犬の大腸炎!症状や原因、治療法って?
公開日:2024/10/29 / 最終更新日:2024/10/29
犬の大腸炎の症状
大腸炎の主な症状は
下痢です。
大腸性下痢の特徴として
以下の項目が挙げられます。
- 便の量はいつもと同じくらい、もしくは軽度に増加する
- 便の回数はいつもの3倍以上に増加する
- しぶり(便がでないのに排便姿勢をとる)や
便失禁がみられることもある - ゼリー状の粘膜が便に付着する
- 血液が出る場合、赤い鮮血が見られる
- 嘔吐がみられる場合もある
- 食欲は変化がないことが多いものの、重症な場合は減少する
一時的な下痢や
少量の血便で
命にかかわるようなことは
ありませんが、
出血が多い場合や、
嘔吐や下痢が著しい場合には
脱水症状などで
命に関わることもあります。
特に
体力のない子犬や老犬の場合、
脱水症状を
起こしやすいので
注意しましょう。
関連記事
犬の下痢!原因や病院に連れていくべき症状とは?
関連記事
犬が血便!考えられる原因って?
関連記事
犬が吐く!原因や対処法って?
関連記事
犬が食欲不振!考えられる原因と病気!
犬の大腸炎の原因
「食べ物」や「ストレス」
「細菌感染」などが
原因として考えられます。
さまざまなことが
原因となるため、
原因の特定が
困難なこともあります。
具体的な例を
以下に挙げてみます。
食べた物が原因の例
- 誤食、食中毒(おもちゃ、ゴミ等)
- フードやおやつの食べ過ぎ
- フードの急な変更、食べ慣れないものを与えた
- 冷たい食べ物を過剰に与えた(氷など)
関連記事
犬の誤飲!食べてはいけないもの・応急処置って?
関連記事
犬の食中毒!症状や気をつけたい食べ物って?
関連記事
ドッグフードを変えると下痢になる!何故!対処法は?
ストレスが原因の例
- ペットホテル、トリミングなどに預けた
- 知らない場所へ行った
- シャンプーが嫌いな犬にシャンプーをした
- 見知らぬ人が家に来た
- 家の近くで工事などがあり大きな音がしている
- 気候の変化(寒暖差、台風、雷など)
関連記事
犬のストレスサイン!原因や症状、ストレス解消法って?
関連記事
犬と引っ越し!事前準備や注意点、ストレスは?
関連記事
犬だって留守番は寂しい!留守番のしつけ方!
関連記事
犬のカーミングシグナルって?
関連記事
犬の分離不安って?
その他の原因として考えられるもの
- ウイルス、細菌、寄生虫の感染
- アレルギー
- 腫瘍(直腸ポリープ、リンパ腫など)
- 直腸内異物、毛球、外傷
- 炎症性腸疾患
関連記事
新型コロナウイルス!愛犬のために飼い主が知っておくべき事!
関連記事
北海道外で寄生虫が定着?愛犬の「エキノコックス」予防!
関連記事
犬のアレルギー!症状や原因って?
関連記事
犬のがん!症状や、原因、予防法って?
犬の大腸炎の治療法
一時的な大腸炎の場合
食べ物や
ストレスなどが原因と
考えられる場合には、
体力のある成犬ならば
半日程度、絶食し、
腸を休ませます。
その後、
いつも食べている
ドライフードをふやかしたものや、
病院で処方される
消化の良い
フードなどを少量から与えます。
多くの場合、
整腸剤や
腸の粘膜を保護する薬を使用して
大腸粘膜や
蠕動運動の回復を図ります。
繰り返す大腸炎の場合
現状出ている症状に対する
対症療法を行います。
脱水症状がみられる場合には
皮下補液、
検便で悪玉菌が多ければ
抗生物質、
寄生虫感染が見られる場合には
駆虫薬を使用します。
自宅での対処法と注意点
ビオフェルミンは効果がない?
ビオフェルミンは
動物用とヒト用があります。
動物用とヒト用で
配合されている成分は
やや異なりますが、
ヒト用のビオフェルミンを
犬に与えても
大きな問題はありません。
大腸炎をはじめ、
お腹の調子を崩している時に
与えてみてもよいでしょう。
しかし、
あくまで整腸剤ですし、
すべての下痢に
効果があるものではありません。
原因が寄生虫や
細菌感染などの場合には、
その原因を治療しなければ
下痢は治りません。
下痢とともに元気がない、
何度も吐いている等、
他の症状が見られたり、
長引いたりしている場合には、
自己判断せず
動物病院へ
連れて行きましょう。
関連記事
犬にビオフェルミン!効果や注意点って?
関連記事
犬が元気がない!原因や病気、対策って?
正露丸はNG
「下痢には正露丸を」と
考える方もいるかもしれませんが、
犬は正露丸に含まれる
木クレオソートという成分で
中毒を起こすので、
絶対に
与えないでください。
まとめ
犬の大腸炎は早めに異変検知を!
- 大腸炎の原因はさまざま考えられます
- 大腸炎の主な症状は下痢です
- 子犬や老犬の場合、脱水症状を起こしやすいので要注意
- 下痢を繰り返したり、他の症状も見られる場合は動物病院へ
一時的な下痢ならば
大きな問題は
無いことが多いですが、
下痢は重篤な疾患の一部として
現れている場合も
多くあります。
そのため、
- 「発熱している」
- 「ぐったりしている」
- 「嘔吐や下痢が激しい」
- 「一旦おさまったけれども同じ症状を繰り返す」
などの症状がみられる場合、
早めに
動物病院を受診してください。
体力が少ない子犬や
老犬の場合は、
様子を見ることなく
早急に
動物病院へ
連れて行きましょう。
スポンサーリンク
「消化器ケア」カテゴリーの関連記事
「犬がお腹を痛がる」カテゴリーの関連記事
「犬がぐったり」カテゴリーの関連記事
「犬が食欲不振」カテゴリーの関連記事
「犬の便秘」カテゴリーの関連記事
「犬の大腸炎」カテゴリーの関連記事
「犬の腹痛」カテゴリーの関連記事