犬はお米を食べても大丈夫!
公開日:2021/08/26 / 最終更新日:2023/05/30
犬はお米を食べても大丈夫
お米はエネルギーが豊富で
犬にとって必要なミネラルや
タンパク質も含んでいます。
中でも多いのが
炭水化物「デンプン」で、
エネルギー源になります。
人は唾液に消化酵素「アミラーゼ」を含みますが、
もともと肉食だった犬は
その機能が無いため
人に比べれば消化が得意ではありません。
しかし、人との共生で雑食動物へと進化し、
炭水化物を消化、吸収して
利用することができるようになりました。
犬は肝臓でタンパク質や
脂肪を分解して
エネルギーを合成していますが、
炭水化物を利用することで
その負担が軽減されます。
また尿素窒素の生成も減るため、
腎臓の負担も軽減します。
バランスの良い食材から
栄養を摂取することが、
体に良い食事につながるのです。
総合栄養食へのトッピング
やおやつとして与える場合は、
1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。
犬にお米を与えるときの注意点
生米は消化されにくい
生米は消化しにくく
下痢を引き起こしてしまいます。
しかし、煮炊きした
熱と水分が加えられたものは
消化されやすくなります。
そのため犬にお米を与える場合は、
炊いたお米を与えるようにしましょう。
お米アレルギーの可能性
一般的にお米は
アレルギー反応が起きにくい
食べ物ですが、
お米に対して
かゆみのアレルギー反応を起こしてしまう
犬もいます。
その場合、
掻きむしることによる
脱毛や細菌の感染を伴うことがあります。
初めて与える際は少量程度にして、
しばらく様子を観察してください。
気になる症状がある場合は
動物病院でアレルギーチェックを
行うことをおすすめします。
お米のとぎ汁はあげないで
お米には汚れや虫、
農薬などが付着している場合があり、
お米を研ぐことで
その汚れなどを落とします。
とぎ汁を作物や植物に肥料として
与えることもありますが、
人も食べないものを
与えるのはやめましょう。
白米以外のお米食品は犬に与えても大丈夫?
玄米
白米に比べビタミンや
食物繊維が豊富ですが、
白米に比べて消化は良くありません。
水分を多めにするなど
消化されやすいように工夫が必要です。
白米同様アレルギー反応を起こす
犬もいますので、
かゆみなどの症状が出ないか
様子を観察しましょう。
雑穀米
五穀や十六雑といった
雑穀も犬が食べても大丈夫な食材です。
白米に比べて
ビタミンやミネラルなど豊富に含んでいます。
しかし、犬は穀物を消化することが
苦手ですので、
与える時は人が食べるよりも
柔らかく炊いてあげる必要があります。
米粉
米粉は名前の通り、
米を細かい粉状にしたものです。
お米との成分の違いはなく、
お米同様に水分と熱を加えることで
犬に与えることができます。
米ぬか
犬に与えてもいい食材です。
食物繊維が豊富な米ぬかですが、
食物繊維は基本的に
消化酵素で分解されません。
腸内細菌による発酵がされることで
栄養を吸収しやすくし、
消化器官の輸送機能を高めてくれます。
米麹
米麹は犬が食べても大丈夫な食材です。
特に米麹のみで作られている
甘酒などは栄養価が高く、
食欲のない
犬や高齢の犬の栄養補給としても
いいといわれています。
しかし、糖度がとても高いため、
与えすぎは肥満を引き起こす
原因となってしまいますので注意しましょう。
お米を使った手作りごはんレシピ
トマトリゾット
材料
- ささみ
- プチトマト
- 舞茸
- にんじん
- じゃがいも
- 水
- 炊いたご飯
- オリーブオイル
作り方
- 野菜は小さめに切り、ささみは適当な大きさに切っておく。
- 鍋にオリーブオイルを入れて火にかけ、ささみを炒める。
- 2の色が変わったら、1の野菜を全て入れて、さらに炒める。
- 3に水を入れ、材料が柔らかくなるまで煮る。
- 4にご飯を入れて、ご飯が好みの柔らかさになったら火を止め、
人肌程度に冷ましたらできあがり。
まとめ
愛犬には炊いたお米をあげるようにしましょう!
- 与える際は炊いたお米を与えましょう
- 生米やとぎ汁は与えないで
- アレルギーや消化不良に注意
- 与える量は少量程度にしましょう
犬はもともと肉食の動物で、
人と一緒に暮らしてきた歴史の中で
雑食性へと進化してきました。
犬は肉食だったからと
肉だけをあげたり、
雑食だから人と同じように
お米だけをあげたりと
偏った与え方はしてはいけません。
人間にとって美味しい食材でも、
犬にとっては
危険な食べ物もたくさんあります。
それらをきちんと理解した上で、
楽しいペットとの
食ライフを過ごしてくださいね!
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