犬の心室中隔欠損症!症状や原因、予防法って?

公開日:2024/11/08 / 最終更新日:2025/02/21
犬の心室中隔欠損症の基礎知識
先天性心疾患の一つで、
左右短絡性疾患です。
「中隔」と呼ばれる
左右の心室を隔てる組織が、
胎児期や出生後に
十分には発達せず、
穴が閉じないままになっている
病気のことを指します。
それによって、
正常な状態とは逆に
左心室から右心室へ血液が流れ込み、
やがて
肺に負担がかかるように
なってしまうのです。
欠損口は膜性周囲部、
筋性部、肺動脈弁下部に分けられます。

かかりやすい犬種
犬の先天性心疾患の中では
6.2~15.2%と報告され、
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルが
遺伝性疾患の可能性があると
考えられています。
かかりやすい年代
- なし

症状
- 軽度は無症状
- 中等度を超えるとチアノーゼ
- 運動するとすぐに疲れる
- 発育不良
- 呼吸困難
- 咳

原因
- 先天性
左右の心室を隔てる組織「中隔」の欠損
治療
- 外科手術
- 経過観察
早期に発見し手術すれば、
健康な犬と変わらない寿命を
まっとうできる可能性が
高くなります。
すでに心不全の症状を
呈している場合は、
血管拡張剤や強心薬、利尿薬、
肺高血圧症治療薬の投与などによる
内科的治療を行います。
しかし
内科的治療は
進行を抑えるためのもので、
完治させることはできません。
また、
心臓の欠損孔が
自然に閉じることもあるが、
ごくまれで
期待できるものではありません。

検査・診断
- 身体検査による聴診
- レントゲン検査
- 心電図検査
- 心臓超音波検査
- 心臓カテーテル検査
予後
- 軽度であれば良い
- 外科手術の成功により予後は良い

予防
- 予防はできないため、早期発見・早期治療が重要
対処法・応急処置
- なし
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