犬の発情期!落ち着かせる方法や、注意点って?
公開日:2024/04/10 / 最終更新日:2024/04/10
犬の発情期とは
発情期は
オス(雄犬)とメス(雌犬)が
交配することで
妊娠が可能になる時期で、
オスは
季節に関係なく
発情した
メスのフェロモンに反応して発情し、
メスは
年に5~8カ月の間隔で
年に約2回発情します。
必ずしも
季節が関係するわけでは
ありませんが、
春(3~5月)と
秋(9~11月)に
多くなる傾向があります。
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メスの発情(ヒート・生理)の特徴
メスは
発情期を迎えると、
- 「落ち着かない」
- 「食欲がない」
- 「不安そうにする」
- 「オスの近くへ行きたがる」
といった
普段と異なる様子を見せます。
ホルモンバランスが
いつもと異なるため
ストレスを感じやすく、
神経質になって
「イライラ」することもあります。
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オスの発情の特徴
オスは
発情すると
自分がいる場所を
メスに知らせるため、
飼い主さんが
うるさいと感じるほどの
「遠吠え」や「夜泣き」をしたり、
自分の存在を
メスに知らせるために
「マーキング」をしたりします。
「マウンティング」は
メスに限らず、
オスやぬいぐるみ、クッション、
飼い主さんや
同居している猫が
対象になる場合もあります。
普段は温厚な性格の犬が
「イライラ」して
攻撃的になって
「噛む」こともあります。
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犬の発情周期
メスの発情は
- 「発情前期」
- 「発情期」
- 「発情休止期」
- 「無発情期」
の4つに
分かれます。
発情前期
発情前期になると、
受胎の準備として
発情(ヒート・生理)が始まります。
陰部から
出血がみられることが
普通ですが、
出血しないこともあります。
発情前期の出血を
「生理」と呼ぶこともありますが、
人の生理が排卵後に
子宮内膜が
はがれ落ちることによって
起こるのに対し、
犬の生理は
排卵を前に
子宮内膜が充血することで
起こります。
生理が始まってから
10日前後が排卵日で
受胎可能な状態となります。
ただし、
生理から
排卵日までの期間は
個体差や体調によって異なります。
発情期
発情期は10日ほどで、
3日で排卵を迎え、
5日間は
受精可能な
交配適期となります。
見た目には
陰部が赤くなって
腫れがみられ、
排卵後に縮小して
発情後期となります。
その後、
発情休止期と
無発情期が半年ほど続いて
発情前期に戻ります。
犬の発情期は何歳から何歳まで?
小型犬は
生後12~18カ月で成熟し、
大型犬も
24カ月くらいで
成犬になりますが、
性成熟は
それよりも早く
小型犬で8~10カ月、
大型犬は
10~12カ月ほどです。
成熟は個体差もあり、
体格の小さな犬ほど
遅い傾向があります。
メスは
成熟の3~6カ月前になると
最初の発情(ヒート・生理)を迎えます。
最初の発情期は
まだ十分な成熟が得られず
母犬・子犬ともに
死亡リスクが高まるため、
交配は
完全に成熟する
2回目以降の発情期に行います。
オスも
メスが最初の
発情期を迎える頃から
メスのフェロモンに
反応するようになり、
半径2km圏内にいる
メスのフェロモンを
感じ取れるようになります。
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シニア犬(老犬)も発情期はある
メスは
6歳を超えると
出産適齢期を過ぎて
交配が難しくなりますが、
発情は
シニア犬(老犬)になっても
続きます。
加齢によって
出血などが
見えにくくなることで
人のように閉経したと
勘違いされることもありますが、
犬に閉経はありません。
オスも同様で、
シニア犬(老犬)になっても
マーキングや
マウンティングが続く
可能性があります。
なお、
出産は
母体で胎児を育てるために
相応の体力が必要になります。
小型犬の場合は
6歳で
人間の40歳程度に
相当しますので、
高齢になると
安全な出産が
難しくなってきます。
6歳を超えた出産は
勧めません。
発情期の犬を落ち着かせる方法
発情は
犬にとって
体力的・精神的な
ストレスになりますので、
子犬を産ませる予定がない限り
不妊去勢手術を推奨します。
不妊去勢手術をすることで
発情は起こらなくなり、
予期せぬ妊娠はもちろん、
オスは精巣腫瘍や
会陰ヘルニア、
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メスは子宮蓄膿症や
乳腺腫瘍など
生殖器関連の病気を
避けることにもつながります。
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オスのマウンティングは
性衝動が原因とは限らず、
去勢手術で
確実になくなるとは限りません。
まれに
メスがマウンティングをする場合も
あります。
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オスとメスが同居している場合
オスとメスが
同居している場合は、
メスの発情期が終わるまで
部屋をわけるなどして
オスとの距離を
離すようにしてください。
メスの散歩は
他のオスを
刺激してしまったり、
オスを追いかけて
脱走したりする
可能性があります。
ドッグランや
宿泊施設も
利用を禁止しているところが
少なくありません。
オスの散歩は
通常通りで問題ありません。
発情期のケアグッズ
発情中(ヒート・生理)のメスは
出血で室内を
汚してしまうことがありますので、
マナーパンツ(サニタリーパンツ)を
使用するといいでしょう。
汚れを防ぐたけでなく、
オスの反応を抑えたり、
予期せぬ妊娠を
避けることにもつながります。
期間は
出血が始まってから
終わる1週間後くらいまでが
目安です。
長時間つけていると、
雑菌の繁殖によって
感染症を起こす恐れもあるため、
こまめに
交換してあげましょう。
マナーパンツを使っていると
トイレがしにくい場合もあります。
ケージに入れて
脱がせてあげるなど
工夫してあげてください。
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犬の発情期の注意点
犬の発情期の行動変化には
個体差が大きく出ます。
遠吠えや夜泣き、
攻撃的になって
噛むこともありますし、
食欲が無くなったり、
偏食になったりします。
オヤツで気をそらしたり、
おもちゃで遊んで
疲れさせて
気を紛らわせたりすることで、
一時的に
落ち着かせることができます。
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感染症に注意
発情期は
「ジェスタージェン」(プロゲステロン)や
「コルチコステロイド」(副腎皮質ホルモン)
と呼ばれる
ホルモンが分泌されます。
これらのホルモンは
免疫機能を抑制してしまうため
感染症のリスクが
高まります。
発情期は
トリミングサロンの利用や
他の犬との接触に
注意が必要です。
偽妊娠に注意
偽妊娠になると
- 「乳汁の分泌」
- 「食欲不振」
- 「巣作り」
- 「攻撃的になる」
といった
変化がみられます。
発情期の
4~6週間後にみられ、
おおむね
10~15日間で終了します。
乳汁の分泌が
収まらない場合は
乳腺炎になっている
可能性があります。
偽妊娠は
性ホルモンが影響していると
考えられていますが、
正常な
生理反応ともホルモン異常とも
言われており
明確には解明されていません。
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まとめ
- 発情期は季節に関係なく年に2回
- メスが発情するとオスも発情する
- 発情期は他の犬との接触を避ける
- 出産予定がない限り不妊去勢手術を推奨
発情期は
いつもと違う行動に
びっくりする
飼い主さんも多いと思います。
犬にとっても
体力的、精神的に
負担が大きくなりますので、
出産の予定がない限りは
不妊去勢手術を
お勧めします。
ただし、
マウンティングは
手術後も
続いてしまう場合があります。
獣医師や
ドッグトレーナーに相談しながら、
犬も人も
ストレスのない生活を
送りましょう。
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