犬の嫉妬!犬はヤキモチを焼くの?
公開日:2025/01/07 / 最終更新日:2025/01/07
犬は嫉妬する?
犬の嫉妬について、
科学的に研究が行われ
「犬も嫉妬することがある」と
分かっています。
犬の嫉妬では、
大好きな飼い主さんが
「誰かに取られてしまう」という不安や
「私も褒めて!」といった、
向けられる愛情の先に対して
嫉妬したり、
ヤキモチを焼いたりします。
犬の嫉妬の研究を紹介
オーストラリアの研究チーム
オーストラリアの研究チームが
2008年に
- 「犬は不平等な扱いに反応するか」
- 「するとしたらどんな反応をするか」
という研究結果を
「NATIONAL GOGRAPHIC」
に掲載しました。
実験ではまず、
ある犬が芸をして、
褒美を受け取るところを
別の犬に見せました。
その後、
見ていた方の犬に
同じ芸をさせ
褒美を与えないでいると、
その犬は
芸をすることを
拒否するようになったそうです。
この実験は、
以前から知っている犬と
ペアで行われました。
犬にそれぞれ
お手の指示を出し
芸をさせます。
実験では
お手ができても
「ペアの両方が褒美をもらえない」
場合があり、
その場合、
犬は
程度の差こそあれ
芸をし続けました。
しかし
お手ができても
「ペアの片方だけが褒美をもらえない」場合、
褒美をもらえなかった犬は
芸をすることを拒否し、
芸をしても
褒美がもらえないことに、
犬は
爪で地面を引っ掻いたり、
あくびをしたり、
パートナー犬や
実験者から
目を逸らすといった
カーミングシグナルが
見られたそうです。
この実験で面白いのは
- 「褒美の量や種類」
- 「芸のクオリティー」
による差に対して、
犬は
「嫉妬」を
示さなかったということです。
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犬のカーミングシグナルって?
Christine R. Harrisらが調査した研究
カリフォルニア大学
サンディエゴ校の研究グループ
(Christine R. Harris)が調査した研究結果が、
2014年にアメリカの
オンライン科学誌
「Plos One」に掲載されました。
それによると、
飼い主が
他の犬や
人間の赤ちゃんを構っていると、
犬は
その対象に嫉妬し「
咬む」や「吠える」といった
攻撃的な行動をとったそうです。
犬の嫉妬行動
犬の嫉妬行動は、
飼い主さんの注目を得ようとする
「甘え行動」と、
飼い主さんが強く注目するもの
(ライバル)を排除しようとする
「攻撃行動」の
大きく2つに分けることができます。
甘え行動
どうしたら
大好きな飼い主さんに
構ってもらえるか、
あの手この手で
アピールする
甘え行動として、
以下のような例が
挙げられます。
- 見つめる
- 体を擦り寄せてくる
- 飼い主さんが構っているモノの間に割って入る
- 舐めてくる
- 鼻鳴き
- おもちゃを持ってくる
- 飼い主さんを遊びに誘う(プレイバウの姿勢を取る)
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攻撃行動
嫉妬からくる
攻撃行動として、
以下の行動が挙げられます。
- 吠える
- 唸る
- 噛み付く
- 破壊する(おもちゃなど)
- 追う(追い払う)
甘え行動をしてもなお、
構ってもらえない場合は
甘え行動から
攻撃行動へ
発展することも。
嫉妬している様子があれば、
愛犬と
しっかり向き合い、
たくさんの愛情を
伝えてあげましょう。
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犬の嫉妬によるトラブルを防ぐために
嫉妬する状況をつくらない
基本的には
- 「嫉妬させるような場面を見せない」
- 「嫉妬させるような状況を作らない」
ということが大切です。
そういった
状況になった場合には、
対象犬(物)には
近付けないようにしましょう。
これは、
愛犬が危害を加えることを
未然に防ぐことと、
愛犬が他の犬から
危害を加えられないためです。
飼い主さんが
愛犬の性格を理解し、
距離感などを確認することで
トラブルを防ぐことができます。
わざと嫉妬させない
愛犬が嫉妬する
かわいい姿を
見てみたい気持ちも
あるかもしれませんが、
思わぬトラブルに
つながることがあります。
わざと
嫉妬させるようなことをするのは
やめましょう。
環境の変化時は要注意
特に
注意して欲しいのは、
意図して
嫉妬する状況を作らなくても、
急に
子どもが産まれたり、
新しい犬や
猫が家に来たりすれば、
嫉妬する可能性がある
ということです。
環境の変化や
成長に伴う
心の変化によって、
思ってもいない
行動に出ることもあります。
赤ちゃんや
小さな子どもがいる場合には、
決して
子どもから
目を離してはいけません。
新しい犬や
猫を迎える場合は、
迎える前に
「相性はどうか」と
注意深く観察しましょう。
まとめ
犬も嫉妬することを理解しましょう
- 犬も嫉妬することが海外の研究結果からわかっている
- 犬は嫉妬した場合「甘え行動」や「攻撃行動」をとる
- 嫉妬する状況をつくらないことが大切
毎日を
一緒に過ごす飼い主さんは、
犬にとって
大切で大好きな存在です。
嫉妬させないように、
たくさん話しかけたり
触れ合ったりして、
コミュニケーションを取るように
しましょう。
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