犬の社会化不足!なぜ起こるの?

公開日:2025/01/21 / 最終更新日:2025/03/07
犬の社会化って?
「犬の社会化=他の犬や人に会わせること」
という誤解が多いです。
犬の社会化とは、
犬の将来を考えて、
その将来を
より良くするためにすることです。

犬の社会化はいつからいつまで?
よく「社会化」を
「しつけ」の一種だと
勘違いされている方がいるのですが、
社会化は
どんな犬にも訪れる
時期を指すのであって、
飼い主さんが
犬を社会化させたり、
大人になった犬を
社会化させたりするものでは
ありません。
犬の社会化の時期は、
犬種や大きさ、
個体によって差がありますが、
一般的に
生後3~16週齢(4ヶ月)くらいまでが
犬の社会化期だと
考えられています。
この時期に
「刺激に対してどんな反応をするか」が
将来の行動に
大きな影響を及ぼします。
厳密にいえば、
社会化期を過ぎてからも
新しい刺激はあるため、
社会化は続いていきます。

犬の社会化不足の影響
刺激がなく、
守られてばかりで育った犬は、
すぐ
噛んだり
すぐ
音や人に吠えたりといった
問題行動が多い
成犬になります。
関連記事
犬が突然噛む!原因や対処法って?
関連記事
ペットだから大丈夫?噛まれたら重症化もある身近な病気「パスツレラ症」
一方で
成功や失敗という
定義もありません。
社会化の時期は
ストレスのない
生活を送るのではなく、
「どんな刺激にも
ストレスを感じない犬に育てよう」
くらいのスタンスで
過ごしてください。
社会化不足の影響は
計り知れず、
犬自身のストレスにも
つながりますし、
人間社会で生活する上で、
幸せになるチャンスを
逃すことにつながります。
関連記事
子犬の散歩はいつから?

子犬の社会化のトレーニング方法
1、とにかく外に出る
外の刺激を
たくさん受けて
「外は楽しいことがいっぱいあるところ」と
思ってもらうことが
大切です。
ここで気になるのがワクチン。
ワクチン接種が
終わる前のお散歩は
感染症のリスクがあるため、
ワクチンプログラム終了前に
オススメしたいのが
「抱っこ散歩」です。
地面に
おろすことをしなければ、
感染症のリスクを
下げることができます。
愛犬を抱っこして、
色々な場所へ
連れて行ってあげましょう。
ワクチンプログラムが
終わったら、
ただの近所の道を
歩くだけでなく
- 「人や乗り物が多い場所」
- 「他の犬と出会える場所」
- 「小さな子どもが多い場所」
など、
いろんな場所に
連れて行って、
刺激を多く与えることが
重要です。
One Point!
愛犬の様子を
しっかり観察しましょう。
なにかにひどく怯えたり
怖い経験をすると、
外に対して嫌な印象が
強く残ってしまいます。
「外は楽しい」と思って
外出が終われるようにしてください。
関連記事
狂犬病予防接種っていつから?
2、グループのしつけ教室に参加する
ワクチンプログラム終了後に
もう1つオススメしたいのが、
ドッグトレーナーが開催している
しつけ・トレーニング教室を
受講してみることです。
他の犬が大丈夫な犬や
先輩犬、
同じ月齢くらいの犬など、
社会化にベストな条件・環境を
飼い主さん個人で
作ることは
非常に難しいためです。
よくある間違いは
「社会化のために
ドッグランに連れて行くこと」です。
社会化は
環境が大切にも関わらず、
ドッグランには
どんな犬がいるかわかりません。
もともとの素質が
タフな子であれば
平気かもしれませんが、
たった1回の
「ガブ!」「ガウ!」で
犬が苦手になってしまう
場合もあります。
社会化期の月齢で
ドッグランに行くのは
リスクが大きすぎるのです。
まずは
しつけ・トレーニング教室に行き、
犬が
楽しそうにしているかを見て、
楽しそうにしていない時に
トレーナーが
フォローをしているかを見たり、
トレーニング方針など
聞いたりしてください。

犬の社会化期によくある質問
Q、ワクチンが終わるまで外に出さないほうがいい?
獣医師に
「最後のワクチンが終わるまで
なるべく外に出さないようにしてください」と
言われた方も
いると思います。
しかし、
社会化期は
一生に1度しかない
特別で大切な時期です。
病原体に触れないように
抱っこしながらでも
外に連れていきましょう。
Q、社会化CDに効果はある?
社会化CDとは、
犬に
さまざまな音を慣れさせるための
CDです。
社会化CDを聞かせることに
意味が無いとは言いません。
ただ、
実際の音の大きさ、
振動、聞こえる周波数などと
スピーカーから出てくる音とでは、
雲泥の差があります。
どんな音でも
かまわないので
「実際の大きな音」を
経験させることが大切です。

犬が社会期を逃した場合の治し方
犬の
社会化期の刺激への反応は
「慣れ」で、
大人になってからは
「学習」と考えてください。
「慣れ」と異なるのは、
1つ「学習」しても、
それが
別の学習につながることには
限界があるということ。
そのため、
社会化に要する時間は
長期になります。
しかし、
大人になってからだったり、
保護犬から迎えた場合も
好転させることは
可能なので、
諦めずに
取り組みましょう。
関連記事
保護犬のしつけって難しいの?

まとめ
犬の社会化は「その子らしく」育てる
- 犬の社会化は、どんな刺激にも
ストレスを感じない犬に育てるためにとても重要 - 犬の社会化期は一般的に、生後3~12週齢頃
- 成犬になってからでも、「学習」というかたちで
刺激に対応させることは可能
犬に関するしつけも
トレーニングも
何事も、基本は
「犬」も「人」も
楽しんですることです。
「いい子に育てる」のではなくて
「その子らしく育てる」ことを
心がけましょう。
それには、
犬も人も、広い視野と
いろいろな経験が必要です。
ぜひ飼い主として
たくさんのことを勉強して、
愛犬に幸せな
犬生を送らせてあげてください。
関連記事
犬の飛びつきを直すには?
関連記事
犬の甘噛み!直し方や理由!しつけ方は?
関連記事
犬を無視するしつけ!無視する理由って?
関連記事
犬のしつけは楽しく!基本的なしつけって?
関連記事
犬に拾い食いをやめさせるしつけって?
関連記事
犬の呼び戻し!できない・逃げる理由って?
関連記事
犬に[待て]の教え方!
関連記事
犬に[おすわり]の教え方!
関連記事
犬に[伏せ]の教え方!
関連記事
犬にトイレのしつけ方!失敗する理由って?
関連記事
犬にハウスのしつけ方!自分から入るようになる方法って?
関連記事
犬ってどうやって学習するの?

PR



「犬のあくび」カテゴリーの関連記事
「犬のサマーカット」カテゴリーの関連記事
「犬のストレスサイン」カテゴリーの関連記事
「犬の反抗期」カテゴリーの関連記事
「犬の床ずれ」カテゴリーの関連記事
「犬の散歩」カテゴリーの関連記事
「犬の目やに」カテゴリーの関連記事
「犬の社会化不足」カテゴリーの関連記事
「犬の頻尿」カテゴリーの関連記事
「犬の飛びつき」カテゴリーの関連記事
「犬の骨折」カテゴリーの関連記事