性があるか」を検査し、
「発症したらどうするか」ということを
一度立ち止まって
真剣に考えましょう。
犬にとっても
人間にとっても
より良い生活ができるよう、
アレルギーのことを
ちゃんと知っておきたいですね。

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