犬のボディーランゲージって?
公開日:2022/12/21 / 最終更新日:2023/05/29
犬のボディーランゲージとは
犬のボディーランゲージとは、
- 耳
- 目
- 鼻
- 口
- 尻尾
- 姿勢
などから、
相手に自分の気持ちを
伝える方法です。
犬の有名なボディーランゲージは、
尻尾を振る行動です。
「尻尾を振っていると喜んでいる」というのは、
犬と暮らしていない人でも
聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、
ボディーランゲージは
体の一部だけでは判断できません。
- 耳
- 目
- 鼻
- 口
- 尻尾
- 姿勢
他に、
犬の性格や
周りの環境も考慮し初めて、
犬の気持ちがわかります。
犬の心理から現れる表情の変化
恐怖心のある表情
いつもの散歩中に
見知らぬものがあった時には
まず緊張します。
さらに、
その見知らぬものが
突然動いたとしたら、
犬でなくても驚いたり
怖いと思ったりするでしょう。
恐怖の表情では、
耳が後ろに倒れ、
口元を引き結ぶ様子が伺えます。
恐怖心+攻撃心のある表情
恐怖でいっぱいのなか、
逃げることができない場合に、
恐怖対象から
逃げられないなら戦うしかないときに、
耳を後ろに倒し
恐怖でいっぱいの中、
必死に歯を見せて唸り
「これ以上近づくなら噛むぞ!」
という牽制している
表情を見せます。
攻撃心のある表情
知らない人が
こちらを凝視してきたらまず警戒します。
「見るな」という気持ちを込め、
小さく唸ることもあるでしょう。
さらに対象人物が近付いてきたら、
耳を前に向け、
歯茎や犬歯を見せながら
唸り威嚇します。
いつ攻撃されてもおかしくありません。
攻撃心+恐怖心のある表情
攻撃心いっぱいのなかで、
相手も同じように
威嚇してきたり、
何か「怖い」と思うことがあれば、
興奮し攻撃する気満々でしたが、
何か恐怖を感じ始めたら、
耳を後ろに倒し、
恐怖心と攻撃心が入り混じった
表情が伺えます。
しかし、
まだ「逃げる」という
選択肢があるため、
攻撃に出ず、
尻尾を巻いて逃げることも
考えられます。
このように、表情だけ見ても
1つの感情のみではなく、
複数の感情から
犬の気持ちはある程度わかります。
犬が尻尾を振っているのは嬉しいとは限らない
「犬が嬉しいときは尻尾を振っている」
というのは有名な話ですが、
その認識は少し違っていて、
場合によっては
尻尾を振っていても
犬に噛まれることも起こり得ます。
なぜなら、
犬は嬉しくて
尻尾を振っているのではなく、
興奮して
尻尾を振っているためです。
犬は嬉しいときだけでなく、
怒っていても
興奮状態になります。
そのため、
尻尾だけを見て
犬の気持ちを判断するのは難しく、
危険といえるでしょう。
犬のボディーランゲージとカーミングシグナルの違い
犬のボディーランゲージと
カーミングシグナルは、
同じような意味で
認識している方も
いると思いますが、
厳密には異なります。
カーミングシグナルは、
自分や相手の気持ちを
落ち着かせるため出る仕草です。
一方、
ボディーランゲージは
楽しい時や警戒している時などに
見られる体の動きや行動で、
- 耳
- 口
- 鼻
- 目
- 毛
- 尻尾
- 姿勢
などの全身で表す
「感情表現」です。
よく見られる犬のボディーランゲージ
ボディーランゲージは、
基本的に犬同士で
コミュニケーションするために
使われる非言語ですが、
威嚇や恐怖、
喜びなどの表現は、
人や他の動物にも示します。
嬉しい
穏やかな表情で
口角が上がり
尻尾は振られている状態です。
恐い
眉を寄せ、
耳は後ろに倒れている状態で、
体は低く
尻尾は股の間に
挟まれている状態です。
発見(警戒)
耳や尻尾をピンと立たせ、
相手をよく見て
動かない状態。
相手の出方によって
この後の反応が変わります。
威嚇
瞳孔が開き、
鼻にシワを寄せ、
背中の毛を逆立てながら
歯を見せ低く唸ります。
さらに、
攻撃的な威嚇の場合は
耳と尻尾がピンと立って、
前のめりな姿勢をしています。
防衛的な威嚇の場合は、
耳は後ろに倒れ、
尻尾も股の間にいれ、
低い姿勢をしています。
服従
服従にも2種類あり
「ごめんなさい」という
降参的な意味と
「私はあなたに従います」という
積極的な服従があります。
お腹を出し、
顔を背け、
尻尾は股の間に入っている
いわゆる「降参」は
多くの人が知っていると思います。
場合によっては、
服従心で
お腹を出しているわけではなく、
安心しきってお腹を出して寝たり、
撫でて欲しくて
お腹を出したりすることもあります。
「積極的な服従」は
姿勢を低くし、
耳は後ろに倒れ、
尻尾も下がっていますが、
しっかりと相手の顔を見ています。
挨拶
散歩中や
ドッグランに行ったときなど、
他の犬に会った際に
お互いの
お尻の匂いを嗅ぎ合う行動は、
犬同士の挨拶です。
嗅覚の優れた犬は
お尻の匂いを嗅ぐことで、
相手の性別や健康状態、
食べたものなどが
分かるといわれています。
遊びに誘う
前かがみになり腰を上げ、
尻尾を上げた姿は
「プレイバウ」とも呼ばれ、
相手を遊びに誘う行動です。
仲の良い犬にすることが多く、
飼い主さんに対しても
プレイバウで遊びに誘う犬もいます。
まとめ
- 犬のボディーランゲージとは、耳・目・鼻・口・尻尾・姿勢
などから、相手に自分の気持ちを伝えることを指します - ボディーランゲージは「感情表現」であり、
カーミングシグナルは「仕草」です - 体の一部を見ただけでは、犬の心理を判断することは難しい
犬の行動をよく観察することは、
意識しないと難しいものです。
犬にはボディーランゲージや
カーミングシグナルという
非言語コミュニケーションがあるということを
覚えておくことで、
愛犬の心を
より理解できるようになるかもしれません。
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