犬の総合栄養食!基準や一般食との違って?
公開日:2024/11/20 / 最終更新日:2024/11/20
犬の総合栄養食とは
総合栄養食とは、
犬に必要な栄養素が
バランス良く配合された
ごはんのことで、
ペットフード協会では
「毎日の主要な食事として
給与することを目的とし、
当該ペットフードと水だけで
指定された成長段階における健康を
維持できるような
栄養素的にバランスのとれた製品」
と定義されています(※)。
年齢(子犬・成犬・シニア犬)や
妊娠・授乳期など
ライフステージに合わせた
総合栄養食もありますが、
フードの種類として、
「総合栄養食」の他に
ジャーキーなどのおやつやスナック、
トリーツをまとめた
「間食」や「療法食」
「一般食」があります。
一般食は
嗜好性を高めることを目的としたもので、
「おかずタイプ」や「副食」
「ふりかけ」と表記されたり、
「総合栄養食と一緒に与えてください」と
書かれていたりします。
獣医師の指示で与える
「療法食」は
栄養バランスが
計算されていますが、
「間食」や「一般食」は
栄養バランスを
重視していません。
そのため
主食にすると
体を壊してしまう可能性があり、
特に
「一般食」は
名称から
主食にできると誤解されやすいので
注意が必要です。
犬の総合栄養食の基準
総合栄養食に
法律的な基準はありませんが、
一般的に「AAFCO」
(アアフコ・米国飼料検査官協会)や
「FEDIAF」
(フェディアフ・欧州ペットフード工業会連合)などが
策定している栄養ガイドラインが
基準にされています。
日本では
任意団体「ペットフード公正取引協議会」が
AAFCOの栄養ガイドラインを
採用しており、
加盟するドッグフードメーカーは、
「この商品は、
ペットフード公正取引協議会の定める
分析試験の結果、
総合栄養食の基準を満たすことが
証明されています」
といった表記をしています。
「AAFCOの基準を満たした」と
表記されている場合もありますので、
注意してラベルやサイトを
見るようにしましょう。
犬の総合栄養食の種類
総合栄養食は
水分量や形状の違いでも
分けられます。
一般的には
ペットフード協会の区分をもとに
- 「ドライ」
- 「ソフトドライ」
- 「セミモイスト」
- 「ウェット缶詰」
- 「ウェットその他」
に分けられます。
犬の総合栄養食は手作りできる?
手作りのほうが長生きするなら
愛犬のために総合栄養食を
手作りしてあげたいと
考える飼い主さんも
いると思います。
しかし、
手作りを毎日のごはんにすることは
推奨していません、
総合栄養食を手作りすることは
現実的に難しいでしょう。
なぜなら、
人が摂るべき栄養と
犬が摂るべき栄養は異なるため、
愛犬のごはんをつくるためには
犬の栄養学を
しっかり学ばないといけないからです。
知識を得たとしても、
人とは別に
毎日いろいろな食材を買って、
栄養を考えたレシピを作って、
調理をして…というのは
愛犬のためとは言っても
大変な手間と
時間とお金がかかります。
もちろん
できる飼い主さんは
ぜひそうしてあげてください。
それが理想であることは
間違いありません。
簡単でありませんので、
手作りが難しい日は
愛犬の健康と飼い主さんの
負担を考えて、
ベストは難しくても
ベターな選択をしていただければと
思います。
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手作りレシピのための栄養基準
総合栄養食を
手作りするかは別として、
総合栄養食の
栄養基準を知りたいという方も
いると思います。
以下の栄養素に関して
紹介していますので、
ぜひ参考にしてください。
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犬の総合栄養食についてよくある質問
食べない場合はどうすればいいの?
犬にとってごはんは
私たち以上に
楽しみな時間のはずです。
それなのに
食べてくれないとしたら、
何か理由があると
考えたほうがいいでしょう。
急に食べなくなった場合は、
病気を疑う必要がありますので
獣医師に相談してください。
その他の理由として、
- 「ドライフードの油(動物性油脂)が口や体に合わない」
- 「高齢で顎が弱っていたり口内に問題があったりして
カリカリが食べにくい」
といったことも考えられます。
無添加で水分量も多く
食べやすい
フレッシュタイプのフードに変えてみると
良いかもしれません。
他にも
「食べなければ
もっと美味しいごはんが出てくることを
覚えてしまった」ことが
原因かもしれません。
フード選びに迷って
コロコロ変えたり、
これなら食べてくれるからと
おやつに頼ったりする飼い主さんに
多いケースです。
心当たりがある場合、
状況に合った
アドバイスをしてもらうためにも
ドッグトレーナーに
相談することをおすすめします。
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どれくらいの量を食べさせればいいの?
総合栄養食も
少なければ
健康な成長ができませんし、
多ければ
肥満になってしまいます。
特に
迎えた際に聞いた量のまま
与え続けていたり、
目分量で与えていたり、
パッケージの目安が適正量だと
誤解していたりする方に
多く起こります。
食べるべき量は犬ごと、
ライフステージごとに
異なりますので、
必ず
愛犬に合った量を
与えるようにしてください。
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全犬種・全年齢対応の総合栄養食のおすすめごはん
犬の食べ物は
「エサ」と呼ばれていた時代から、
家族の「ごはん」と
呼ぶ時代へ変わりました。
私たちと同じように、
犬も栄養バランスの良い
ごはんを食べることで
健康を維持することができます。
ごはん選びをする際は、
以下の2点を
気を付けていただくといいでしょう。
1、総合栄養食を適量与える
犬が必要とする栄養は
人間と同じではありません。
そこで生まれたのが
「総合栄養食」と呼ばれる
ごはんです。
おやつなど
「一般食」や「副食」と呼ばれる
ごはんだけ食べていると
体を壊してしまいますので、
「総合栄養食」のごはんを
選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても
与える量が少なければ
痩せてしまいますし、
多ければ
太ってしまいます。
パッケージに書かれた食事量は
目安ですので、
ボディ・コンディション・スコアで
「3」の「理想体型」を維持できる量を
与えるようにしてください。
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2、添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
犬のごはんと聞いて
「カリカリ」と呼ばれる
茶色い豆粒を想像される方も
多いと思いますが、
正しくは
「ドライフード」と呼ばれる
加工食品です。
保存しやすく
食いつきも良いことから
犬のごはんとして
一般的になりましたが、
高温加熱によって
食材本来の栄養が失われ、
添加物も多く含まれることから
見直しが進んでいます。
新鮮な野菜を
犬や猫に与え続けることで、
様々な
がんに罹るリスクを
軽減することが
研究で判明していたり、
市販のドライフードを
製造する工程の1つである
高温加熱処理が、
タンパク質の品質劣化を招き、
熱に弱いビタミンを破壊し、
さらには
発がん性物質を生成してしまうことが、
研究により
判明しています。
そこで生まれたのが
素材本来の旨味や香りが楽しめ、
余計な添加物も入っていない
「フレッシュフード」と呼ばれる
新鮮なごはんです。
実際に従来の
ドライタイプのドッグフードよりも、
水分がより多く含まれた
手作り品質の
ごはんを食べている犬の方が
寿命が
3年も長くなることが
研究により
明らかになっています。
新鮮で美味しく、
健康なごはんを選ぶことが
長生きできる秘訣です。
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まとめ
- 毎日の食事は総合栄養食を与える
- 犬のためにつくられたものを選ぶ
- 手作りは難しくフレッシュタイプがおすすめ
総合栄養食は
犬の主食として毎日食べられる
健康的なごはんです。
ただし、
栄養基準を満たしていても
食材や添加物、
加工方法などで
実際に摂れる栄養は
異なります。
手作りも理想的ですが、
総合栄養食のような
バランスの良いごはんにすることは
簡単ではないため、
フレッシュタイプのごはんを
利用するのがおすすめです。
愛犬に合った
ごはんが見つかれば幸いです。
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