犬の平均体重!体重が増える・増えないの原因って?

公開日:2024/10/29 / 最終更新日:2025/02/17
犬の適正体重の基準
一般的には、
愛犬が1~3歳齢時の体重が
その子の「理想体重」となります。
もう1つの基準として、
BCS(ボディコンディションスコア)
というものがあります。
これは、
体格に見合った体型なのかを
見極めるための指標で、
脂肪のつき具合と
筋肉のバランスを基に、
5段階に分けて判別します。
全犬種に共通で、
体重は関わらない
指標になります。


太りやすい・痩せやすい犬とは
犬種による違い
体質=犬種の違いが関与し、
ビーグル、ダックスフンド、ゴールデンレトリーバー、
ラブラドールレトリーバーなどは
太りやすいといわれています。
性別による違い
犬種に関係なく、
オスよりメスの方が太りやすく、
また
オス・メス関係なく、
避妊・去勢をすると
太りやすくなります。
これは
性ホルモンの変化により、
性欲が
食欲に向きやすくなると同時に、
代謝量が変わるためです。
加齢による違い
加齢によっても、
体重が変動しやすくなります。
8歳齢以上の犬では
6歳齢未満の犬と比べて、
1日に必要なエネルギー量は
約20%低下すると言われています。
これは、
若い頃と比べて
基礎代謝量や運動量が
落ちるからです。
つまり、
若い頃と同じフードを
同じ量で食べさせ続けていると
太る可能性が高いということです。
多くの高齢期(シニア期)用のフードは、
成犬用のものと比べて
カロリーが低く
作られていますので、
愛犬が
高齢期にさしかかったら、
フードを
年齢に合ったものに
変えるようにしましょう。

愛犬の体重が増える、増えない場合の理由
摂取と消費のカロリーバランス
摂取カロリーと
消費カロリーのバランスが
合っていない場合が考えられます。
単純に食事量が多い、
あるいは
運動量が少なければ太ります。
食事量は適正でも、
おやつや
ごほうびによる間食が多くて、
1日の摂取カロリー量が
多くなっている
パターンもあります。
逆に、
食事量が少ない、
あるいは
日常的に活発で
運動量が多い犬だと、
消費カロリーが多くて
痩せてきます。
その他、
手作り食をメインに与えていて
痩せてくる場合は、
栄養バランスが良くない
可能性があるため、
食事内容を
見直すようにしましょう。
病気の一症状としての体重増減
病気の一症状として
体重が増減している場合があります。
体重減少が
一症状である病気は多く、
寄生虫に感染していたり、
消化器疾患があれば、
痩せてきます。
糖尿病や腫瘍においても
体重減少が
症状として認められます。
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また
慢性的な心疾患や
皮膚疾患でも、
代謝が増えて
消費カロリー量が増えるため、
痩せやすくなります。
内分泌(ホルモン)疾患がある場合は、
疾患により
体重が減ったり
逆に増えたりします。
病気の一症状で
体重が変わる場合、
多くは
体重の変動以外の症状が現れます。
また変動の仕方が
急激であることも多いです。
食事量や運動量を変えていないのに、
急に体重が変わった場合は
動物病院を
受診することをお勧めします。
犬のダイエットに効果的な食事って?

犬が体重増加で肥満により引き起こされる病気
体重減少は
病気の結果であることが多いですが、
体重増加、つまり肥満は
病気の原因となります。
肥満状態にある
脂肪細胞からは、
さまざまな炎症を引き起こす物質が
分泌され、
糖尿病や呼吸器疾患・関節炎・泌尿器疾患
などを
引き起こす原因となります。
犬では特に
「呼吸器疾患」「骨関節炎」を
悪化させる要因となります。
呼吸器疾患
お腹の脂肪が増えると、
胸の内部を圧迫するため
呼吸しづらくなり、
酸素不足に陥りやすくなります。
また気管虚脱や気管支炎など、
根底に
呼吸しづらくなる病気がある場合、
酸素不足が、
より症状を悪化させる
可能性があります。
関節炎
体重が重いと、
関節に対して
物理的負荷が大きくなります。
若い時は
筋肉などが
負荷をカバーしますが、
年齢が上がるにつれて
カバーしきれなくなり、
軟骨面がすり減って
変性することが、
関節炎を引き起こす
一因となります。
また子犬では、
肥満が特に
股関節形成不全の発症と
関係するといわれています。

愛犬の体重管理方法
ごはんの適正量
体重を増やすにも減らすにも、
今、愛犬が食べているフードが、
理想の体重に見合った
適正な量なのかを
確認しましょう。
治療食を食べていないなら、
減量用の食事を選ぶと、
より効果的です。
ペットフード安全法に基づいて
作られたフードであれば、
ペットフードの表示に関する
公正競争規約により、
体重に対して
食べさせるべき量が、
袋に記載されています。
袋を確認して、
目標としたい体重で
与えるべき量を守りましょう。
その他、
嗜好性がよく作られているフードは、
脂肪分が多い傾向があり、
太りやすいです。
適正量の食事を与えて、
適度な運動もしているのに
太る場合は、
フード自体の変更も
考えましょう。
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間食は避け、運動する
心臓病や関節炎などの
病気がなければ、
適度な運動をし、
間食は
させないようにしましょう。
愛犬が、
飼い主さんの食事中などに、
おすそわけをねだってしまって
どうしても困る場合は、
減量用の
ドライフードを数粒与えたり、
セロリやにんじんなどの
野菜を与えるようにしましょう。

犬の体重の測り方
ペット用の体重計も
市販されていますが、
抱っこができるのであれば、
おうちで愛犬の体重を
測定してみましょう。
愛犬を抱っこして、
人用の体重計に乗って
測定した後、
飼い主の体重を引いてください。
その際、
リードなどは
外して測りましょう。
ダイエットを
目的としての計測なら、
1日のうちでも、
なるべく同じ時間(タイミング)で
測るようにしましょう。
その他、
10kgくらいまでの
小さい犬であれば、
人の新生児用の体重計に、
直接乗せて測る方法もあります。
抱っこができない犬や、
大型犬は
動物病院で
測定してもらいましょう。
体重測定も
大事な健康管理ですので、
測定するためだけでも、
ぜひ動物病院に
足を運んでください。
体重は、
毎日測る必要はありません。
食事量や運動量を変えても、
すぐに体重には反映されません。
2週間~1カ月の間隔で
測りましょう。
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まとめ
- 適正体重には個体差がある
- 急激な体重変動がある場合は病気の可能性あり
- 肥満は病気を引き起こす恐れがあります
- 愛犬の適正体重を把握し、維持しましょう
病気の症状などがないと、
体重の変化は
見過ごされがちです。
愛犬の体重を管理できるのは
飼い主だけですので、
まずは
愛犬の体重が適正なのかを
把握しましょう。
そして
見合った食事量や
運動量を確認し、
より健康な生活を
送ることができるといいですね。

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