犬って三つ葉を食べても大丈夫なの?

公開日:2021/07/06 / 最終更新日:2023/05/30
犬は三つ葉を食べても大丈夫
三つ葉(ミツバ)はセリ科の植物で
カリウムやカルシウム、βカロテン、
ビタミンC、食物繊維などを含み、
犬が食べても大丈夫な食材です。
年間を通して流通していますが、
自生する三つ葉は春に旬を迎えます。

三つ葉の種類
三つ葉は山に自生するものの他に、
栽培方法によって
「根三つ葉」「切り三つ葉」「糸三つ葉」
の三つに分けられます。
スーパーなどで売られているのは
「糸三つ葉」が一般的です。
糸三つ葉
エネルギー 12kcal
カリウム500mg
カルシウム 47mg
βカロテン 3200μg
ビタミンC 13mg
食物繊維 2.3g
根三つ葉
エネルギー 19kcal
カリウム 640mg
カルシウム 52mg
βカロテン 1700μg
ビタミンC 22mg
食物繊維 2.9g
切り三つ葉
エネルギー 16kcal
カリウム 500mg
カルシウム 25mg
βカロテン 730μg
ビタミンC 8mg
食物繊維 2.5g
※各100g当たり

ハーブとしての三つ葉
三つ葉は独特な香りを持つことから
ハーブとして使われることもあります。
β-ミルセンやβ-ピネンなどの香気成分によって
消化促進や精神安定などの効果が期待できるとされています。
犬に三つ葉を食べさせるときの注意点
三つ葉を食べさせる際は、
以下の点に注意して与えましょう。
- 食べやすい大きさ
- 与える量
- アレルギー
食べやすい大きさにする
三つ葉は生のままでも
加熱しても問題ありません。
ただし、加熱調理では
ビタミンが減ってしまう点に注意が必要です。
小型犬などそのまま与えると
食べにくい場合もありますので、
その子に合った大きさに切ってから
与えるようにしてください。
与える量に注意
三つ葉を総合栄養食にトッピングしたり、
おやつとして与えたりする場合は、
1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。
アレルギーに注意
三つ葉はアレルギー報告の多い
食材ではありませんが、
可能性はゼロではありません。
食後に体を痒がったり、
嘔吐・下痢が見られる場合は
動物病院に行くようにしてください。
なお、アレルギー検査で陽性が出た食材は
食べられないと考える
飼い主さんが少なくありませんが、
実際にアレルギー症状が出ていなければ
与えても問題ありません。
誤解から愛犬の食の選択肢を
狭めてしまわないようにしてください。

三つ葉に含まれる栄養素
三つ葉を食べることで
どんな効果が期待できるのでしょうか。
含まれる栄養素をそれぞれ解説します。
カリウム
カリウムは過剰な塩分を排出して
ナトリウムとのバランスを保ち、
血圧を安定させる効果があります。
ただ腎臓が弱っている場合は
カリウムが過剰になり、
心臓にダメージを与えてしまいます。
腎臓に不安のある子は摂取量に気を付けましょう。
カルシウム
カルシウムは骨や歯の材料になるだけでなく、
神経の情報伝達にも重要な役割を持ちます。
不足すると脳が正常に働かなくなり、
イライラにつながります。
βカロテン
犬はβカロテンを体内で
ビタミンAに変換することができます。
ビタミンAは健康な被毛を保ち、
視力維持にも役立ちます。
不足することで免疫力の低下や
骨の形成不全につながります。
ビタミンC
ビタミンCは強い抗酸化作用が特徴で、
がん予防やアンチエイジングの効果が期待されます。
生体内の異物を解毒する作用や、
免疫機能を向上させる作用もあります。
犬はビタミンCを
体内で合成することが可能です。
食物繊維
食物繊維は摂取しても栄養にはなりませんが、
血糖値の上昇を抑えて
肥満を予防したり、
大腸を刺激して便秘を改善したり、
腸内細菌のエサになって
腸内環境を改善したりしてくれます。

まとめ
- 三つ葉は栄養豊富で犬が食べても大丈夫
- 香り付けや彩りとしてトッピングに最適
- 最適カロリーを計算して適量を与える
鮮やかな緑が美しく、
爽やかな香りが独特な三つ葉は
犬が食べても大丈夫な春の食材です。
トッピングとして
いつものごはんに足してあげると、
ワンちゃんも旬の食材を楽しむことができるでしょう。
三つ葉に限った話ではありませんが、
与え過ぎにはご注意ください。
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