犬のツメダニ症!症状や治療法って?

公開日:2024/10/09 / 最終更新日:2025/02/13
ツメダニとは
ツメダニは
日本を含む世界中に
生息しています。
主に
宿主の体に生息しており、
卵から、幼虫、さなぎ、
成虫までの生涯を
宿主の体で過ごします。
卵の大きさは、
0.2mm位で、
被毛に産みつけられたものを
顕微鏡で観察されることが多いです。
成虫の大きさは、
0.5mm位です。
大量に増えると、
皮膚の上を白い小さな
フケのようなダニが
徘徊している様子を
肉眼で観察することができます。
この様子は
「歩くフケ(walking dandruff)」と
呼ばれています。
ダニには
大型ダニと小型ダニに
区別されますが、
ツメダニは
小型ダニに分類されます。
小型ダニで
犬の皮膚病で重要なのは、
「ツメダニ」と「ニキビダニ」です。
顕微鏡で観察し、
巨大な爪があればツメダニ、
長い体形であれば
ニキビダニを疑います。
ツメダニは
宿主から離れたとしても
自然界で数日の間、
生存が可能です。
そのため、
感染動物と直接接触しなくても、
間接的に
感染することがあります。
さらに、
卵が産みつけられた被毛も
感染源になりますので、
コームやブラシ、
タオルなどの使いまわしは
行わないように
注意しましょう。
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ツメダニの種類
ツメダニには
種類があります。
有名なのは、
主に犬に寄生する
「イヌツメダニ」(C.yasguri)、
主に猫に寄生する
「ネコツメダニ」(C.blakei)、
主にウサギに寄生する
「ウサギツメダニ」(C.parasitovorax)の
3種です。
これら
3種類のツメダニは、
宿主を
完全に区別しないため、
犬、猫とウサギを飼育している場合、
すべての動物に感染する
可能性があるので
注意が必要です。
人へも感染する?
ツメダニは
人に感染することは可能です。
しかし
ツメダニは人の皮膚の上では
繁殖できません。
人に感染した場合、
丘疹(きゅうしん(直径1cm以下の皮膚の隆起)や
水疱、強いかゆみなどを伴う
一過性の皮膚症状を引き起こしますが、
繁殖ができないため
自然に消滅していきます。
しかし、
犬や猫、ウサギの皮膚の上では
繁殖し、
症状を引き起こしますので、
治療が必要となります。

犬のツメダニ症とは
犬のツメダニ症は、
(Cheyletiellosis)
ダニの一種である
ツメダニが
(Cheyletiella sp.)
犬に寄生する
伝染性の皮膚炎で、
ツメダニ皮膚炎を
(Cheyletiella dermatitis)
引き起こします。
犬のツメダニ症の症状
フケが目立つ程度で、
無症状のことが多いですが、
以下の症状がみられることもあります。
- 痒み
- 被毛の粗剛)
- フケ
- 脱毛
上記の症状は
若齢犬に多くみられます。
※粗鋼(そこう)あらくてかたいこと
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犬のツメダニ症の原因・感染経路
成虫は
皮膚の上を徘徊していますので、
これが直接感染の
原因となります。
また、
宿主から離れ、
自然界でも数日間、
生存が可能です。
そのため、
感染動物と直接接触しなくても、
間接的に
感染することがあります。
さらに、
卵の産みつけられた被毛も
間接的に
感染源になることがありますので、
被毛の清掃は
感染症にとっても
重要なことです。

犬のツメダニ症の治療
「薬浴」と「外用療法」を
併用します。
すなわち、
シャンプーで薬浴し、
スプレー剤や滴下薬で
駆虫します。
また、
皮下注射を行うこともあります。
これらの治療法の対症動物や
使用方法、
副作用などを考慮しながら、
皮膚検査を行い、
効果をみながら、
治療をします。
また、
自然下でも生存可能なので、
飼育環境は
殺虫薬を用いて浄化し、
さらに
犬小屋、首輪、リード、犬用の服は
よく洗濯し、
ダニの対策を行います。
犬のツメダニ症の予防
予防薬があるので、
予防薬を使用します。
予防薬の選択は、
獣医師と
よく相談しましょう。
ドッグランや
犬の多く集まる場所に行く場合は、
特に
予防に努めましょう。

まとめ
犬のツメダニ症は予防できます
ツメダニは
人獣共通感染症です。
犬、猫、ウサギだけでなく、
ヒトにも感染します。
ヒトに感染した場合、
丘疹や水疱、
強いかゆみなどを伴う
一過性の皮膚症状を引き起こします。
ヒトでは
一過性だからと安心せずに、
愛犬、愛猫、愛ウサギのために
この病気を理解し、
予防していきましょう。

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