犬と電車に乗るときの注意点って?
公開日:2021/07/03 / 最終更新日:2023/05/30
犬はルールを守れば電車に乗車可能
犬も条件やルールを守れば
電車に乗ることができます。
ただし、条件は鉄道会社により異なるため、
事前に確認をして、ルールに従って乗車をしましょう。
中型犬や大型犬は電車に乗れる?
中型犬や大型犬でも、
子犬の時期など規定のサイズ内であれば
ルールに従い電車に乗せることは可能です。
持ち込めるキャリーケース等の大きさや
重さは鉄道会社の規定により
異なりますので気を付けましょう。
盲導犬などの補助犬は無料
盲導犬や介助犬、
聴導犬などの身体障害者補助犬は、
仕事中であれば「無料手回り品」扱いとなります。
【鉄道会社別】犬を電車に乗せるためのルール
日本において犬は法律上、
生き物ではなく人間の所有物、
つまり「物」だとみなされ、
公共交通機関を利用する際も犬は
「手回り品」扱いとなります。
JR北海道
料金:290円
乗車可能な動物の種類
小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)
キャリーケースの大きさ
長さ70センチメートル以内で、
タテ・ヨコ・高さの合計が90センチメートル程度。
ケースと動物を合わせた重さが10キログラム以内
注意事項
ソフトケージ(布製)、ペットカートの使用は禁止
JR東日本
料金:290円
乗車可能な動物の種類
小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)
キャリーケースの大きさ
長さ70センチメートル以内で、
タテ・ヨコ・高さの合計が90センチメートル程度。
ケースと動物を合わせた重さが10キログラム以内
注意事項
ソフトケージ(布製)、ペットカートの使用は禁止
東京メトロ
料金:無料
乗車可能な動物の種類
子犬や猫などの小動物(猛獣やヘビの類は除く)
キャリーケースの大きさ
長さ70センチメートル以内で、
タテ・ヨコ・高さの合計が90センチメートル程度。
ケースと動物を合わせた重さが10キログラム以内
注意事項
スリングなどの犬の体が出てしまうもの、
犬が出てしまう可能性のある入れ物は不可
横浜市交通局
料金:無料
乗車可能な動物の種類
犬、猫、小鳥等(乗客に危険を及ぼすものは不可)
キャリーケースの大きさ
容器を含めた総重量が20キログラム以内
注意事項
スリングは不可。
頭や体の一部でも容器から出ないようにすること
名古屋市交通局
料金:無料
乗車可能な動物の種類
犬、猫、小鳥等(乗客に危険を及ぼすものは不可)
キャリーケースの大きさ
容器を含めた総重量が30キログラム以内
注意事項
ケース(キャリーケース)の数は2個まで
大阪メトロ
料金:無料
乗車可能な動物の種類
ひざ上で十分に抱ける程度以下の大きさであり、
愛玩用として家庭で飼われている動物一般(ペット)
キャリーケースの大きさ
特に制限はないがキャリーケースバック等の
持ち運びができる容器入れること。
容器は毛が飛散したり動物の姿が見えないようにすること
注意事項
ペットバギー(カート)の持ち込みは可能。
ただし、カバーの大部分が不透明であること、
車内で回転可能な大きさであること
阪急電鉄
料金:280円
乗車可能な動物の種類
小犬・猫・はと、またはこれらに類する小動物(猛獣およびヘビの類を除く)。
キャリーケースの大きさ
特に制限はないがキャリーケースバック等の
持ち運びができる容器入れること。
容器は毛が飛散したり動物の姿が見えないようにすること
注意事項
長さ70センチメートル以内、
容器を含む重量が10キログラム以内のもの
※掲載後に情報が更新されている場合がありますので、
ご利用の際は必ず事前に電話等でご確認ください。
犬を電車に乗せるための事前準備
キャリーバッグに慣れさせておく
犬を電車に乗せるためには、
ある程度の時間をキャリーバッグで過ごすことが
できるようにしておく必要があります。
そのためにはキャリーバッグに入れば
楽しいことがあると印象付けましょう。
キャリーバッグに入って
お出かけする最初の場所は病院等ではなく、
公園やドッグカフェなど犬が楽しめる場所を選びます。
キャリーバッグに入って
飼い主さんと出かけると楽しいことが
待っていると覚えてくれると、
自分から入ってくれるようになります。
しつけ・トレーニング
電車に乗ったときに
おとなしくしていられるためには、
普段からのしつけも必要です。
興奮して吠えてしまうと周りの人に迷惑をかけ、
最悪の場合乗車拒否になる恐れがあります。
飼い主さんの制止
コマンドには従うことができるように
日頃から訓練しておきましょう。
排泄は済ませておく
室内でのトイレ訓練の際、
おしっこをするときに「しっし」などの
決まった掛け声をかけ、
おしっこができたときにほめてあげるようにすると、
飼い主さんの掛け声でおしっこができるようになります。
掛け声でおしっこができるようになる前に、
電車に乗らなければならない場合は、
直前に散歩に連れて行くなどして、
事前に排泄は済ませておくようにしましょう。
マナーパンツに慣れさせておく
排泄を事前に済ませておいたとしても、
念のためキャリーバッグに
トイレシートを敷いておくと安心です。
不安なときは、マナーパンツも着用するといいでしょう。
マナーパンツも普段から着用し、
慣れさせておいてあげると
愛犬のストレスも軽減されるでしょう。
駅での手続き方法を確認しておく
無料である場合は
特に手続きは必要ありません。
手回り品料金が必要な場合は
手回り品用の切符を買います。
手回り品用の切符は
自動券売機では買えないことがほとんどのため、
窓口で購入しましょう。
ホームや待合室でも
犬をキャリーケースから出さないよう注意してください。
犬を電車に乗せる際のポイント
最短コースを選ぶ
旅行や帰省などで長時間電車に乗る必要があるときは、
まずは一番時間がかからない行程を組みましょう。
何度も乗り換えをするときは、
いったん駅の外に出て犬に水を飲ませたり
休ませたりする時間を設けるようにし、
時間に余裕をもって移動できるようにすると
犬も飼い主も負担や不安が少なくて済みます。
新幹線は一番前の席がおすすめ
新幹線の席は
車両の一番前の席がおすすめです。
一番前が空いていないときは
車両の一番後ろの席が良いでしょう。
一番前と後ろの席は、
椅子の前と後ろに少し余裕があるので、
キャリーケースを置けるという利点と、
前後を挟まれた席よりも
周囲に対する気遣いが少なくて済むという利点があります。
また、もし車内で愛犬が鳴いてしまっても
すぐにデッキ部分に移動することができます。
不安な場合は練習で乗せてみる
いきなりの遠出や具合が悪いときに
初めて電車に乗ることは
犬にとっても不安を感じ、ストレスになります。
最初から混んでいる電車や
長時間の乗車をするのではなく、
まずは混雑していないときに犬を連れて
電車に乗ってみることで、
電車内での愛犬の様子も分かり、
対策が取りやすくなります。
電車内でのキャリーバッグの置き方、立ち位置
キャリーバッグは座席に置かず、
近くに人がいないようであれば
飼い主さんのひざの上に置き、
人が近くにいるときは足元に置きましょう。
電車が混んでいるときや
愛犬が落ち着かない様子のときは、
車両の隅に移動して
キャリーバッグを抱えるか下に置いてください。
目を離さない
新幹線などの長距離移動の際に、
飼い主さんがトイレに行く場合も
必ず犬が入ったキャリーバッグも持って行ってください。
ちょっとの間だからという油断は禁物です。
飼い主さんがいなくなったことにより
犬が不安を感じて鳴いてしまったり、
犬が連れ去られたりする危険があります。
動物が苦手な人への配慮を忘れない
車内では犬連れであることを
できるだけ周囲に知られないようにしましょう。
犬が乗っていることを不快に思う人や
アレルギーを持っている人がいることを忘れてはいけません。
「触らせてほしい」と言われても、
電車内でキャリーバッグの外に出すなどの行為は
ルール違反になるため、丁重にお断りしてください。
犬の電車乗車時の吠える・乗り物酔い対策
吠える場合
無駄吠えは日ごろから
しつけておく必要がありますし、
飼い主が制止したら
吠えるのをやめるように訓練することも大切です。
しかし、犬を連れての電車移動で
何らかの理由で犬が吠えてしまうことがあった場合、
まずはいったん最寄りの駅で降り、
必要であれば駅から出て
犬を落ち着かせてあげましょう。
電車酔いをした場合
乗り物酔いの原因は
ストレスが関係している場合も多く、
不安を強く感じると
乗り物酔いをしやすい傾向が強いようです。
乗り物酔いをする子でも乗り物に慣れることと、
乗り物に乗った結果、
楽しいことが待っている経験を積むと
症状が軽減する、
もしくは全くでなくなることがあります。
乗り物酔いすることが、
初めから分かっているときは
事前に獣医師に相談し、
当日は「休憩をこまめに取る」
「電車に乗る前の食事は少なめ」にしておいたほうが良いでしょう。
電車に犬を連れて乗る際は
「飲み水」「水飲み容器」「ペットシート」
「ごみ袋」「ティッシュペーパー」「おやつ」
など準備を万端にして乗りましょう。
犬と旅行で電車に乗る際のおすすめグッズ
グッズの選び方
キャリーバッグについて
細かく規定している鉄道会社もありますが、
あまり細かい指定がない場合もあります。
事前に、乗車する電車の規定を確認したうえで、
愛犬に合ったバッグを選びましょう。
サイズの選び方は、
犬が中に入って1回転できる程度です。
大きい方がゆったりできていいと思いがちですが、
余裕がありすぎても
バッグの中で犬が揺られてしまい、
電車酔いなどを起こしやすくなってしまいます。
まとめ
- 犬を電車に乗せる際は「手回り品」扱いとなり料金が発生することも
- 犬はキャリーバッグに入れて顔を出さないようにしましょう
- 電車に乗る前の食事は少なめにし、トイレも済ませましょう
- 乗車時は、動物が苦手な人、アレルギーを持った人へ配慮して
鉄道会社のルールと周囲の人へのマナーを守って、
愛犬と快適に移動できるようにしましょう。
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