犬にワクチン接種!毎年必要?副作用は?
公開日:2024/12/09 / 最終更新日:2024/12/09
犬のワクチンの種類
ワクチンの種類は、
大きく分けて
2つに分類されます。
法律で
年に1回の接種が定められている
「狂犬病ワクチン」と、
任意で接種する
「混合ワクチン」です。
狂犬病ワクチンとは
狂犬病を予防するための
ワクチンです。
狂犬病は、
発症すると致死率が
ほぼ100%で、
人にも感染することのある
恐ろしい病気です。
日本では
年に1度、
飼い犬に
狂犬病ワクチンを接種することが
法律で
義務付けられています。
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混合ワクチンとは
混合ワクチンは
狂犬病ワクチンと違って
任意です。
接種が推奨されている
コアワクチンと、
飼育環境に合わせて接種する
ノンコアワクチンの組み合わせで
構成されており
- 「5種」
- 「6種」
- 「8種」
- 「9種」
- 「10種」
などがあります。
コアワクチンとは、
- 「死に至る怖い病気である」
- 「広く流行している」
- 「人獣共通感染症であり、人の健康を脅かす」
などの理由から
すべてのペットに接種するよう
推奨されている
ワクチンです。
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犬のワクチンの種類を決めるポイント
犬の場合、
人獣共通感染症である
レプトスピラを含ませるかどうかが
ポイントになります。
レプトスピラは
ネズミの尿から感染し、
人にうつることもある
恐ろしい病気です。
大雨の日、
ネズミの尿が土壌にまぎれ、
それを犬が触れた
舐めたことで
感染することがあります。
混合ワクチンに
レプトスピラを含ませることで、
ワクチンアレルギーの
可能性も高まるため、
獣医師と相談の上、
生活環境に合わせて、
接種する種類を
選択しましょう。
犬のワクチン接種の時期・方法
一般的に
子犬で初めて
ワクチン接種する場合、
以下のように行われます。
- 18週齢前後で1回目の混合ワクチン
(ペットショップ、ブリーダーが行う場合が多い) - 23~4週間後、2回目の混合ワクチン
- 33~4週間後、3回目の混合ワクチン
- 41カ月後、狂犬病ワクチン
分かりやすく
「1カ月ごとにワクチンを打ちに来てください」と
説明をする病院が
多いかと思います。
また、
1回目の接種が
9週齢以上だった場合や、
成犬で
初めて接種する場合は
2回接種して
終了とする場合もあります。
ワクチン接種の当日は
安静させ、
それ以降の
散歩やトリミングは
様子を見ながら始めましょう。
幼齢期に犬にワクチン接種を複数回する理由
ブースター効果といって、
しっかりと抗体を
(免疫力)
獲得させるためです。
通常8~12週齢までは
母親から譲り受けた
移行抗体という
免疫力で守られています。
その効果が切れる頃に
自分で免疫力をつける力が
備わります。
したがって、
免疫力を獲得できるようになる
8週齢頃に
1回目のワクチンを接種しますが、
この時期には
個体差があり、
1回目のワクチンでしっかりと
抗体が作られない場合もあるので、
確実に免疫力を
獲得できるようになった頃に2回目、
ブースター効果を狙って
3回目を接種するという
流れになっています。
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犬のワクチン接種を毎年する必要性
狂犬病ワクチン
法律で
毎年の接種が
義務付けられているからといって、
大切な愛犬に
余計な注射は打ちたくないと
考える方もいるでしょう。
しかし、
愛犬を
恐ろしい病気にさせないために、
狂犬病ワクチンは
必ず接種しましょう。
狂犬病は、
世界で毎年
5万人以上が亡くなっている
ウイルス性の
人獣共通感染症です。
幸い、
日本は
狂犬病清浄国で、
1957年以降
狂犬病に感染した動物は
発見されていません。
しかし、
台湾では2013年、
シナイタチアナグマに
狂犬病の感染が認められ、
清浄国から外されました。
他にも、
2000年以降
清浄国を外されている国は
多数あります。
いつどこから
狂犬病の侵入があっても
おかしくない状況といっても
過言ではありません。
接種が
法律で義務付けられている
背景には、
こうした理由があります。
混合ワクチン
人間の
インフルエンザワクチンと同じで、
接種しても
100%感染を
防げるわけではありませんが、
万が一感染した場合、
症状が軽く済みます。
完全室内飼いだとしても、
人の衣服などに付着して
感染する場合がありますので、
接種をおすすめします。
ワクチンの持続期間は
3年以上持つものもあれば、
1年未満で消失するものもあり、
個体差はありますが、
最近では、
WSAVAのガイドラインで
(世界小動物獣医師会)
3年に1回の
ワクチン接種を推奨しています。
犬猫ともに
14週齢以降を
0歳時の最終ワクチンとし、
1歳時に接種以降は
3年おきのワクチン接種が
推奨されます。
(犬 5-6種、猫3種)
犬のワクチン接種のリスク
ワクチンアレルギーの可能性
ワクチンは
100%安全とは言えません。
ワクチンアレルギーと言われ、
アナフィラキシーショックや
過敏症などが
ごくまれに起こる
場合があります。
一番怖いのは、
アナフィラキシーショックです。
ワクチン接種によって
ショックを起こし、
急に具合が悪くなって
最悪
死に至るケースもあります。
これは
接種から数分で起こるので、
接種後に
話している間や
会計を待っている間に
起こることが多いです。
適切な処置をしてあげれば
最悪の事態は
免れることができます。
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ワクチンアレルギーの症状
初めてのワクチン、
特に
2回目のワクチンを接種した後は
注意が必要です。
帰宅後、
以下の症状が現れたら、
慌てずに
動物病院へ連絡しましょう。
- 元気がない
- 顔が腫れる
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
こういった症状が
夜中に出ることのないよう、
ワクチン接種は
午前中に
行うことをおすすめします。
1度そういった症状が出たら、
翌年からは
獣医師とよく相談の上、
接種を検討してください。
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まとめ
犬のワクチン接種はアレルギーに注意
- 年に1度、飼い犬に狂犬病ワクチンを接種することが
義務付けられています - 混合ワクチンは任意での接種になります
- ワクチン接種は午前中に行いましょう
- ワクチンは100%安全とは言えず、
ワクチンアレルギーが出る場合があります - ワクチンアレルギーが出たら、早急に動物病院へ
愛犬を守れるのは
飼い主さんだけですので、
ワクチンで予防できるものは
予防しましょう。
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