犬の老衰!症状(状態)って?
公開日:2024/11/17 / 最終更新日:2024/11/17
犬の老化のサイン
食事量は減っているのに、太りやすくなる
老犬の
体重増加の原因として
「食事量と運動量のバランスがとれていないこと」
と
「身体の代謝が落ちているために痩せにくくなっていること」
が考えられます。
関連記事
シニア犬のダイエットに最適なドッグフードって?
睡眠時間が長くなる
犬も年を重ねると、
周りの刺激に対して
新鮮さを感じなくなり、
興味を示さなくなっていきます。
また
疲れやすくなり、
関節の痛みがあったり、
動くことで
苦痛を感じるような
身体の病気があったりすると
動くことを避けるようになるため、
結果として
寝てばかりになると考えられます。
「遊んで!」という仕草が減る
新しいものに対して
興味が薄れると同時に、
体力の低下や
運動するのがつらい
などの症状があれば、
遊ぶことに消極的になります。
また、
白内障や核硬化症など、
眼が白く濁ったようになる病気は
老化とともに多くなります。
視力の低下よりも
眼の輝きや
表情の変化の方が、
飼い主は
気付きやすいかもしれません。
関連記事
犬の白内障!原因や症状、治療法って?
歩くペースが遅くなる
体力の低下から、
動きが鈍くなっていると
思われます。
また、
関節炎や靭帯の異常から、
歩くことで
痛みを感じている
可能性もあります。
早い段階で発見できれば、
サプリメントや
体重管理などで
状態の悪化を
先延ばしできるかもしれません。
関連記事
犬の関節炎!種類や症状って?
関連記事
犬がふらつく!病気?考えられる原因は!
スポンサーリンク
【獣医師が認めた犬用関節サポートサプリメント「毎日散歩】
筋肉成分と軟骨成分の独自配合による
愛犬のキビキビとした走りをサポートする
犬用サプリメントです。
愛犬の健康な関節・軟骨の維持 、
適度な運動、肥満防止をサポートします。
「犬とずっと一緒に元気な散歩がしたい!」
そんな飼い主様の為の
犬用関節サポートサプリです。
【毎日散歩 グルコサミン&イミダゾールペプチド】
耳が遠くなる
犬の聴覚は
人間の4倍以上といわれています。
また、
人間よりも
多方向からの音を
感知することができます。
年を取ると、
この感覚は衰え、
音に気が付かなくなっていきます。
視力も
同時期に衰えていくため、
急に触られると
びっくりして、
時には
攻撃的になることもあるので
注意が必要です。
触るときには必ず
- 「声掛けをする」
- 「視界に入るように近づく」
などの
配慮をしてあげましょう。
新しい物への警戒心が強くなる
老化により
興味を示さなくなることが増える一方、
今までとは違う
感覚に慣れることが困難になるため、
知らないものに対して
異常に警戒し、
吠えたり怖がったり
するようになることもあります。
性格によって
真逆の反応になるので、
元々の性格がどちらなのか、
その変化に気付くことが
大切です。
無関心であれば
害はないのですが、
恐怖心を
抱いているようであれば、
刺激を避け、
穏やかに過ごせるよう
気づかってあげてください。
食べる総量が減る
老犬の場合、
消化管の衰えや
活動量の低下から
身体が要求する食事量は
減っていくことが一般的です。
急に食べなくなったときは
病気を疑ったほうがいいと思いますが、
年単位で
少しずつ減っていくようなら、
老化のサインかもしれません。
関連記事
シニア犬の食事!注意点や食べさせ方って!
口臭がひどくなる
年とともに歯周病で
口が痛くて
食べられないことも増えていきます。
当然、
口臭もきつくなり、
痛みから
口を触られるのを
嫌がるようになります。
歯磨きの習慣は
若い頃からの積み重ねが
大切です。
まして
痛みが出てからでは、
触ることすらできなくなる
可能性が高いです。
老齢になる前から
歯石や
歯垢の除去などのクリーニングを
定期的に
行うことが重要です。
関連記事
犬の口臭がひどい!病気?原因や対処法って?
関連記事
犬の歯周病!原因や治療法、放置リスクって?
関連記事
犬の歯石取り!無麻酔のリスクって?
関連記事
犬の歯磨きのやり方!歯磨きの頻度って?
関連記事
歯周病が死の病気に?犬の心臓や腎臓への影響!
犬の平均寿命
アニコム損害保険の調査によると、
犬の平均寿命は14歳でした。
犬種によって差があり、
一般的に、
大型になるほど
寿命が短いといわれています。
これには所説あり、
小型犬は
室内犬が多いため、
異常や病気のサインに
気付きやすいということも
理由の一つとして考えられます。
特に大型犬では、
高齢になって
寝たきりの状態になった際は、
体重の負担から
内臓の血流が悪くなりやすく、
余命が短くなる傾向があります。
床ずれなども
体重が重いほうができやすく、
痛みなどで
食欲が落ちる場合は、
体力の低下も早めてしまいます。
関連記事
愛犬が長生きする秘訣!
犬が老衰死する前の症状とできること
老衰死前の症状
老衰死する間際の症状としては、
病気にかかったような
目立った症状は無く、
以下のような状態が
見られます。
- 寝ている時間が長くなり、呼吸が弱くなる
- 食が細くなり、それに伴って排泄量(尿、便)が少なくなる
- 意識がもうろうとしている時間が頻繁に訪れる
飼い主であれば、
この状況になるまでに、
徐々に体重が減り、
痩せて活動量も減っていく様子に
気が付いていると思います。
その段階であれば、
できるだけ
食べやすい形状の食事を
人肌程度に温めて
口元に運んであげたり、
排泄場所に
連れて行ってあげたりするといった
介護をすることで、
愛犬のQOL(Quality of life)を
向上させることができます。
老衰死間際にできること
老衰死する間際になると、
以下のようにできることは限られます。
床ずれがないように体勢をこまめに変える
- 身体を起こした状態で、
匂いが立つように温めた食事や水分を
スポイトで口に少量入れてみる
(ただし、意識が無い場合は窒息の恐れがあるため、
避けた方が安全)
身体をさする、話しかけるなど、意識が遠のくことを防ぐ
- この場合は、
限られた時間をどう過ごすのか、
最期の時を
どう迎えるのかを考えながら、
できるだけ
そばにいてあげられるよう
家族で話し合って
協力することが大切です。
関連記事
犬の床ずれ予防!治療や対処法って?
安楽死という選択
日本においては、
老衰であれば
安楽死という選択は
されないのが一般的です。
前述した通り、
老衰の場合は
生命の機能が低下することで
本人が苦しむ様子は
あまり見られないからです。
海外では、
安楽死は飼い主の責任として
受け入れられている場合も
あるようですが、
日本では
倫理的に受け入れられていません。
飼い主と
獣医師の双方が納得し、
以下の条件を満たしている場合に
安楽死が
実施される場合があります。
- 動物が生きることに苦しみや激しい痛みを感じており、
それを回避する方法が無いこと - 飼い主である家族全員の同意が得られていること
苦しんでいる我が子を前に、
何もしてあげられないことほど、
心苦しいことはありません。
それが本当に
ベストな選択だったかは、
犬本人が語らない限り、
誰にも決められないことです。
まとめ
- 老衰にはいくつかのサインがあります
- 犬の平均寿命は14歳です(犬種によるバラツキあり)
- 老衰死前にできることは限られています
- 家族で最期の迎え方を相談しておきましょう
命には
いずれ必ず終わりがやってきます。
だからこそ、
生きている1日1日を
充実させることが一番です。
正常な老化なのか、
病気によるものなのか、
早く気付けるように
愛犬をよく観察してあげてください。
最善の選択ができるのは、
飼い主だけです。
どんな選択をしたとしても、
共に過ごした時間を
笑顔で思い出してあげられることが、
愛犬にとって
最大の喜びであることを
忘れないでください。
関連記事
シニア犬(老犬)に多い病気!症状や健康診断の準備は?
関連記事
愛犬が長生きする秘訣!
スポンサーリンク
「犬のレントゲン検査」カテゴリーの関連記事
「犬の健康寿命」カテゴリーの関連記事
「犬の失明」カテゴリーの関連記事
「犬の年齢」カテゴリーの関連記事
「犬の歯周病」カテゴリーの関連記事
「犬の死因」カテゴリーの関連記事
「犬の目の病気」カテゴリーの関連記事
「犬の糖尿病」カテゴリーの関連記事
「犬の老衰」カテゴリーの関連記事