犬の突然死(急死)!考えられる原因って?
公開日:2024/11/06 / 最終更新日:2024/11/06
犬の突然死(急死)で考えられる原因
突然死とは、
WHOが
「瞬間死あるいは発病後24時間以内の内因死」と
定義しています。
事故や中毒、外傷など
外因死の場合は
突然死と言いません。
似たような言葉に
「急死」があり、
こちらは
直前の状態を考慮せず、
事故や中毒も含んで
急変して
死亡したことをいいます。
まず、
人の突然死の原因で
一番多いのは
「心臓病」で、
全体の6割を占めます。
その他には
- 「脳血管障害」
- 「消化器疾患」
などがあります。
犬の場合、
カナダ・サスカチュワン大学の
オルセンら研究チームの調査結果によると、
人と同様に
「心臓病」が
最も多いことがわかりました。
日本とカナダで
犬の生活環境が異なるため
一概に
同じとは言えませんが、
発生率が多い順に
突然死の原因は
以下のように
示されています。
- 心臓病
- 中毒
- 消化器疾患
- 外傷
- 出血死(外傷を除く)
- 栄養不足または脱水
- 気管疾患
- 泌尿器疾患
心臓病の次に多い「中毒」は、
人の場合と
特に異なる点と言えます。
犬が中毒を起こす
食べ物を与えてしまったり、
犬が誤って
つまみ食いしたりして
起こります。
飼い主さんの知識不足
注意不足では
悔やんでも悔やみきれません。
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各原因ごとに考えられる病気
心臓病や消化器疾患などは
さまざまな病気をまとめた
総称ですので、
それぞれ代表的な病気について
紹介します。
心臓病
犬の心臓病で
最も多いのは
「僧帽弁閉鎖不全症」です。
7歳頃から増え始めて
8歳以上は約30%、
10歳以上では
約50%以上というデータがあり、
好発犬種として
- キャバリア
- マルチーズ
- チワワ
- ポメラニアン
- シーズー
- パピヨン
- トイプードル
が挙げられます。
そのほか、
動脈狭窄や不整脈、
心筋症、腫瘍などがあります。
心臓病は
フィラリア予防薬を投与したり
定期的な
健康診断をしたりすることで
ある程度は
予防できます。
ただ
「この症状が出たら心臓病だ」と
言い切れないものも多く、
咳や呼吸の異常、失神、
運動を嫌がるなど
少しでも異常を感じたら
動物病院で
診てもらうことをお勧めします。
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消化器疾患
消化器疾患では
胃拡張・胃捻転症候群や胃がん、
犬パルボウイルス感染症を
原因としたものが挙げられます。
嘔吐や下痢などの
消化器症状は
さまざまな原因で起こり、
重篤な疾患が
隠れている場合もあります。
長く続く場合や
他にも
いつもと違う様子が見られる場合は
動物病院へ
行くようにしてください。
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出血死(外傷を除く)
悪性のがんに関連した出血で
突然死を起こす犬も
少なくありません。
早期のがんは
症状が分かりづらく、
発見が遅れることもあります。
愛犬を毎日
よく観察することが重要です。
少しでも異常を感じたら、
動物病院へ
行くようにしてください。
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その他に考えられる突然死(急死)の原因
発生率は
それほど多くありませんが、
子犬や小型犬に多い
「低血糖」や「脳疾患」、
心臓発作による
「ショック死」なども
突然死(急死)の原因になります。
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突然死(急死)した原因の調べ方
突然死(急死)の原因を
調べる検査として
血液検査やレントゲン検査、
CT検査を行うこともありますが、
詳しく検査するために
「剖検」が行われます。
剖検は解剖のことで、
動物病院で行われることは少なく、
大学や
検査所などで行われます。
基本的に
ご家族の承諾が必要となり、
輸送や検査のために
費用がかかります。
愛犬の死に直面した直後に
剖検を承諾することは
とても
勇気のいることだと思いますが、
検査をすることで
死亡時の病態の把握や
死因の究明などを
行うことができます。
解剖して
目視で臓器の異常を確認した後、
臓器の一部を採材して
病理標本を作製し、
顕微鏡で
臓器に異常がないか
検査します。
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まとめ
- 犬の突然死で最も多いのは心臓病
- 他にもさまざまな原因で起こる
- 予防できる原因もある
- 愛犬をよく観察することが大切
犬は人間の言葉を話せませんので、
飼い主さんと愛犬の間で
言葉を交わすことはできません。
そのため、
言葉以外の
心のコミュニケーションが生まれ、
それが
深い絆の源になります。
その深さゆえに、
愛犬を亡くした時のつらい気持ちや
喪失感が強く現れることも
少なくありません。
特に、
急な愛犬の死は
闘病を経た場合と違って
飼い主さんに
- 「何もしてあげられなかった」
- 「何かできることがあったのではないか」
という
後悔の念を生みがちです。
命あるものには
必ず死が訪れますが、
愛犬が
突然死を迎えないよう、
予防できることは
予防していきましょう。
そのためには
飼い主さんがいち早く
愛犬の異変に気づいてあげることが
大切です。
愛犬との遊びや散歩、
食事の時に
触れ合う時間を作り、
体をよく触り、
変化が起きていないか
よく見てあげてください。
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