犬の涙!涙を流す原因とは?

公開日:2021/07/02 / 最終更新日:2023/05/30
犬の涙とは
犬の涙は人と同じく
眼球を保護するために分泌されるものです。
人は悲しいとき、嬉しいときに
涙を流すことがありますが、
犬を含む人以外の動物は
感情の変化で涙を流すことはありません。
まれにあくびで涙が出る犬はいるようです。
涙はほとんどが水分で、無色透明です。
犬の場合、
下まぶた周辺に涙が付着すると
毛の色で茶色に見えることがあります。

犬の涙でチェックすべきポイント
涙は通常、鼻涙管(びるいかん)と呼ばれる
細い管を通って鼻の奥に排出されるため、
あふれ出ることはありません。
犬が涙を流している場合、
目に何かしらの問題が起きている
可能性が考えられます。
以下に挙げるポイントをもとに、
どのような涙かをチェックしてみてください。
赤い涙
赤い涙が流れている場合、
血が混じっているか、
そもそも涙ではなく
血が出ている可能性があります。
緊急性が高いと考えられますので、
早急に病院に連れて行きましょう。

涙が臭い
犬の涙はほぼ無臭です。
「臭い」と感じることがあれば、
目の周りの常在菌が
影響している可能性が考えられます。
常在菌を取り除くことはできませんが、
あふれ出た涙をこまめに拭き取ってあげることで
繁殖を抑制することができます。
両目か片目か
両目から涙が出ている場合は、
病気やアレルギーなど
体の内側に起きている問題が原因の可能性があります。
片目だけ出ている場合は、
何かにぶつかったり、ホコリ、虫、ゴミ、シャンプー剤など
異物が入って目が傷ついている可能性があります。
異物が確認できない場合は、
病気の可能性があります。

犬の涙が多いときの原因と考えられる病気
犬の涙が多いときは
「産生量の増加」もしくは「通過障害」のどちらかが疑われます。
産生量の増加は、
炎症や異物によって涙が過剰に作られあふれ出ている状態。
通過障害は、
涙が鼻へ流れにくくなることで
あふれ出ている状態です。
炎症による涙の産生量増加
角膜炎や結膜炎だけでなく、
ものもらいなど
まぶたの炎症により目やまぶたが腫れ、
涙が出ることがあります。
異物による涙の産生量増加
目にホコリなどの異物が入ることによって、
涙があふれます。
定期的に異物が付いていないか
確認をしてあげてください。
濡れたコットンなどで
綺麗に拭ってケアしてあげましょう。

鼻涙管閉塞
涙を排出するための鼻涙管が閉じていたり、
狭くなったりすることで涙があふれます。
鼻涙管閉塞は先天性・後天性にわかれます。
後天性の場合、
結膜炎などの炎症や鼻炎・鼻の腫瘍などが原因になります。
アレルギー
ドッグフードや花粉症、
ハウスダストなど何かしらのアレルギーによって
涙を流すケースもあります。
アレルギー物質が全身性の炎症を引き起こし、
目に影響が出ている状態です。

犬の涙が多いことで起こる涙やけ
あふれ出る涙が多いと、
目頭から鼻にかけての被毛が変色して
「涙やけ」という状態になります。
涙に含まれる脂質が酸化して起こるもので、
涙やけ自体は病気ではなく状態を指すものです。
涙が多く出る原因や病気に対処することで、
涙やけも改善することができます。
目に異常がなく、
アレルギーで涙が出ている場合は
無添加で新鮮なドッグフードを変えることで
涙やけも改善する可能性があります。

犬が涙を流す場合の応急処置
1、水道水で目を洗う
まずは水道水で目を洗いましょう。
そして数日様子を見て構いません。
状態の改善がない場合は動物病院に行きましょう。
2、目に異物があれば取り除く
目をしっかりと観察して
ゴミや毛など異物が混入していないか
チェックしてみてください。
もし見つかったら涙の成分や
洗浄用の点眼薬で洗い流してもらうのが良いと思いますが、
お持ちでないようなら
少量の水道水でも構いません。
数的垂らして
まぶたを優しく開閉してあげて
コットンなどで拭ってあげてください。

まとめ
犬の涙は日頃からこまめにケアを
ご自宅では、
こまめに涙を拭いてあげて
愛犬の目の周りを清潔に保ちましょう。
それによって涙やけを予防することができます。
子犬のときの涙やけは
涙の通過障害など
成長に伴う原因のことが多いです。
原因が分かれば、日常のケアができるため、
動物病院で診てもらいましょう。
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