犬の脳の病気!症状や原因、対処法って?
公開日:2022/12/16 / 最終更新日:2023/08/14
犬の脳の病気
犬の脳で
よく見られる病気(症状)として、
- 「水頭症」
- 「脳炎(髄膜炎、トキソプラズマ脳炎、ジステンパー脳炎)」
- 「認知症」
- 「てんかん」
- 「脳腫瘍」
- 「脳梗塞」
- 「前庭疾患」
- 「肝性脳症」
などが挙げられます。
脳の異変でよく見られる症状と対処法
飼い主さんが
愛犬の様子から「何かおかしい」
と感じることが多い症状として、
以下の5つが挙げられます。
- 痙攣(けいれん)、発作
- ふらつく
- 斜頸、眼振
- ぐるぐる回る、徘徊する
- 瞳の大きさが左右で異なる
1、痙攣(けいれん)、発作
痙攣とは、
犬の意思とは関係なく
筋肉が収縮する
状態を意味します。
脳の病的な問題によって
痙攣が起こると、犬は
- 激しく震える
- 足をバタバタさせる
- 倒れる
- 意識を失う
- 吐く
- 失禁する
- よだれを垂らす
- 一時的に呼吸が止まる
といった症状が
見られます。
それらは「発作」とも呼ばれます。
痙攣の原因は、
「てんかん」や「水頭症」
「脳炎」「腫瘍」のほか、
「腎臓病」や「感染症」
「中毒」などが考えられます。
発作の多くは
数分で収まりますが、
10分以上続いたり、
1日に何回も起きたりする場合は
緊急性が高い
可能性があります。
できるだけ早く
動物病院で検査を受けてください。
その際、
発作の様子を
動画に撮っておくと
診察がスムーズに行なえます。
2、ふらつく
犬が脳の病的な問題によって
ふらつく場合、
原因として「脳卒中」や「水頭症」
「脳腫瘍」「脳炎」などがあり、
脳以外では
以下のような可能性が
考えられます。
長時間ふらついていたり、
他にも
変わった様子が見られる場合は
緊急性が高い
可能性があります。
病院で診てもらうといいでしょう。
3、斜頸、眼振
頭が傾いたままになっている
状態のことを「斜頸」と呼び、
眼球が痙攣したように動く
状態のことを「眼振」と呼びます。
どちらも
犬自身の意思とは関係なく起こり、
「前庭疾患」という耳や
脳の前庭に起きた問題が疑われます。
前庭とは
平衡感覚をつかさどる器官のことで、
脳の前庭(中枢前庭)が
原因で起こる場合、
「脳卒中」(脳出血や脳梗塞など)や
「水頭症」「脳炎」「脳腫瘍」
などが考えられます。
いずれも緊急性が高く、
早期治療が必要です。
4、ぐるぐる回る、徘徊する
犬は嬉しい時や
ストレスを感じた時に
ぐるぐる回ることがありますが、
それが病的な場合、「
認知症」や「前庭疾患」が
疑われます。
脳の前庭(中枢前庭)が原因で
起こる場合は
「斜頸」や「眼振」と同様です。
耳の前庭(末梢前庭)が原因で
起こる場合は、
「内耳炎」や「中耳炎」が
疑われます。
他にも
「甲状腺機能低下症」や
「感染症(犬ジステンパーなど)」の
可能性があり、
原因不明の場合は
「特発性前庭障害」となります。
5、瞳の大きさが左右で異なる
脳の問題によって
瞳の大きさが違う場合は
「ホルネル症候群」が疑われます。
原因として
「腫瘍」や「中耳炎」
などが考えられます。
多くは自然治癒しますが、
中には
命に関わる病気が
原因になっている可能性もあります。
放置せず
動物病院で検査するように
してください。
まとめ
- 脳の病気では行動に異変が現れる
- 異変を動画で撮って病院へ
- 早期発見・早期治療が大切
脳に異常がある場合、
痙攣やふらつくなどの行動、
斜頸や眼振など
顔の様子に異変が現れます。
発作が何度も起きたり、
継続して現れる場合は
緊急性が高い
可能性があります。
診察がスムーズになりますので
様子を動画に撮り、
できるだけ早く
動物病院へ行くようにしてください。
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