犬の目の病気!病院へ行くべき症状って?
公開日:2022/12/17 / 最終更新日:2023/05/29
犬の目の病気
犬の目でよく見られる
病気(症状)として、
- 「結膜炎」
- 「眼瞼炎」
- 「ぶどう膜炎」
- 「角膜炎」
- 「緑内障」
- 「流涙症」
- 「ドライアイ」
- 「網膜剥離」
- 「マイボーム腺腫」
- 「マイボーム腺炎(ものもらい)」
- 「角膜ジストロフィー」
- 「チェリーアイ」
- 「水晶体脱臼」
- 「眼振」
などが挙げられます。
目の異変でよく見られる症状と対処法
飼い主さんが愛犬の目を見て
「何かおかしい」
と感じることが多い症状として、
以下の6つが挙げられます。
- 目が赤い・充血
- 目やに、涙目
- 目がしょぼしょぼする
- 目をかく、気にする
- 目や瞳の大きさが左右で異なる
- 目の動きがおかしい、目が揺れる
1、目が赤い・充血
充血とは
「炎症などの病気」、
もしくは
「興奮などの生理的な反応」により
目の血管が拡張することです。
流れる血の量が多くなるため、
目が赤く見えます。
外部からの
強い衝撃などにより
結膜の下の
血管が破れたり(結膜下出血)、
眼内腫瘍によって
出血したりすることでも
目は赤くなりますが、
「充血」と「出血」は
別物として考える必要があります。
2、目やに、涙目
目やには通常、
眼の表面や
まぶたの裏側に入ったゴミや
ホコリなど異物、
老廃物を外に出すための
生理的な働きとして生じます。
飼い主さんが
気付きやすい変化ですが、
目やにが出ているからといって
病気であるとは限りません。
しかし、
ドロっとして
ベタベタするような
粘り気のある目やにが出るときは、
「結膜炎」や「眼瞼炎」など
細菌感染を起こしている
可能性があります。
涙が止まらない場合は
「流涙症」といって
先天的なまつ毛や
涙の通り道の問題、
アレルギーなどが原因で涙が出過ぎ、
もしくは
正しく排出できていない
可能性が考えられます。
3、目がしょぼしょぼする
犬の目が
しょぼしょぼするのは
よく見られる変化です。
加齢による生理的な変化から、
目の病気だけでなく
神経の病気、口の病気、
腫瘍など
さまざまな理由が考えられます。
病気が隠れている
可能性もありますので、
異変を感じたら
早めの受診をおすすめします。
4、目をかく、気にする
単純にゴミや
毛が一時的に目に入ったことで
かいている場合もありますが、
まつ毛が当たったり
シャンプー剤が目に入ったり、
アレルギーで
かゆみが出たりして
かき続けていると炎症を起こし、
「結膜炎」や「角膜炎」に
つながります。
それが気になって
かいてしまうと悪循環となって
重症化することもあります。
かくのをやめなかったり
赤くなるまでかいていたりする場合は、
早めに動物病院へ行きましょう。
5、目や瞳の大きさが左右で異なる
目の大きさが
左右で違って見える場合、
「緑内障」で
眼球が大きくなっている可能性や
目の周りの「腫瘍」で
眼球が押し出されている可能性、
「歯周病」で
顔が腫れている可能性などが
考えられます。
瞳の大きさが違う場合は
「ホルネル症候群」が疑われます。
目の問題ではなく
神経の問題で、
原因として「腫瘍」や「中耳炎」
などが考えられます。
多くは自然治癒しますが、
中には命に関わる病気が
原因になっている可能性もあります。
放置せず動物病院で
検査するようにしてください。
6、目の動きがおかしい、目が揺れる
眼球が痙攣したように
動く状態のことを
「眼振」(がんしん)と呼びます。
病的な眼振は、
「前庭疾患」によって起こる
神経症状の一つです。
耳が原因の場合は
「中耳炎」か「内耳炎」、
脳が原因で起こる場合は
「脳卒中(脳出血や脳梗塞など)」や
「脳炎(髄膜脳炎)」「脳腫瘍」
などが考えられます。
まとめ
- 目は飼い主さんが異常を見つけやすい
- 原因が脳や神経にある場合も
- 早期発見・早期治療が大切
目の異変は
飼い主さんが気づきやすく、
その頻度が多いため
安易に考えがちです。
しかし、
「目の異変」と思っても
原因は脳や神経など、
必ずしも目そのものに
問題があるとは限りません。
いつもと違う様子が見られた場合は、
早めに動物病院に
相談するようにしてください。
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