犬の多飲多尿!原因や、対処法は?
公開日:2024/04/10 / 最終更新日:2024/04/10
犬が多飲多尿の場合に考えられる原因
私たち人間も含め、
水を飲むということは
体の渇き(脱水)を
補正するために行うものです。
水を多く飲むことは
それだけ
体が脱水しないようにしている
ということです。
この飲水量増加の原因は
多岐にわたりますが、
大まかにわけると、
「生理的な場合」と「病的な場合」の
2つに分けられます。
それぞれ見てみましょう。
生理的な場合
- 気温上昇や乾燥に伴う現象
- 食事やおやつの影響
・気温上昇や乾燥に伴う現象
気温が高かったり、
乾燥していたりする日は
一般的に
飲水量が増加します。
そのため、
夏の熱中症対策として、
冬は暖房器具による乾燥での
水分補給をすることは大切です。
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・食事やおやつの影響
人間と同様に塩分、
いわゆる
味の濃いものを食べることで
水分量が増加します。
人間用の食べ物は
与えないようにしましょう。
病的な場合
- 誤飲・誤食
- 腎臓病
- ホルモン疾患
- 子宮蓄膿症
- その他
・誤飲・誤食
摂取してはいけない
チョコレートや薬品などの
中毒性物質を
何かしらの原因で
誤飲してしまった場合には
飲水量が増加します。
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・腎臓病
慢性腎障害などの
腎疾患の場合、
尿量は増加します。
腎臓は
尿素など
体に不利益なものを濃縮し、
尿として排出する
臓器です。
腎機能が低下すると
濃縮が不十分となり、
薄い尿を多量に排出することで、
飲水量が増加し、
体のバランスを保ちます。
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・ホルモン疾患
糖尿病や
クッシング症候群などの
内分泌疾患に罹患した場合、
飲水量は著しく増加します。
糖尿病は
本来排出されないはずの糖が
尿中に出ることにより、
浸透圧が変化し、
尿量が増加します。
クッシング症候群は
副腎
(血圧や循環血液量を調節する
ホルモン分泌を行う臓器)が
過剰に働くことにより、
尿量が増加し、
結果的に飲水量が増加します。
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・子宮疾患
子宮蓄膿症と呼ばれる病気に
罹患した場合も
飲水量は増加します。
未避妊メス(一般的に高齢犬に多い)の
子宮内に細菌感染を伴う
膿が溜まることによって起こる
重度感染疾患です。
体内に細菌が入っただけでは、
感染を起こしませんが、
発情などの
ホルモンバランスの変化によって
感染が成立する場合があります。
子宮内の細菌が出す
毒素に腎臓がダメージを受け、
尿量が増加します。
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・その他
下痢や嘔吐を繰り返すと
体が一時的に
脱水状態に陥り
飲水量が増加しますので、
飲水量が増加する疾患は
他にも多くあります。
ストレスが原因による心
因性多飲多尿もあり、
原因は多岐にわたるため
少しでも気になったら
動物病院で診てもらうといいでしょう。
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犬が多飲多尿の場合の対処・応急処置
環境を変える
体が熱いときは
風通しの良い
涼しい場所に
移動してあげましょう。
また、
部屋が乾燥しているときは
湿度を45~60%に設定して
加湿してあげましょう。
飲水量と尿量を量る
緊急を要しない場合、
一日の飲水量と尿量を
測定してみましょう。
一般的に正常な犬の
一日のおしっこの量は、
およそ
体重1kgあたり
25~40mlといわれています。
これは、
水を飲む量によって
大きく変動します。
人も運動後などで
いっぱい汗をかいた後などは、
体の渇きを補うため、
水を飲む量が増えます。
同じように、
通常、
おしっこの量の増加がある場合には
お水を飲む量が増えている場合が
ほとんどです。
明らかに
多飲多尿の傾向が見られる場合は、
病院へ行きましょう。
食べたものを確認する
まず、
何か誤飲してしまった可能性がないか
確認しましょう。
食べた時間が
1時間以内であれば
早急に動物病院で対処を行いましょう。
水分を欲しがる場合でも
1時間以内であれば
飲ませず受診してください。
いつかわからない場合には、
逆に水分を摂らせてあげてください。
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尿を持って病院へ
動物病院で
尿検査を行いましょう。
朝一番の尿が薄い場合は
それだけで、
尿量の増加を
疑うことができます。
水を多く飲むだけだと
あまり気に留めない
飼い主の方がいらっしゃいますが、
中には
子宮蓄膿症のような
緊急手術が必要なケースもあります。
飲水量の増加に気づいたら、
早めに来院することを
オススメします。
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まとめ
犬の多飲多尿は早期発見
早期治療を心がけましょう
犬が多飲多尿になる原因は
前述の通り、
生理的な場合と
病的な場合が考えられます。
生理的な場合は
- 「暑いかも」
- 「乾燥しているかも」
- 「味付けされたものを食べたかも」
と推測ができますが、
推測ができない
多飲多尿には
病気が潜んでいる
可能性が高いです。
悪化する前に
病院で検査してもらうことを
おすすめします。
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