犬の花粉症!症状や対策、予防方法って?
公開日:2022/12/22 / 最終更新日:2023/11/08
犬の花粉症とは?
花粉症とは
花粉などのアレルゲンが体内に入り、
それを排除しようとして
くしゃみや鼻水、
目のかゆみといった症状を引き起こす
免疫反応のことをいいます。
日本人は
スギやヒノキの花粉に
アレルギーを持っている方が
多いといわれています。
犬も花粉症になる?
結論からいうと、
犬も花粉症になります。
ただ、犬の花粉症は
私たち人の症状とは少し違い、
皮膚に
症状が現れることが多い
とされています。
いわゆる
アレルギー性皮膚炎となるわけです。
ただ、くしゃみや目がかゆくなる、
赤くなるといった症状が
出ないかというと
そうでもありません。
犬種や
アレルゲンにもよる
ということになります。
犬の場合だと、
スギやヒノキといった花粉の中でも
ブタクサにアレルギー反応を起こしやすいと
報告されています。
そのため春夏秋冬、
花粉症になる可能性はありますが、
ブタクサは
7月~10月にかけて開花するため、
秋に花粉症になる子が
多いと考えられています。
花粉症になりやすい犬種・年齢
花粉症になりやすい年齢は
明確には判明されていませんが、
2013年に公表された
アニコム損害保険の調査によると、
- ウエストハイランドホワイトテリア
- フレンチブルドッグ
- ワイヤーフォックステリア
- 柴犬
- シーズー
でテリア系の犬種や
短頭種に多い傾向があるようです。
犬の花粉症の症状
人は鼻水やくしゃみといった
呼吸器系の症状が出やすいですが、
犬の症状は主に
- 耳
- 脇
- 股
- 足先
- 口や目の周り
に発疹や、かゆみといった
皮膚炎の症状が多くみられ、
体を舐めたり
噛んだりするしぐさが
みられます。
なぜ人間のような症状ではなく、
皮膚に症状が出やすいかは
明確には分かってはいません。
しかし皮膚炎を起こすのは、
犬は人間よりも
皮膚が薄くデリケートなため、
外部からの刺激に
過敏に反応しやすいとも
考えられています。
犬の花粉症の検査・診断方法
血液検査で
何の物質に反応しているか
調べることができます。
毎年同時期に、
同様の症状が出ていた場合は
花粉症の可能性もあるので、
1度調べてみてもいいかもしれません。
犬の花粉症の治療
花粉が原因であれば、
症状を和らげる
対症療法がとられることが多いです。
症状がひどい場合、
ステロイドなどで
かゆみや炎症を抑えることもあります。
また、
比較的軽症の場合は、
人の花粉症と同様に
抗ヒスタミン剤
(ヒスタミンの作用を抑制する薬品)
を投与することもあります。
しかし、
基本的に発症してしまった
アレルギーを完治させることはできません。
犬の花粉症の対策・予防
愛犬が花粉症と判断された場合でも
されていない場合でも、
以下の6つの対策をとることで、
症状の悪化
もしくは予防することができます。
市販で
犬用の花粉防止スプレーが
販売されておりますが、
そういったグッズを使いながら
対策をとっていきましょう。
- 花粉の多い時間帯でのお散歩を避ける
- 花粉症の犬には洋服を着せる
- 草むらに入らせない
- 外からの帰宅時にはブラッシングをする
- シャンプーの回数を増やす
- 空気清浄機の設置
花粉の多い時間帯でのお散歩を避ける
花粉症の対策は
人と一緒で、
「花粉に接触しない・持ち込まない」
ということが大前提です。
花粉が多く飛沫している時間帯は
避けたほうが無難でしょう。
花粉の飛沫量や
多い時間帯は
地域や気象によって異なります。
今では
インターネット(花粉Chなど)で
簡単に花粉の飛沫量を
調べることができますので、
事前に調べ、
その時間帯を避けて
愛犬とのお散歩を楽しみましょう。
花粉症の犬には洋服を着せる
人の場合は
花粉症対策で
マスクをすることが多いですが、
犬の場合は
洋服を着せて
対策をとってください。
犬の毛に
花粉がつくことを防ぎ、
さらに帰宅時に
洋服を脱がせるだけで、
家に花粉を持ち込むことを
防止できます。
しかし、
いくら花粉対策になるからといって
愛犬が
洋服を嫌がった場合は
無理に着せないようにしてください。
草むらに入らせない
犬の花粉症の原因の1つである
ブタクサは
草むらに生えています。
できる限り、
草むらに入らせないようにすることが
無難です。
外からの帰宅時にはブラッシングをする
帰宅したら、
愛犬についた花粉を
早めに取り除いてあげましょう。
ブラッシングすることで
花粉を落とすことができますが、
必ず乾いた状態ではなく
少し濡らした状態で
ブラッシングをしてあげてください。
乾いた状態で
ブラッシングを行うと
そのまま花粉が
部屋に飛散してしまう可能性があります。
ブラッシングを嫌がる犬の場合は、
濡れたふきんで
優しく拭くだけでも
効果がありますので、
その子に合った方法で
花粉を取り除いてあげましょう。
シャンプーの回数を増やす
シャンプーのしすぎは
皮膚を乾燥させてしまうため、
週に2回以上のシャンプーは
しないでください
(シャンプー素材にもよります)。
愛犬の花粉対策でもありますが、
シャンプーで皮膚の炎症を
起こさぬことがないよう
肌に優しい成分のシャンプー、
また、
肌の保湿もしてあげることが理想です。
空気清浄機の設置
一度家に入ってきた花粉は
取り除かない限り、
ずっと家に残ってしまいます。
犬が日常的に生活している
リビングや寝室、
もしくは
花粉の入り口になりそうな
玄関などには
空気清浄機を置いてあげることで
ある程度の
予防が期待できるでしょう。
花粉症の犬に果物や野菜は注意?
花粉症の人は、
果物や野菜に対して
アレルギー反応を
起こしやすくなっています。
「交差反応」と呼ばれる
花粉症の原因と同じ科の植物に
反応することから
そのように考えられています。
犬も同様で、
実際、
スギ花粉症の犬は
トマトを摂取した後に
口腔アレルギー症候群を示したという
報告もあります。
そのため犬が花粉症の場合は、
果物や野菜は
与えないほうが
賢明かもしれません。
どうしてもという場合は、
かかりつけの獣医さんに
相談してみましょう。
まとめ
犬の花粉症で
いつもと違うと感じたら動物病院へ
花粉症は
人にとっても
犬にとっても
大変なアレルギー症状ですが、
愛犬が症状に苦しんでいるのであれば、
早めに動物病院に
連れて行ってあげてください。
花粉症ではない場合もありますが、
いずれにせよ
皮膚に炎症を起こしている
可能性が高いです。
早期発見・早期治療のために
定期的な健康診断をおすすめします。
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