犬の甘噛み!直し方や理由!しつけ方は?
公開日:2022/10/17 / 最終更新日:2023/05/29
犬の甘噛みとは
「甘噛み」とは、
犬が人や他の犬に対して、
本気ではなく
加減して噛むことをいいます。
犬は本気で噛んでいなくても、
噛まれたほうは
痛い場合もありますし、
エスカレートして
どんどん噛む力が強くなる
場合もあります。
飼い主さんが問題行動と考え
「なんとかしたい!」と
悩むことが多いケースの
一つです。
犬の甘噛みは噛まれても大丈夫?
犬にとっては
甘噛みのつもりでも、
子犬の歯は細く、
意外と痛いです。
飼い主さんにとっては
我慢できる程度でも、
犬に慣れていない
子どもや他の人にとっては
「かわいらしい甘噛み」ではなく、
単純に「犬に噛まれた」
としか思えない場合もあります。
犬が甘噛みしやすい時期
甘噛みは生後1歳未満の
子犬(パピー)の時期に
見られる行動です。
特に、
乳歯が生えてくる頃や、
歯が永久歯に
生え変わり始める時期に見られます。
歯の生え変わりは8カ月頃、
遅くても
1歳になるまでに終わります。
犬は1歳(大型犬の場合2歳)
を過ぎると成犬とされます。
遊び方も
だんだん変わっていき、
ボールやロープなどの
おもちゃを使った
遊びが多くなります。
この頃には、
子犬の頃に多かった
甘噛みもほとんどしなくなります。
しかし、
子犬の頃に
正しい
育てられ方をしていないと、
成犬になっても
甘噛みをする子になる
こともあるため注意しましょう。
犬が甘噛みをする理由
歯がムズムズしてかゆい
乳歯が生えてきたり、
永久歯への生え変わりで
ムズムズするという
理由があります。
人はそういうとき、
グラグラしてきた歯を
自分の指で
触ることができますが、
犬はできません。
そのため指で触る代わりに
「何かを噛む」ということに
繋がるのです。
遊びの一環
通常、子犬の頃は
母親や兄弟と一緒にいるので、
じゃれたり
噛んだりして遊ぶことで、
たくさんのことを学びます。
犬同士の遊びの中で、
噛む力の加減を知ることもあれば、
時には
母犬に怒られながら
「どれだけ噛んだら痛いか」を教わります。
そのため
子犬の頃の甘噛みは、
大人になるための
学習の一環でもあるのです。
犬の甘噛みの原因は飼い主さんにあることも
甘噛みのきっかけは
- 「歯がかゆい」
- 「飼い主さんの動く手足がおもちゃに見える」
といったことがほとんどです。
この甘噛みは
犬として自然な行動ですが、
甘噛みをされた
飼い主さんの反応によって、
その後の
(飼い主さんが考える)問題行動の
きっかけになってしまう
ことがあります。
問題行動に起因する飼い主さんの行動
- まだ子犬だし痛くないからと、手で遊んであげている
- 甘噛みしてくる姿がかわいくて「かわいい!」と喜ぶ
- 痛くて「痛い!」と手を引っ込める
- やめさせようと「噛んだらダメ!痛い!」と怒る
実はこれらの反応は、
犬にとって「嬉しい・楽しい」
行動になってしまいます。
飼い主さんは
怒っているつもりでも、
犬は「噛めば構ってくれる」
と勘違いしてしまいます。
犬の甘噛みは問題行動?
甘噛み自体は
自然な行動なので、
必ず通る道です。
しかし、誰に対しても
甘噛みをしたり、
だんだんとエスカレートして
加減がわからなくなったり
してしまうこともあります。
それが問題行動となるのなら、
飼い主さんは
愛犬の甘噛みが
「噛み癖」にならないように
しつける必要があります。
犬の甘噛みの直し方・しつけ方
噛まれたら無視する
犬には、動くものや
逃げるものを追いかける
習性があります。
痛くて手を引っ込めてしまうと、
余計に手を追いかけてくる
ようになります。
また、甘噛みされて
- 「痛い!」
- 「かわいい!」
など騒いでしまうと
「楽しんでくれてる!」
と勘違いする恐れがあります。
うまく怒れないときは、
無視することで
しつけましょう。
おもちゃで気をそらす
噛んだまま
どうしても離してくれないときは、
おもちゃを使って
他に意識がいくようにしましょう。
必ず「おやつ」ではなく
「おもちゃ」で意識をそらしてください。
おやつを与えてしまうと
「噛めばおやつをもらえる」と
学習してしまうので、
注意が必要です。
叱るときは低く冷静に一言だけ
意外と難しいのが
叱ること。
犬は低い声のほうが
「叱られている」と感じやすく、
高い声は
「褒められている」と感じやすい
といわれています。
そのため、
特に女性の場合は
声が男性に比べて高いので、
叱ることが難しいです。
叱るときは
いつもより意識して、
冷静に低い声で
一言だけにしましょう。
言葉に決まりはありませんが、
- 「ダメ」
- 「No」
- 「いけない」
などが一般的です。
どちらにしろ、
叱る方法は難しいので
おすすめしません。
犬の甘噛みでよくある質問
Q、どうやっても治らないけど、
どうすれば良いの?
A、先ほど紹介した方法で
改善することもありますが、
犬の性格や甘噛みの強さによっては
一般の飼い主さんでは
対処が難しいケースもあります。
その際は、
犬のためにも無理をせず、
専門のトレーナーさんに
相談してみることを
おすすめします。
Q、テーブルを噛むのはなぜ?
A、子犬の頃は
何に対しても興味津々です。
人は初めて見るものに対して、
手で触って
質感などを感じますが、
犬の場合は
舐めたり噛んだりして
感じ取ります。
それ以外にも、
つまらなくて噛んでしまうことや、
歯が痒くて噛むこともあります。
つまらなくて噛んでしまう場合は、
何か別の理由で
ストレスが溜まっている
可能性もあります。
おもちゃで遊んであげたり、
しっかり散歩をしてあげたりして、
体力や遊びたい気持ちを
発散させてあげることも大切です。
そのほか、
犬が噛んでもいいものを与えたり、
机や椅子には
舐めると苦い
ビターアップルなどを
塗っておくという対策もあります。
まとめ
犬の甘噛みはきちんとしつけることも愛情
愛犬はかわいくて、
ついつい甘やかしてしまいがちですが、
犬のためにも
しつけをすることは大切です。
何が良い行動で
何が悪い行動かを
確認し合うことで、
飼い主さんだけでなく
犬にとっても生活が楽になり、
絆も深まります。
「甘噛みだから」と軽く考えず、
先のことも考えて
きちんと対処しましょう。
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