犬の尿漏れ!失禁した場合に考えられる原因って?

公開日:2025/03/18 / 最終更新日:2025/03/18
犬の尿漏れの前に排尿の仕組み
犬は通常、
尿をしていない時は、
膀胱の出口が
「括約筋」という筋肉で
閉じられています。
膀胱には
神経があり、
脳が尿意を感じれば、
括約筋が緩み、
膀胱の筋肉が縮み
排尿します。
このような仕組みを理解すると、
尿漏れの原因は
神経の病気が関連していることが
分かると思います。
しかし、
原因は
神経の病気だけではありません。

犬が尿漏れする場合に考えられる原因
神経の異常
膀胱を支配している
神経の大元は
脳にあります。
そこから脊椎の中を
神経は通り、
膀胱の神経につながります。
これらのいずれかに
問題があると
尿漏れが起こる
ケースがあります。
例えば、
椎間板ヘルニアや
腫瘍によるもの、
高齢犬の場合は
椎体の関節炎などが
悪化した場合に起こる
可能性があります。
これらの病気は通常、
他の症状を伴います。
(後肢の麻痺、尾の麻痺、肛門弛緩など)
椎間板ヘルニアや
椎体の骨折、
腫瘍が原因している場合には
命にも関わる恐れもあります。
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ホルモン関連の異常
比較的老齢な
避妊手術を受けている
女の子の犬で
極まれに認められることがあります。
特徴は
寝ている時に認められる
尿漏れです。
エストロゲンという
女性ホルモンの低下による
尿道の機能不全が
原因とされています。
内科治療で
改善が期待できます。
解剖学的異常
尿路の
生まれつきの異常で
尿漏れが起こる
場合があります。
例えば
- 「異所性尿管(腎臓から尿を膀胱に運ぶ尿管というものが
膀胱の正常な位置に繋がっていない病気)」 - 「お母さんのお腹にいる胎児の時に使っていた
尿膜管というものが残ったままになっている病気」
などの場合、
尿漏れが
出てくることがあります。
これらの多くは
手術が必要になります。
また、
生まれつきの異常であるため、
若齢犬の尿漏れは
これらの可能性が高いです。
興奮
いわゆる
「嬉ション」といわれる、
興奮時や
嬉しいときに
尿が出ることです。
嬉ションの場合は
病気ではないので、
獣医療的には対策は
必要ないとしていますが、
困る場合は
ドッグトレーナーに相談してみても
いいかもしれません。
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犬の尿漏れの対処法
ペット用のオムツをする
尿漏れが起きることで
皮膚炎などを起こす
恐れがあるため、
オムツをしてあげましょう。
また、
尿が付着した場合は、
水道水、犬用シャンプーで
しっかりと洗い、
愛犬の体を
清潔に保ちましょう。
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おむつ
マーキングが多い犬や高齢犬、
しつけができるまでの間など、
オムツに頼る方法もあります。
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排尿か尿漏れかを確認
若い犬は
(とくに生後6カ月齢までくらい)
よく興奮時に
少しだけ排尿をすることがあり、
飼い主さんは
尿漏れとの区別が
つきづらいことがあります。
不安であれば
病院に行って、
獣医師の診断を仰ぎましょう。
病気によるものではない場合、
しつけで改善する
可能性もあるので、
ドッグトレーナーに
相談してみましょう。

まとめ
犬が尿漏れした場合は動物病院に相談!
- 犬の尿漏れの原因はさまざま考えられます
- 尿漏れ以外の症状が出ている場合は動物病院へ
- 異常かどうか判別できない場合も動物病院へ連れて行きましょう
- 異常でない場合は、ドッグトレーナーに相談してみるのも手です
何事も早期発見・早期治療が
愛犬のためになります。
小さなことでも
「いつもと違う」と思ったら
動物病院へ
連れて行きましょう。

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