犬の引っ張り癖のしつけ方!

公開日:2021/10/05 / 最終更新日:2023/05/30
犬が散歩で引っ張る理由
散歩は犬にとって不可欠なものですが、
グイグイ引っ張られると
飼い主さんにとって負担になります。
犬にとっても飼い主さんにとっても、
負担なく楽しい散歩をするためには、
「犬がなぜ引っ張ってしまうか」
を知ることが大切です。
先に進みたい
引っ張り癖のある犬の多くは、
「散歩が好きで仕方ないから」です。
早く先に行きたいと
興奮してしまい、
前のめりに歩いてしまいます。
きちんと散歩のルールを教えてあげて、
アイコンタクトなど
興奮を抑えられるような
トレーニングをしましょう。
その場から逃げたい
犬にとって、
怖いものがあったり
逃れたい環境だったりする場合、
ストレス状態から開放されたくて、
逃げるように
引っ張ることがあります。
その場合、その場に居続けることは
犬にとって負担になってしまいます。
散歩の練習をするよりも、
できるだけ早く
その場から離れてあげましょう。
また、「何が怖いのか」を把握し、
トレーニングで克服できるものなら、
少しずつ慣らしていく
練習をしましょう。

リードの引っ張りの危険性
リードの引っ張りは、
愛犬はもちろん
飼い主さんにとっても危険です。
早いうちからトレーニングで
やめさせるようにしましょう。
引っ張ることによる犬に伴う危険
- 咳き込み
- 頚部の圧迫で気道や首に負担をかける
- 呼吸困難
引っ張ることによる人に伴う危険
- リードを持つ手を痛める恐れ
- 突然の引っ張りによる転倒や怪我
- 直接的ではないが、対人トラブルの可能性

犬が引っ張るのをやめさせる方法
引っ張る理由を把握する
まずは愛犬がなぜ
引っ張っているのかを
根本から把握することが最優先です。
その上で
適切なしつけを行うことで、
少しずつ散歩が楽になっていきます。
リードの見直し
リードの長さは、
飼い主さんが手を下ろしたときに、
犬の首の位置から
かるくリードが弛む長さがベストです。
反対に、
リードが長すぎてしまうと
コントロールがしにくく、
引っ張りだけでなく、
拾い食いや
飛び付きなどの癖も
付きやすくなります。
また、小型犬や中型犬などは
伸縮リードを
使っている人も多いですが、
上手な散歩ができるようになるまでは
普通のリードを使用しましょう。
きちんと愛犬にあった
長さのリードを選ぶことを
おすすめします。
上手な散歩の練習をする
引っ張り癖のある犬は、
これまでの経験から
「引っ張れば、飼い主さんは付いてきてくれる」
と思っています。
これは犬にとって
「したいことができる」という
ご褒美となります。
ときには、おやつや褒め言葉よりも
ご褒美力が高いこともあり得ます。
そのため、少し苦しいと感じていても、
引っ張ることで
早く進めるのであれば
頑張ってしまうのです。
反対に、
犬の「早く進みたい」という気持ちを
利用することで、
うまく「それが正解!」を
教えてあげることができます。

上手な散歩の練習方法
1、リードが軽く弛む程度の位置が基本姿勢
リードは、
犬が四足で立った状態で、
人が横に立ったときに
リードが軽く弛む程度に持ちます。
このとき、リードを持つ手の位置を
「おへその前」などと決めておきましょう。
2、犬が引っ張ったら止まる
歩き出し、
犬が引っ張ったら
その場で止まります。
このときの注意点は、
飼い主さんは止まったつもりでも、
リードを持つ手が
伸びていることがあります。
犬が引っ張っても
リードを持つ手は
最初に決めた位置から
離さないように気を付けましょう。
3、止まった状態で呼びかけに犬が反応したらまた歩き出す
止まった状態で、
犬の名前を呼んで
振り返ったら
「OK」などのコマンドを言い
再び歩き出します。
もし犬が呼びかけに
反応しない場合は、
おやつを使って
飼い主さんのそばへ来るように
誘導しても構いません。
最初は1~3を繰り返し練習します。
少しずつ犬も引っ張ると
先に進めないことが
わかってくるので、
そうしたら次のステップです。
4、飼い主のそばまでこれたら歩き出すようにする
引っ張ったら止まるのは変わりません。
今までは
犬が振り返るだけで
良しとしてましたが、
今度は飼い主さんのそばに
戻って来てもらうように
おやつを使って誘導しましょう。
できれば
「ヒールポジション」と呼ばれる位置、
飼い主さんの左(右)に
並ぶように誘導しましょう。
これも繰り返すことで
「引っ張ったら進めないこと」
「飼い主さんの横を歩けば止まらずに済むこと」
を理解していきます。

お家の中でも練習しよう
最初から外でやろうとすると、
まったく前に進めず
時間だけが過ぎて
散歩にならないということもあります。
その場合、
普段の散歩は
ハーネスで負担を減らし、
家の中で練習を始めるのがいいでしょう。
犬も他に気を取られることがないので、
集中して考えることができます。
同時にアイコンタクトの
練習をすることで、
興奮状態から
落ち着かせることも
できるようになっていきます。

まとめ
犬が引っ張る理由を知ることから始めよう!
- 愛犬は「なぜ引っ張ってしまうのか」
を理解してあげることが大切 - リードを引っ張ることは、
愛犬はもちろん飼い主さんにとっても危険が伴う - 家の中でお散歩の練習をすることも効果的
散歩とは本来、
犬と飼い主さんとで
コミュニケーションを取ったり、
外の情報を収集したり、
その時間を楽しむものです。
上手な散歩を身に着けることで、
散歩が楽になりますし、
新しい発見や行動の幅が広がります。
どうしてもうまくいかない場合は
ドッグトレーナーに相談するなどして、
散歩の時間を
犬と向き合う楽しい時間にして下さい!

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