犬の出産!準備や流れ、死亡リスクって?
公開日:2024/06/03 / 最終更新日:2024/06/03
犬の出産とは
犬は1歳を過ぎると
子犬を産めるようになり、
1回で5~10匹を出産します。
それだけの子犬を
一般家庭で育てるのは
簡単ではありませんし、
出産は
母犬にとって
大きな負担になります。
愛犬の出産を考えている方は
正しい知識を持ち、
母犬と子犬の将来を
しっかり考えて
決めるようにしてください。
出産を予定していない場合は、
必ず
不妊手術を行なうようにしましょう。
予期せぬ出産はもちろん、
発情期の
体力的・精神的な負担や
子宮蓄膿症、乳腺腫瘍などの病気を
避けることにもつながります。
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犬の妊娠期間
犬の妊娠期間は、
受胎から63日が標準的ですが、
母体の状態による
個体差があり、
数日前後することがあります。
出産予定日の算出は、
胎児の生育状態をモニターしながら
判断する必要があります。
受胎は必ずしも
交配した日に
起こるとは限りません。
通常の交配は、
適日を狙って
1日おきに2~3回行います。
体内の精子は、
おおむね3日程度は
受胎能力があるため、
交配日から
1週間程度遅れて
受胎することもあります。
犬の出産適齢期
小型犬は
12カ月ほどで
成犬の体格になり、
18カ月ほどで
人間で20歳程度の
成熟を迎えます。
中型犬の場合は20カ月、
大型犬の場合は26カ月程度が
目安となります。
小型犬の
最初の発情(ヒート)は、
早ければ9カ月頃、
標準的には
12カ月頃に始まります。
十分成熟していないと
出産で
母体に掛かる負荷に耐えられず、
母犬・子犬ともに
死亡リスクが高まるため、
完全に成熟するまで
交配するべきではありません。
1回目の発情の時期では、
十分な成熟が得られていないと
考えるべきでしょう。
出産は
母体で胎児を育てるために
相応の体力が必要になりますので、
高齢になると
安全な出産が
難しくなってきます。
小型犬の場合、
6歳で
人間の40歳程度に相当します。
6歳を超えた出産は
勧めません。
以下の範囲を
望ましい出産年齢と
考えてください。
小型犬 生後18カ月~72カ月
中型犬 生後20カ月~66カ月
大型犬 生後26カ月~60カ月
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犬の出産費用
犬の出産には、
おおむね
次のような費用が
必要となります。
交配料
5~10万円程度
ショップやブリーダーに依頼する場合、
交配犬所有者に支払う
交配手数料です。
検査費用
合計で2~5万円程度
通常は出産までに
2度検査を行います。
1度目は
(交配後30日くらい)
胎児の心臓が動いているかの確認で
超音波検査。
2度目は
(交配後55日以降)
胎児が出産できる大きさの
骨盤腔かどうかの判断、
数や生存しているかの確認で、
超音波検査と
レントゲン検査を組み合わせます。
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出産介助費用(3~4日程度)
5~8万円程度
動物病院やブリーダーに
依頼した場合に必要な
費用ですが、
預けている日数によっても
差はあります(通常分娩の場合)。
異常分娩の医療費
3~20万円程度
陣痛微弱や
帝王切開などの
医療処置が必要な場合の
費用ですが
入院日数によっても差はあります。
用具やミルク代
1~3万円程度
消毒用品、保温器具、
母乳が出ない場合のミルク、
授乳具などの費用です。
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血統証明書の登録費用
1~2万円程度
出産にかかる
費用のほとんどは、
専門家に依頼した場合に
必要となるものです。
ご自身で行う場合に
これらの費用は掛かりませんが
母犬・子犬の安全を考え、
必ず専門家に
サポートしてもらいましょう。
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犬の出産準備
出産の準備として、
以下の用具が
必要となります。
落ち着いて産める環境を
(周りから見えにくい場所など)
作ってあげることも重要です。
- 清潔なバスタオル、タオル(各2、3枚)
- 鉗子、ハサミ
- 産湯の容器
- 消毒薬(イソジンやマキロンなど犬に安全なもの)
- タコ糸
- 出産のスペース(フェンスや大きめのサークルなど)
- 通気性があり保温できるかご(子犬を一時的に入れるもの)
- 保温ができるケージ(目隠しができるもの)
- 安全な保温用具(ヒーター、電気アンカなど)
- 室温計(ケージ内の温度管理)
- ドライヤー
- キッチンスケール(胎児の体重測定用)
出産が近付くと
巣作りをする行動や
少量の頻尿が見られます。
うろうろと歩き回ったり、
しきりに陰部を
気にするようになります。
これらの兆候が見られると
間もなく出産が始まります。
犬の出産の流れ
予定日の1週間前頃に
レントゲンや超音波を撮り、
胎児の数、
頭から尾の根元までの長さや
頭部の大きさを測り、
心臓の動きを確認します。
胎児の大きさや
おおむねの体重を把握し、
出産の判定を行います。
レントゲン検査で胎児の頭が
母犬の尾部側
もしくは頭部側(逆子)でも
犬の場合は
正常とされています。
割合としては、
逆子は
1/3程度と言われています
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小型犬で胎児が
11~14cm程度、
中型犬で
14~18cm程度、
大型犬で
約20cm程度に成長していれば、
正常な成長を見込めて
数日以内に出産となる
可能性が高いといえます。
母体の体格により
異なりますが、
過大児であると判断した場合は
帝王切開により
計画出産を
選択することもあります。
パグやフレンチブルドッグ、
ブルドッグは
体の作りから
自然分娩だと難産になりやすく、
基本的には
帝王切開が行われます。
その他には
出産履歴として、
前にも帝王切開だった場合は
可能性が高くなります。
この頃から
毎日2回程度の体重測定、
体温測定を行います。
出産の兆候として
体温(直腸温)が
0.5~1.0度下がり、
また
元の体温となる
変化が見られます。
体温が下がってから
24~48時間で
出産となるケースがほとんどです。
自然分娩の流れ
母体や胎児の状態により
大きく個体差がありますが、
基本的には
第1子から
以下の工程を
繰り返して進みます。
ただし、
各段階で異常がないか
モニタリングし、
異常を発見した場合は
適切な医療処置が
必要となります。
- 第1ステージ
落ち着きがなくなり、舌を出してハアハアと
呼吸が荒くなります。
体温を上げるため、あるいは陣痛で震えが見られたり、
まれに吐いたりすることもあります。 - 第2ステージ
破水し透明な液体が出ます。
胎児が産道へ降りて、
おおむね30分以内に水袋が見えてきます。 - 第3ステージ
羊膜に包まれた状態で胎児が生まれ、
へその緒につながって胎盤が出てきます。
異常分娩の場合
異常分娩は、
主に以下の状態によって
判断します。
- 緑色の液体が陰部から出る。
- 異常な出血。
- 体温(直腸温)が39度以上。
- 腐敗臭、悪臭がある。
- 分娩後4時間を経過しても胎盤が出ない。
- 水袋が破れ、胎児の顔もしくは
尻尾が見えてるが出てこない。
異常分娩の主な原因は、
胎盤剥離、流産などで、
胎児の数が多い場合は、
栄養不足などが考えられます。
また、
胎盤が出ないままにしておくと
子宮蓄膿症などの
原因となることがあります。
これらの症状が見られた場合は、
獣医師の診断を受ける
必要があります。
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産まれない場合
難産の場合は、
主に
以下の状態によって
判断します。
- 体温変化後3時間以上経過しても分娩の兆候が見られない。
- 破水して3時間以上経過しても胎児が見えない。
- 不規則で弱い陣痛が3時間以上続く。
- 規則的で強い陣痛が30分以上続く。
- 水袋が見えてから2時間以上分娩しない。
- 産んでから次の胎児が24時間以上出てこない
難産は
小型犬に多い傾向があります。
原因の7割は
母体の状態によるもので、
そのほとんどは
子宮無力症によります。
その他は、
産道狭窄、子宮捻転など
さまざまな原因があります。
胎児による原因は
- 胎位異常
- 奇形
- 過大児
- 胎子死亡
などです。
軽度な難産と
診断された場合、
カルシウムやオキシトシンなどの
陣痛促進剤を投与します。
重度の場合は、
帝王切開で
対処することになります。
帝王切開の場合
帝王切開では
子宮内から胎児を摘出し、
蘇生します。
開腹手術となるため
メスを入れることになり、
神経や血管が集中している
腹部の処置ですので
一定のリスクが伴います。
難産の場合、
母体と胎児が
弱っている可能性が高いため
処置のスピードが重要です。
理想的には、
メスを入れてから
10分以内に摘出します。
全身麻酔となるため、
胎盤から
胎児へ麻酔の影響が出ないように
慎重にコントロールします。
できる限り
母体の傷が小さくて済むような
(小切開法)が望ましいのですが、
子宮を体外に出さずに
処置するため
難易度が高い手術となります。
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事前に
獣医師との相談が必要でしょう。
問題なく
手術が終了すれば
1日の入院で帰宅できます。
費用は10~15万円前後が相場です。
生まれた子犬のケア
出生したら、
胎児の羊膜を破って
取り上げてください。
胎盤が出てくる前に、
胎児のヘソから
5mm程度の位置を
糸で縛り止血します。
止血した胎盤側のさらに
5mm程度を切断します。
その際、
胎盤を取り出すために
へその緒を鉗子でつかみ、
軽く引き出します。
無理に強く引っ張ることは
絶対にしないように
気を付けて行います。
手や処置に使う
糸、鉗子、ハサミは、十分消毒し、
感染予防に
気を付けてください。
母犬が
へその緒を噛み切ろうとしますが、
まれに胎児を
傷付けてしまうことがあるため、
人の手で
へその緒を処置することが
賢明です。
次に
子犬を産湯に入れ、
羊水を洗い流します。
湯温は36度程度の
ひと肌に調節し、
優しく全身を洗います。
なければ、
タオルできれいにしても
かまいません。
このとき、
口や鼻から
水が入らないよう
十分注意してください。
呼吸器に水が入ると
肺炎を起こして
死亡することがあります。
清潔なタオルで
全身の水気をふき取り、
ドライヤーで乾かします。
ドライヤーが熱すぎたり、
冷たすぎたりして
体温を奪うことがないよう
細心の注意が必要です。
気管内の
羊水を吐かせるため、
背中を叩きながら
口や鼻周りを
テッシュペーパーで軽く押さえ、
羊水が出なくなるのを
確認します。
大きな声で
産声を上げているようなら、
子犬を一時的に入れる
かごなどに入れて
出産が終わるのを待ちます。
入れるかごの室温は、
36~37度程度に
調整してください。
母犬の出産を観察しながら、
子犬が産まれるごとに
手早く繰り返し行います。
初期免疫を作る大切な初乳
生まれてきた子犬には、
出産から
48時間(理想は24時間)以内の
初乳を飲ませます。
新生児の子犬は
初乳を飲むことで
母体から移行抗体
(抗体/IgGなど)をもらって
初期免疫を作ります。
母犬は出産後すぐ
初乳が出る場合と、
しばらくたってから
初乳が出るなど
個体差があります。
初乳が出ない場合、
子犬は
初乳からの抗体を得られないため
病原微生物に対して
無防備の状態となります。
生後48時間を経過すると
子犬は
移行抗体を
受け取れなくなるため、
特異的免疫グロブリン源を配合した
ミルクなどで
補うとよいでしょう。
母乳の出が悪い原因として
妊娠中の栄養バランスや
ストレスが
影響することがありますので、
妊娠中のケアが
とても大切です。
また、
動物病院で
薬を使用することも
考慮する必要があります。
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授乳のさせ方
普通は出産すると
すぐに母性が芽生えて
子犬のお世話を
し始めるようになりますが、
まれに
母性が芽生えず
子犬に興味を示さなかったり、
子犬に
攻撃的になったりすることがあります。
出産終了後は
子犬に対する
母性を確認するため、
目を離さず観察してください。
お世話をしない場合は、
母子を別々のケージに入れて、
3時間ごとに
母乳を与えるように促します。
その際も
目を離さないようにしてください。
母犬が積極的に
子犬のお世話をしているようであれば、
母子一緒に
目隠ししたケージで
休ませます。
ケージ内の室温は
30度程度に調整します。
キッチンスケールで
授乳前、授乳後の
子犬の体重を測り、
必ず
増えていることを確認します。
毎回の授乳後、
陰部と肛門を
ティッシュペーパーなどで刺激し、
排せつを促します。
母乳が出ない場合は
人工乳で代用します。
生後7日間は
授乳を
3時間ごとに繰り返し、
8日目から
6時間ごとにします。
母性が芽生えない母犬も
子犬との接触や
授乳によって
徐々に芽生えることがありますので、
なるべく
母子の接触の機会を
作る方がいいでしょう。
母犬の母性が芽生えないと
飼い主さんの負担は
とても大変なことになります。
それらの可能性も
覚悟しておかなければなりません。
生後21日目からは
段階的に
離乳を開始します。
50日目くらいで
ドライフードが食べられるようになるのが
ゴールです。
産後30日頃から
母乳の出が悪くなったり、
子犬が大きくなって
必要な栄養量が
足りなくなったりします。
しっかり離乳のプロセスを進め、
子犬に
食べる喜びを学習させましょう。
離乳期間のフードの与え方
母乳と併用しながら
ドッグフードに慣れさせるため、
最初は
パピーフードを
ミル引きして粉状にしたり、
ウェットフードを
ぬるま湯で
緩めのペースト状にしたりして
与えます。
粉ミルクを
少量混ぜるなどするのも
よいでしょう。
フードに
口をつけるように促し、
少しずつ
食べることに
慣れさせていきます。
28日目くらいから
栄養補給は
食べることを中心にします。
フードを
少し硬めの粘土状にして、
1日3~4回に分けて
口の中に入れて食べさせます。
上あごに
擦り付けるように
指で口の中に入れてあげてください。
始めは嫌がりますが、
次第に
自分から食べるようになります。
1日の実食量は、
ドライフード(乾燥状態)で
体重の5%が目安です。
この段階から
給水量にも
十分な注意が必要ですが、
フレッシュタイプであれば
食事と一緒に
水分補給ができます。
どのタイプでも
必ず成長期用、
もしくは
オールステージ対応の
総合栄養食を
選ぶようにしてください。
35日目頃から
ドライフードであれば
ぬるま湯(60度以下)で
20分程度ふやかしたものを
与えます。
自分から食べるように促し、
食べない場合は、
口に入れてあげます。
42日頃から
少し硬めに
ふやかしたものにします。
この時も
食べないようであれば、
柔らかめのものを
口に入れてあげます。
必ずしも
硬いご飯が好ましい訳では
ありません。
離乳のポイントは
嫌がらせずに
少しずつ
慣れさせることですが、
必要な栄養が取れるように
十分な量を
食べさせることは
クリアしなければなりません。
各段階とも
体重測定を毎日行って
成長を確認することが
必要です。
この期間は
新生児の時に次いで
手間が掛かります。
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新生児の体調管理
産まれた子犬は
とてもナイーブですので、
体調管理に気を付けることが
重要です。
新生児から
生後60日程度までに
一番多い
体調不良の原因は、
栄養不足による
低血糖症、水分不足による脱水症、
低体温症です。
子犬に
これらの症状が出るのは
管理不足によるものです。
毎日の体重管理、
室温管理、
水分量の管理、
運動量など
厳密な管理が必要です。
まれに
新生子衰弱症候群を発症して
亡くなってしまう
ケースがあります。
症状としては、
- 母乳を吸わない。
- 鳴き続けたり動き回ったりする。
- パクパクと口を開け続ける。
- チアノーゼ(顔や口内が紫色)。
- などが代表的です。
原因は、
成長不全や
先天性の異常が
考えられますが、
明確には
解明されていません。
これらの症状は、
生後48時間から
7日以内にみられ、
対処の方法もなく
ほとんどが
亡くなってしまいます。
低体重胎児の場合、
発現率が高まります。
先天性の
疾患がないかどうかも含め、
動物病院にて
診察を行うことを
お勧めします。
犬の新生児のワクチン接種
冬場に出産する場合の
理想ですが、
生後21日目と
35日目に
犬用3種混合鼻粘膜投与不活化ワクチンを
投与します。
このワクチンは、
犬アデノウイルス(2型)感染症、
犬パラインフルエンザおよび
犬ボルデテラ感染症の
発症予防となります。
冬場は、
パラインフルエンザや
ケンネルコフなどが
流行しやすいため
予防処置となります。
ワクチンのプログラムは
動物病院によっても違うため、
相談しながら行いましょう。
生後50日目と
80日目と
110日目に
混合ワクチンの接種を行います。
混合ワクチンは
5種~9種など複数あり、
適応する
感染症範囲に
違いがあります。
市街地で飼育する場合は
5種を頻繁に、
アウトドアで自然環境に
触れる機会が多ければ
対応範囲の広い
9種などを
選択するといいでしょう。
ただ、
最近は
市街地でも
レプトスプラ症が
届出されたという報告が
出ていますので、
かかりつけ医と
しっかりと相談が必要です。
ワクチンには、
生ワクチンと
不活性ワクチンがあります。
いずれの場合も
病原体を体内に入れて
抗体を作るため、
副作用が伴います。
対応範囲が広ければ
副作用の可能性も
高まりますので、
多く打っておけば
いいというわけではありません。
適切な範囲のワクチンを
選択するのがいいでしょう。
混合ワクチンの対応する感染症
その他の予防措置としては、
内部寄生虫対策として
定期的に
虫下しを与える
定期駆虫などが
推奨されています。
3カ月未満の幼齢犬は、
元気そうに見えても
成犬と比べて
免疫や体力が弱いため、
感染症や
体調不良となる可能性が高く、
十分な観察や
予防措置を厳密に行う
必要があります。
産後の母犬のケア
出産から授乳期は、
母体に
十分な栄養を取らせる
必要があります。
乳児に必要な
たんぱく質やカルシウムが豊富な
フードを選択し、
通常よりも
20%程度増量して
与えましょう。
体重の2.5%を
目安としてください
(ただし標準体型を基本として算出)。
胎盤に注意
胎児を出産した後、
胎盤が胎児のへその緒に
つながった状態で
出てきます。
胎児を出産して
間もなく
自然に出てくるのが普通ですが、
体内に残ることがあり、
子宮の収縮とともに
数日してから
出てくることもあります。
1週間程度しても
出てこない場合は、
獣医師の診察を
受けておいた方がいいでしょう。
出産後しばらくして
- 発熱
- 嘔吐
- 食欲不振
- 元気が無い
などの症状が現れた場合も、
直ちに
診察を受けてください。
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最悪の場合は、
摘出しなければならない
ケースもあります。
母犬が
胎盤を食べようとすることがありますが、
これは自然界で
血液臭により
外敵が寄ってくることを
防ぐためと考えられています。
胎盤を食べると
嘔吐や下痢をすることもあるため、
すぐに
片付けてしまうほうがいいでしょう。
産後のシャンプーやトリミングは?
シャンプーやトリミングは
想像以上に
ストレスが掛かります。
ストレスによって母乳が
止まってしまうことがあるため、
離乳が完了するまでは
控えましょう。
子育て中は
長期間にわたり
シャンプーができないため、
妊娠中の安定期に
(交配日から45日頃)
短めに
トリミングしておくといいでしょう。
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まとめ
愛犬の二世を考えるなら専門家に相談を
- 犬は出産1回で5~10匹を産む
- 出産適齢期は成熟してから6歳まで
- 子犬だけでなく母犬のケアも重要
- 必ず専門家に相談して進める
出産は
種の保存のための
自然な営みです。
愛犬の出産は
二世との
素晴らしい出会いでもあります。
しかし、
安全な出産には
産前産後の
健康管理や妊娠中のケア、
子犬のお世話など
苦労や心配が伴います。
産まれてからも
子犬の生涯に
責任を
持たなければなりません。
愛犬の出産は
十分な覚悟と
準備が必要であることを
よく考えてください。
真剣に二世を考えるなら、
専門家に相談した上で
進めていただくことを
お勧めします。
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