犬は卵を食べても大丈夫?
公開日:2021/09/10 / 最終更新日:2024/04/02
犬は卵を食べても大丈夫!
卵はタンパク質やビタミン、
パントテン酸、鉄、亜鉛などを含み、
犬が食べても大丈夫な食材です。
ビタミンCと食物繊維以外の
栄養素を多く含むため、
「完全栄養食品」とも言われます。
ただ、脂質やコレステロールが高く
食べ過ぎには注意が必要です。
パントテン酸
パントテン酸は栄養素の代謝や
エネルギーの産生に
欠かせないビタミンです。
免疫力や皮膚の健康にも
関わっています。
さまざまな食品に含まれるため、
基本的に不足することはありません。
犬に卵の殻を与えても大丈夫?
犬は卵の殻を食べても大丈夫です。
殻には健全な骨の発育と
維持に必要なカルシウムが
豊富に含まれています。
また、卵の殻は
小さな穴がたくさん空いた
多孔質であるため、
胃で溶けやすく
吸収率が高いのも特徴です。
ただし、犬が摂るべきカルシウム量は、
リンの量と比較して
「1:1~2:1」が推奨されます。
カルシウムは成長に必要なものですが、
過剰になると
骨軟骨症や股関節形成不全の一因になります。
総合栄養食を食べている限り、
余計に与える必要はありません。
与える際は怪我をしないように、
ミキサーなどで細かく砕くといいでしょう。
殻の表面にはサルモネラ菌や
殺菌のための
次亜塩素酸ナトリウムなどが
残っている可能性があるため、
卵の殻もボイルしてから
与えるようにしてください。
犬への卵のおすすめの与え方
ゆで卵がおすすめ
焼くと焦げがついてしまい、
犬にとって有害な成分となる
可能性がありますので、
ゆで卵(固茹で)の状態を
与えることをおすすめします。
丸ごと与えずに
食べやすい大きさに
小さくカットしから与えてください。
特に小型犬の場合は
細かくしてから与えると良いでしょう。
味付けはしない
塩分など味をつけてはいけません。
市販の味のついた
加工品も与えないようにしましょう。
犬に卵を与える頻度や量
タンパク質や脂質が多いため、
与え過ぎは肥満の原因になります。
総合栄養食にトッピングしたり、
おやつとして与える場合は、
1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。
犬に卵を与える際の注意点
生卵は与えないで
生卵を犬に与えることは
「食中毒」と「ビオチン不足」
の危険性があります。
サルモネラ菌による食中毒
日本の卵は生食を想定して
販売されているため、
市販の卵に
サルモネラ菌が含まれている
可能性は極めて低いといえますが
ゼロではありません。
そのため、サルモネラ菌によ
る食中毒を引き起こす恐れがあります。
ビオチン不足
卵の白身(卵白)には
アビジンという物質が含まれており、
腸内で「ビオチン」という
水溶性ビタミンと結合します。
結合すると
水に溶けなくなるため、
吸収されずに排泄物と一緒に
排泄されます。
こうしてビオチンが不足すると、
以下のような症状を起こす
可能性があります。
- 皮膚のトラブル
- 疲労の激化
- 脂肪の代謝障害
上述した症状が起こることは
非常にまれですが、
卵は加熱した状態で
与えることに
越したことはありません。
アレルギーの可能性
食物アレルギーには、
生まれつきの体質による
先天性アレルギーと、
長い期間同じ食材を食べることで
発症する後天性アレルギーがあります。
初めて食べる食材を
与える際は
少量からスタートさせてあげましょう。
アレルギーには
以下の症状になる可能性が挙げられます。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
- 元気がない
- 目の充血
上記のような症状があれば、
すぐにかかりつけの
獣医師に相談しましょう。
卵を使ったおすすめ犬用レシピ
鶏肉のピカタ
材料
- 卵
- ささみ
- すりゴマ
- 粉チーズ
- 青のり
- 小麦粉
- オリーブオイル
- ブロッコリー(茹でたもの)
- プチトマト
作り方
- ささみは食べやすい大きさにそぎ切りにして、
身の厚いところは包丁で切れ目を入れて開き、
均一の厚さにしておく。 - 切ったささみに小麦粉をまぶす。
- 卵を溶きほぐして小さなカップなどに3等分して、
それぞれに、すりゴマ、粉チーズ、青のりを1種類ずつ入れる。 - フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、
1を2にくぐらせて、中まで火が通るように
火加減に注意しながら焼く。 - 3を器に移し、ブロッコリーとプチトマトを添えてできあがり。
まとめ
愛犬に卵は与えて大丈夫!
- 生卵を与えることは危険が伴います
- 与える際は固茹でがオススメ
- 食べやすい大きさにカットしましょう
- 与えすぎは肥満の原因になります
- 殻を与えても大丈夫
生卵やアレルギーなどに注意して、
普段のご飯に
トッピングしてみてはいかがでしょうか?
人間にとって美味しい食材でも、
犬にとっては危険な食べ物も
たくさんあります。
それらをきちんと理解した上で、
楽しいペットとの
食ライフを過ごしてくださいね!
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