犬の尿石症!症状や原因、予防法って?

公開日:2024/07/30 / 最終更新日:2025/02/04
犬の尿石症とは
尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に
石ができる、
あるいは
留まることを指します。
結石成分は
リン酸アンモニウム・マグネシウム(ストルバイド)、
シュウ酸カルシウム、尿酸アンモニウムが一般的です。

原因
- 結石の主成分の摂取が多いこと(食事やおやつ)
- 膀胱炎などの尿路の細菌感染(ストルバイト)
- 水分摂取量が少ない、尿が濃い
- 肝臓の病気(尿酸アンモニウム)
関連記事
犬が1日に必要な水分摂取量って?

症状
- 頻尿
- 血尿
- 尿が臭いといった泌尿器症状
- 小さな結石や部位によっては症状が認められないこともある
重症化すると
- 尿管、尿道に閉塞することがあり、
閉塞すると排尿ができなくなり、
腎臓の機能が低下し、腎不全になる - 腎不全に至ると、食べない、吐く、
元気がなくなるなどの症状が急激に認められる
関連記事
犬の腎不全!原因・治療・予後は?
関連記事
犬が吐く!原因や対処法って?

検査・診断
- 腹部X線検査、腹部超音波検査
結石の有無、位置を調べる - 尿検査
炎症や細菌の有無を調べるたり、
結石の成分を調べる(正確な評価はできない) - 細菌培養
細菌の種類や効く抗菌薬を調べる - 結石の成分分析
結石を取り出した後にその成分を調べる

治療
- ストルバイトや尿酸アンモニウムは食事療法により溶解する
- ストラバイドは細菌性膀胱炎に伴うことが多いので、
抗菌薬により膀胱炎の治療を同時に行う - シュウ酸カルシウムは溶解しないため、
手術による摘出が必要となる - 尿管が詰まることにより腎臓が大きく膨れ上がる
(水腎症)ことがないかぎり、腎結石は外科手術の対象とはならない - 尿石症は再発しやすいため、
再発予防としての食事療法、十分な水分摂取が重要である
関連記事
シニア犬(老犬)に多い病気!症状や健康診断の準備は?

治療で使用する療法食、薬剤
- 尿石症用療法食
溶解用と予防用に分かれている。
ストラバイドと尿酸アンモニウムは
溶解する尿のpHが真逆なため(酸性とアルカリ性)、
尿酸アンモニウム用は異なる療法食になっている - 抗菌薬
細菌性膀胱炎の場合に使用される。
細菌培養によって細菌を特定し、
効果を示す薬剤を選択する必要がある - クランベリーサプリメント
細菌性膀胱炎を繰り返す犬では、
クランベリーサプリメントが使用されることもある。
細菌の増殖を抑制する作用があるとされている
スポンサーリンク

クランベリーサプリメントは
愛犬や愛猫の尿の酸性化や
尿路の健康に役立つサプリメントです。
人間にも使用出来る
天然ハーブをブレンドしています。
「クランベリー」には
ポリフェノールやキナ酸が多く含まれており、
排尿を促したり、尿の酸性化を
サポートするとされています。
また、キナ酸は
体内で馬尿酸に変化することで
雑菌による泌尿器のトラブルの予防に
効果があるといわれています。
アルカリ尿や雑菌による
泌尿器のトラブル、
生殖器のトラブルなどに。

スポンサーリンク



「犬がぐったり」カテゴリーの関連記事
「犬のうれしょん」カテゴリーの関連記事
「犬の健康寿命」カテゴリーの関連記事
「犬の多飲多尿」カテゴリーの関連記事
「犬の尿が臭い」カテゴリーの関連記事
「犬の尿検査」カテゴリーの関連記事
「犬の尿毒症」カテゴリーの関連記事
「犬の尿石症」カテゴリーの関連記事
「犬の糖尿病」カテゴリーの関連記事
「犬の血尿」カテゴリーの関連記事
「犬の頻尿」カテゴリーの関連記事