犬に牛肉を与えても大丈夫!注意点は?

公開日:2025/03/18 / 最終更新日:2025/03/18
犬は牛肉を食べても大丈夫!
牛肉は
タンパク質や鉄、
亜鉛、ビタミン類を含み、
犬に与えても大丈夫な
食材です。
牛肉に含まれる
タンパク質は
犬にとって
重要なエネルギー源となり、
皮膚や被毛の健康維持にも
つながります。
シニア犬(老犬)の
筋肉維持にも良いでしょう。
手作りごはんで食べさせたい
飼い主さんも
多いと思いますので、
注意点を守って
与えるようにしてください。
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※和牛肉、生100g当たり
特徴
カリウム
過剰な塩分を排出して
ナトリウムとのバランスを保ち、
血圧を安定させる
効果があります。
腎臓が弱っている場合は
過剰になり
心臓にダメージを与えてしまいます。
摂取量に注意が必要です。
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鉄
血液中で酸素を運んだり
筋肉中で酸素を受け取ったりする
働きを持ち、
体を動かすために欠かせない
ミネラルです。
不足すると
皮膚や被毛のトラブル、
イライラ感につながります。
亜鉛タンパク質の合成に関わる
酵素に欠かせない成分で、
骨や肝臓、腎臓、膵臓などで
必須のミネラルです。
亜鉛が不足すると
免疫力が低下してしまいます。
ビタミンB12
補酵素として
タンパク質の合成や
エネルギーの産生を
サポートします。
神経機能や睡眠リズムを
正常化する働きもあり、
赤血球中のヘモグロビンの
産生のサポートすることから、
不足すると
貧血につながります。
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牛肉の栄養や部位ごとの脂質量
肉類は
調理方法によって
含まれる栄養が変化します。
例えば
脂身が少ない
モモ肉で比較してみると、
茹でるより焼いたほうが
タンパク質が多くて
脂質が少なくなりますが、
カリウムやリンは
茹でたほうが
少なくなります。

※各100g当たり
腎臓病では
カリウムやリンの制限が
必要になりますので、
腎臓に不安のある子は
焼くより
茹でたほうがいいでしょう。
もちろん
獣医師から療法食などの
指定がある場合は、
指示に従うようにしてください。
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部位ごとの脂身の違い
部位ごとに、私たちの食卓に馴染みの深い
「バラ肉」「サーロイン」「ロース」「モモ」の
脂質を比較してみましょう。
犬も
脂身を好む子が多いですが、
食べ過ぎは
肥満の原因になりますので
与える量・頻度に注意してください。

※和牛100gあたり
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犬に牛肉を与える際の注意点
犬に牛肉を与える際は、
以下の点に注意してください。
- 与える量
- 生肉
- アレルギー
- 偏食
- 味付き肉
- 骨付き肉
1、与え過ぎに注意
前提として、
犬は
総合栄養食のごはんを食べていれば、
それ以外は
与える必要はありません。
与え過ぎは
肥満の原因になりますし、
タンパク質のため、
過剰摂取は
腎臓病のリスクもあります。
与える場合は、
1日の最適カロリー量の
10%以内にしてください。
2、生肉はNG
飼い主さんの中には
「犬はもともと生肉を食べていたから
生で与えたほうがいい」と
考える方がいるかもしれません。
生肉は
- 「体に良い」
- 「栄養が摂れる」
- 「消化に良い」
という主張もありますが、
生肉が良いということを裏付ける
科学的根拠はありません。
生肉には
細菌感染のリスクがあり、
イギリスでは
生肉ペットフードから
サルモネラ菌が
検出されるケースが
増加していると報告されています(※)
細菌感染のリスクは
飼い主さんにも及びますので、
肉は必ず
茹でるなど加熱してから
与えるようにしてください。
焼くことは
焦げることで
発がん性物質が生まれるため
おすすめしません。
3、アレルギー
牛肉は
犬のアレルギー食材の中でも
乳製品や鶏肉、小麦を抜いて
最も報告が多い
食材とされています。
食物アレルギーには、
生まれつきの体質による
先天性アレルギーと、
長い期間
同じ食材を食べることで発症する
後天性アレルギーがあります。
初めて食べる
食材を与える際は
少量からスタートさせてあげましょう。
アレルギーには
以下の症状になる
可能性が挙げられます。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
- 元気がない
- 目の充血
上記のような症状があれば、
すぐに
かかりつけの獣医師に
相談しましょう。
一方で、
アレルギーテストで陽性が出たから
食べられないと思う
飼い主さんも多いですが、
それは間違いです。
症状が出ていなければ
食べさせても
問題ありませんので、
特定の食材を食べさせて
アレルギー反応が出るか
確認してみてください。
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4、偏り過ぎない
牛肉が
最もアレルギー報告の多い
食材になっている理由の一つとして、
「与える機会が多く顕在化しやすい」
ということが挙げられます。
アレルギーの原因となる
タンパク質は、
摂る機会が増えるほど
アレルギーのリスクが
上がります。
牛肉が好きだからといって
そればかり与えることは避け、
いろいろな種類の肉を
与えるようにしましょう。
飼い主さんの中には
「犬はもともと肉食だったから
肉だけ与えていればいい」と考える方も
いるかもしれませんが、
現代の犬は
雑食です。
犬は
炭水化物を吸収できるように
進化したことで、
効率的にエネルギーを
作り出せるようになりました。
肉ばかり与えることは
肝臓や腎臓にとって
負担となり、
老化を促進させてしまいます。
また、
肉ばかり食べて
体内のアミノ酸濃度が高くなると
セロトニンが少なくなり、
イライラして
攻撃性が高まるリスクもあります。
犬は
タンパク質だけでなく
炭水化物も含めて
バランス良く栄養を摂ることで、
健康な体を
維持することができます。
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5、味付けはNG
スーパーなどで販売されている
味付けされた
牛肉を与えることはやめましょう。
人間用の味付けは
犬にとって
塩や砂糖が過剰に含まれる
可能性がありますし、
玉ねぎやにんにく、
ナツメグなど
犬が食べてはいけない食材が
含まれている可能性もあります。
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6、骨付き肉は注意
骨についた肉や骨自体を
噛むことが好きなワンちゃんは
少なくありません。
硬すぎると
歯が折れたり
欠けたりすることがありますし、
割れた骨を
丸ごと飲み込んでしまう
可能性もあります。
必ず
愛犬にとって安全かを
飼い主さんが確認して、
飼い主さんが見ているところで
与えるようにしてください。
7、加工食品はNG
牛肉を使った料理の中には
犬が食べると
命に関わってしまう成分が
含まれるものもあります。
また、
人間用に加工された食品は
味付けがされているので、
与えたり
誤って食べてしまったりしないように
しましょう。
ローストビーフ
牛肉を蒸し焼きにして作った
味のついていない
ローストビーフは、
犬が食べても大丈夫です。
ただし、
ソースには
玉ねぎやにんにくなど、
犬が食べてはいけない食材が
含まれている
可能性があります。
味付きのローストビーフについても
注意してください。
ハンバーグ・すき焼き・牛丼
ハンバーグやすき焼き、
牛丼なども
玉ねぎが使われている
かもしれません。
基本的に
人が食べる料理は
犬に与えないようにしてください。
中毒だけでなく
膵炎の原因になる
可能性があります。

犬への牛肉の与え方
ごはんのトッピングとして
与える場合、
1日の適正カロリー量の
10%以内を与えるようにしてください。
例えば
1日の適正カロリー量が
226kcalの犬の場合、
22.6kcalまでが
与えていい量となります。
100gで300kcalの焼きモモ肉
(脂身・脂肪なし)であれば、
8gまで与えて大丈夫です。
(他にトッピングやおやつを与えない場合)

まとめ
- 生肉はNG、加熱して与える
- 骨は与えないようにする
- 脂質の摂りすぎに注意
- 人間用に加工された牛肉はNG
牛肉は
犬が食べても大丈夫な食材ですが、
必ず
加熱して
総合栄養食のトッピングや
おやつとして
愛犬に合った量を
与えるようにしましょう。
与え過ぎは
病気の原因になってしまいます。
また、
人間用の調味料や
骨が付いた肉を与えないよう
注意しましょう。
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