犬に豚肉を与えても大丈夫!注意点は?

公開日:2025/01/20 / 最終更新日:2025/03/07
犬は豚肉を食べても大丈夫!
豚肉には
タンパク質やビタミン類
が多く含まれ、
犬が食べても大丈夫な食材です。
豚肉の味が
大好きなワンちゃんも
多くいます。

※生100g当た
栄養素 特徴
カリウム
過剰な塩分を排出して
ナトリウムとのバランスを保ち、
血圧を安定させる効果があります。
腎臓が弱っている場合は
過剰になり
心臓にダメージを与えてしまいます。
摂取量に注意が必要です。
ビタミンB1
ビタミンB1は
チアミンとも呼ばれ、
補酵素として糖質が
エネルギーに変換されるのを
サポートします。
疲労回復効果があり、
不足すると
神経や心臓に障害が起こります。
(人では「脚気」と呼ばれる病気)
ナイアシン
ナイアシン(ビタミンB3)は
補酵素として
エネルギーを作り出したり
脂質や糖質、タンパク質を
代謝したりする際に
利用されます。
不足すると
「ペラグラ」と呼ばれる
ナイアシン欠乏症を引き起こし、
皮膚の炎症や下痢、
認知症につながります。
アルギニン
犬の必須アミノ酸です。
タンパク質を分解してできた
アンモニアを尿素に変換し、
エネルギーの産生を促進することで
疲労回復効果が
期待されます。
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犬に豚肉を与える際の注意点
豚肉を与える際は
以下の点に注意してください。
- 生肉
- アレルギー
- 偏食
- 味付き肉
- 骨付き肉
1、生肉ではなく加熱した肉を与える
飼い主さんの中には
「犬はもともと生肉を食べていたから
生で与えたほうがいい」と
考える方がいるかもしれません。
しかし
犬が生肉を食べていたのは
加熱調理の選択肢が
無かったからで、
生肉だから
- 「体に良い」
- 「栄養が摂れる」
- 「消化に良い」
わけではありません。
そういった主張を裏付ける
科学的根拠もありません。
生肉を与えるメリットは
特にありませんが、
デメリットとして
細菌感染の
リスクがあります。
そのリスクは
犬だけでなく
飼い主さんにも及びますので、
肉を与える際は必ず、
焼いたり煮たり加熱してから
与えるようにしてください。
※「豚のお肉や内臓を生食するのは、やめましょう」(厚生労働省)
2、豚肉アレルギーに注意
豚肉は
アレルギーが出にくい
食材とされていますが、
可能性はゼロではありません。
豚肉を使ったごはんを食べて
皮膚が赤くなったり、
痒がったりする場合は
アレルギーの可能性がありますので、
動物病院で
アレルギー検査を受けることを
オススメします。
検査で
豚肉に陽性反応が出たとしても
症状が出ていなければ
避ける必要はありません。
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3、豚肉ばかり偏って与えない
豚肉の
アレルギー報告と言っても、
アレルギーの原因となる
タンパク質を摂る機会が増えるほど
リスクは上がります。
豚肉が好きだからといって
そればかり与えることは避け、
いろいろな種類の肉を
与えるようにしましょう。
飼い主さんの中には
「犬はもともと肉食だったから
肉だけ与えていればいい」と
考える方もいるかもしれませんが、
現代の犬は雑食です。
タンパク質は
肝臓や腎臓で吸収されて
エネルギーに変わりますが、
犬は
炭水化物を
小腸で吸収できるように
進化したことで、
効率的にエネルギーを
作り出せるようになりました。
肉ばかり与えることは
肝臓や腎臓にとって
負担となり、
老化を
促進させてしまいます。
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また、
肉ばかり食べて
体内の
アミノ酸濃度が高くなると
セロトニンが少なくなり、
イライラして
攻撃性が高まる
リスクもあります。
犬は
タンパク質だけでなく
炭水化物も
バランス良く摂ることで、
健康な体を
維持することができます。
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4、豚肉を使った加工食品はNG
ハムや
ベーコンなどの加工肉、
味付けされた豚肉を与えることは
やめましょう。
人間用の味付けは
犬にとって
塩や砂糖が過剰に含まれる
可能性がありますし、
玉ねぎやにんにく、
ナツメグなど
犬が食べてはいけない食材が
含まれている
可能性もあります。
5、骨付き肉は与え方に注意
骨についた肉や
骨自体を
噛むことが好きなワンちゃんは
少なくありません。
硬すぎると歯が折れたり
欠けたりすることがありますし、
割れた骨を
丸ごと飲み込んでしまう
可能性もあります。
必ず
愛犬にとって
安全かを飼い主さんが確認して、
飼い主さんが見ているところで
与えるようにしてください。

犬への豚肉の与え方
豚肉は
感染症のリスクがありますので、
必ず
加熱して与えましょう。
人間用の味付けは
犬にとって
塩分や糖分が多すぎたり、
にんにくや玉ねぎなど
中毒を起こす成分が含まれる
可能性があります。
誤って
ソースがかかった豚肉を
食べしまった場合、
普段と違う症状が出ないか
注意してください。
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適切な量
愛犬が
豚肉を初めて食べる場合は、
まず
豚肉にアレルギーがないかを見るため
少量にして
様子を見てください。
気になる症状が出た場合は、
動物病院に相談しましょう。
毎日
与えても良いですが、
トッピングや
おやつとして与える場合は、
1日の最適カロリー量の
10%以内にしてください。
どの部位がおすすめ?
含まれている
成分の種類は変わりませんが、
豚肉は
調理方法によって
含まれる栄養成分量は
大きく変化します。
今回は、
豚肉の部位の中でも
脂身の量が平均的な
「ロース」で比較をしてみましょう。


犬には豚肉の脂身の少ない部位を
豚肉の脂には
コレステロールを減らしてくれる
オレイン酸や、
抗酸化作用のある
ステアリン酸が含まれています。
ただし、
脂質を過度に吸収してしまうと
肥満の原因に
なってしまいます。
犬には
豚肉の中でも
脂身の少ない部位を
あげるようにしてください。

(大型種肉ぶた100gあたり)
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まとめ
- 骨は与えないようにしましょう
- 脂質の摂りすぎに注意
- 生や味のついた豚肉はNG
- 与える際は茹でるか蒸すのがオススメ
栄養が偏るため、
基本的に
豚肉のみをフードとして
与えることはオススメしません。
ドッグフードのトッピングや
おやつとして与えてあげることが
好ましいです。
もし、
フードが合わず、
獣医師などから
手作りを勧められた場合は、
栄養レシピに沿って
与えてあげるようにしましょう。
与える際に
気をつけたいポイントは
いくつかありますが、
たんぱく質やビタミン、
ミネラルも豊富な食材です。
愛犬に合った
素敵な食生活を過ごしてくださいね!
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