犬の後ろ足がふらつく!よろける原因って?
公開日:2024/11/20 / 最終更新日:2024/11/20
犬の後ろ足がふらつく・よろける場合の対処法
犬がふらついたり
よろけたりする姿を見た
飼い主さんの多くが
びっくりして
動揺されると思いますので、
まずは落ち着きましょう。
その上で、
他にどのような
普段と違う変化が見られるかを
観察してください。
1、他に変化は見られず、異変も一時的なもの
ふらついたりよろけたりするのが
一時的で何度も見られず、
他に嘔吐や
ぐったりしているといった
変化もなければ、
高いところから飛び降りたり、
どこかにぶつけたりしたことによる
捻挫や打撲の可能性があります。
軽症であれば
自然治癒しますが、
痛がって動けない・足を引きずる、
鳴くといった行動が続く場合は
動物病院へ
行くようにしてください。
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2、他に変化は見られないが、継続している
ふらついたりよろけたりが続く場合は、
軽症ではない
打撲・捻挫や、脱臼・骨折など
整形外科疾患の可能性があります。
治療が必要になりますので、
動物病院へ
行くようにしてください。
シニア犬(老犬)の場合は
老化による
筋肉の衰えも考えられますが、
急に変化が起きた場合は、
念のため
病院で診てもらうといいでしょう。
3、他にも変化がある
ふらついたり、
よろけたりするのに
足を触っても痛がらない場合や、
他にも
異変が見られる場合は
緊急性が高い
病気の可能性もありますので
動物病院へ
行くようにしてください。
その際、
無理に犬を動かすと
負担になり、
よろけてどこかにぶつかり
怪我をする場合もあります。
犬が動かないように
キャリーバッグや
クレートに入れてあげるといいでしょう。
特に
- 「痛そうに鳴き続ける」
- 「後ろ足だけでなく前足もおかしい」
- 「嘔吐をする」
- 「ぐったりしている」
- 「食欲不振」
- 「意識がなくなる」
- 「眼球が痙攣したように動く(眼振)」
- 「顔が傾く(斜頸)」
- 「顔が左右もしくは上下に大きく動く」
といった
症状が見られる場合は
緊急性が高いと言えます。
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犬の後ろ足がふらつく・よろける原因
犬の後ろ足がふらつく
よろける原因は
さまざま考えられるため、
動物病院で
検査をしなければ診断はできません。
以下に考えられる
主な病気をまとめました。
- 整形外科疾患
打撲、捻挫、骨折、股関節脱臼、膝蓋骨脱臼など - 遺伝性疾患
水頭症など - 脊椎・脊髄疾患/神経疾患
椎間板ヘルニア、変性性脊髄症、脊髄梗塞、
環軸椎亜脱臼、馬尾症候群、ウォーブラー症候群など - 心臓疾患
大動脈狭窄症、肺動脈狭窄症、弁膜症、
肺高血圧症、肺水腫など - 前庭疾患
内耳炎、中耳炎 - 脳疾患
脳卒中、脳腫瘍、脳炎 - その他の疾患
血栓症、低血糖、感染症、貧血など
整形外科疾患
「打撲」や「捻挫」「骨折」のほか、
「股関節脱臼」や「膝蓋骨脱臼」(パテラ)が
考えられます。
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遺伝性疾患
「水頭症」は
脳に脳脊髄液という液体が溜まり、
脳が圧迫されて
ふらつきや発作、
視覚障害などが起こる病気です。
圧迫されることで
頭がドーム状に張り出したり、
眼球が飛び出たりします。
先天性でチワワやパグ、マルチーズ、
ヨークシャーテリアなどの犬種で
多く見られます。
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脊椎・脊髄疾患/神経疾患
「椎間板ヘルニア」は、
脊椎の椎骨の間にある
椎間板が飛び出し、
脊椎を圧迫することで
痛みや麻痺といった
神経症状が生じる病気です。
「変性性脊髄症」(DM)は
脊髄の病気で、
コーギーで多く見られます。
麻痺が後ろ足から全身に広がり、
最終的に呼吸不全に至ります。
「脊髄梗塞」は
脊髄の血管が詰まってしまい
神経障害が起こる病気で、
後ろ足が麻痺してしまいます。
根本的な治療はなく
予後はさまざまで、
自然治癒するケースもあります。
「環軸椎亜脱臼」
(かんじくついあだっきゅう)は
首の骨がずれて
脊髄が圧迫され、
後ろ足に麻痺が生じる病気です。
管理が難しく
専門病院での治療が
推奨されます。
「馬尾(ばび)症候群」
(変性性腰仙部狭窄症)は、
背骨から尾の部分にある
細い神経が束になった馬尾神経が
圧迫されて
後ろ足に麻痺が生じる病気です。
「ウォーブラー症候群」
(後部頚椎脊髄症)は
ドーベルマンやグレートデーンなどの
超大型犬に見られる
神経疾患で、
前後の足に麻痺が見られます。
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心臓疾患
「大動脈狭窄症」は、
大動脈弁の開きが悪くなって
左心室から血液が全身に送られるのが
妨げられてしまう病気です。
心臓に負担がかかるため
急に倒れたり、
運動を嫌がるようになったりします。
「肺動脈狭窄症」は
肺動脈弁の開きが悪くなって
右心室から
血液が肺に送られるのが
妨げられてしまう病気で、
大動脈狭窄症と似た
症状が見られます。
「弁膜症」は、
血液の逆流を防ぐ四つ弁に
障害が起こる病気で、
僧帽弁閉鎖不全症が代表的です。
「肺高血圧症」は、
心臓の血液を肺に送る際に通る
肺動脈の血圧が上昇する病気で、
原因はさまざまですが
予後はあまり良くありません。
「肺水腫」は
肺に
水分が溜まってしまう病気で、
しばしば
僧帽弁閉鎖不全症によって
起こります。
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前庭疾患
前庭疾患は、
平衡感覚をつかさどる前提に
異常が起こり、
頭が傾く斜頚や
目が揺れる眼振、
顔が左右に動いたり
酔ったようにふらふら動く、
嘔吐などが見られる病気です。
細菌感染による
「内耳炎」や「中耳炎」が
主な原因と考えられますが、
検査が難しく
原因を正確に
特定することはできまません。
後遺症が残ることもありますが、
予後は良好です。
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脳疾患
犬ではまれですが
脳の血管障害で起こる
「脳卒中」や「脳腫瘍」、
脳に炎症が起こる「脳炎」などで
神経障害が起こり、
動けなくなったり
ふらついたりよろけたりします。
目の眼振が左右に動く
前庭疾患と異なり、
縦に動く場合は
脳腫瘍の可能性があります。
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その他の疾患
「血栓症」は
血液の成分(血小板など)が固まって
血管を詰まらせてしまう病気で、
後ろ足で起こると
後ろ足が
麻痺することがあります。
「低血糖」や「感染症」「貧血」で
足がふらつく場合は
緊急性が高い
可能性がありますので、
すぐに
動物病院で診てもらってください。
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シニア犬(老犬)がふらつく・よろける原因
シニア犬(老犬)は
年を取って筋肉が衰え、
弱ることで
ふらついたりよろけたり、
じっとしていても支えられずに
足がクロスしたりするようになります。
病気ではなく
老化による
正常な変化と言えますので、
部屋を片付けて
障害物を少なくしたり、
筋肉をほぐす
マッサージをしてあげたり、
過ごしやすい環境を
作ってあげてください。
ただし、
シニア犬(老犬)と言っても
昨日まで元気にしていたのに、
急に
ふらついたりよろけたりする場合は
病気の可能性が高くなります。
特に前庭疾患や脳腫瘍は
高齢になって
発症することが
少なくありませんので、
異変を感じた場合は
できるだけ早く
動物病院へ
行くようにしてください。
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まとめ
- 継続してふらつく・よろける場合は要注意
- 全身を見て他に異変がないか確認する
- 緊急性が高い病気もあるため病院へ
- 普段から愛犬の様子を確認しておくことが大事
犬の後ろ足が
急にふらついたり
よろけたりして継続する場合、
緊急性が高い病気の可能性が
考えられます。
他にも
異変が出ているかもしれませんので、
全身をよく確認してください。
異変に素早く気づくためにも、
普段から
愛犬の行動を
観察しておくことが大切です。
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