犬が鼻水!原因や病気の可能性って?

公開日:2024/08/05 / 最終更新日:2025/02/05
犬の鼻の湿り気と鼻水の違い
犬の鼻が湿っている理由
犬は常に
鼻が湿っていることが
一般的です。
鼻を湿らすことで
匂いの分子を
多く吸収することができるため
「嗅覚」に役立ったり、
鼻から熱を逃すことで
若干の
「体温調整」に役立ったりしています。
鼻水との違い
鼻汁の量が異なります。
通常の鼻の湿り気では、
鼻汁が床に
ポタッと垂れるほどではありません。
鼻水の場合は、
床に垂れるほどの量の
鼻汁を指します。
健康な場合でも、
興奮などにより
1~2滴ほど
鼻汁が垂れることがありますが、
低頻度であれば
心配しなくてもいいでしょう。

犬の鼻水の原因
異物
草や砂など、
散歩中に
異物が鼻に入ったことにより、
体がその異物を
洗い流そうとすることで
鼻水が増えることがあります。
散歩から帰宅後、
急に鼻水が増えたり、
頭を振ったりする動作が
見られる場合は、
異物が原因の可能性があります。
寒い
体内に
冷たい空気が入らないよう、
犬の体は
鼻への血液の供給を増やし、
空気を温めようとします。
その際、
血流が活発になるため、
鼻水が垂れることもあります。
関連記事
病気
「鼻炎」や「ケンネルコフ」
「鼻腔内腫瘍」「歯周病」「アレルギー」
といった
病気やウイルスなどが原因で、
鼻水が出ている可能性があります。
これらの場合
「継続的な鼻水」
もしくは「鼻水以外の症状」が見られるため、
早々に
動物病院へ連れて行くことを
オススメします。

犬の鼻水の考えられる病気
鼻炎
鼻の粘膜が
炎症を起こしている状態です。
副鼻腔炎を起こすこともあります。
初期の鼻水(鼻汁)は
水のようにサラサラしていますが、
慢性化して
日和見感染(※)が起こると、
黄色や緑色の
ドロリとした膿のような鼻水が
見られるようになります。
※日和見感染(ひよりみかんせん)
免疫力が低下した際に、
健康体であれば害のないような
弱い細菌やウイルスなどに感染し、
発症してしまうこと
アレルギー
アレルギーとは、
免疫機能が過剰に働くことを
意味します。
「くしゃみ」と「鼻水」が
出ている場合は、
花粉やハウスダストなどの
アレルギー反応の可能性があります。
アレルギーの場合、
透明な鼻水のことが多いです。
関連記事
犬のアレルギー!検査で何がわかるの?
関連記事
犬のアレルギー!症状や原因って?
鼻腔内腫瘍
その名の通り、
鼻の中に
腫瘍ができている状態です。
鼻腔内腫瘍は
まれなケースですが、
腫瘍ができると
鼻水以外に
「鼻血」や「くしゃみ」が見られます。
腫瘍は悪性の場合、
進行が早いため
早期発見・早期治療を心がけましょう。
歯周病
歯周病は
歯と歯ぐき(歯肉)の間に入った
歯周病菌によって、
歯ぐきが
炎症を起こす病気です。
重度の歯周病になると、
口だけでなく
鼻にも影響を及ぼし、
その際に
膿が混ざった鼻水や鼻血、
くしゃみなどが見られます。
歯周病で
最もわかりやすい初期症状が
口臭のため、
愛犬の口臭が
気になるようになったら、
早めに
動物病院へ連れて行きましょう。
ケンネルコフ
ケンネルコフは
「伝染性気管気管支炎」とも呼ばれ、
主な症状は
鼻水ではなく
「咳」の病気です。
幼犬時に感染し、
発症することが多いです。
すでに罹患した犬から
感染や、
日常生活でのウイルスや
病原体が原因で、
特に免疫が低い子犬や
老犬の場合は
重症化する
可能性があるため
注意が必要です。
関連記事
犬のケンネルコフ(伝染性気管気管支炎)!原因や症状って?

犬が鼻水を出していたら?動物病院へ行く基準
鼻水の色を確認する
透明で
サラサラとした鼻水だった場合は、
生理的な鼻水の
可能性がありますが、
透明な鼻水だったとしても、
それが長期的に見られる場合や、
「緑色」「黄色」、
血が混ざったような「赤色」だった場合は、
病気の可能性が高いと
いえます。
早めに動物病院へ
連れて行きましょう。
他に症状がないか確認する
犬の鼻水は
病気でなくても
見られることがあります。
病気が原因の場合は、
鼻水以外の
- 「元気がない」
- 「臭い」
- 「目やに」
- 「くしゃみ(咳)」
といった症状が
見られることがあるため、
他にも気になる点がないか
確認しましょう。
関連記事
犬が臭い原因は?病気?
生理的な鼻水は優しく拭き取る
病気の心配がなさそうであれば
ティッシュやガーゼなど、
柔らかいもので
優しく拭き取ってあげましょう。
鼻水が鼻の周りで
固まっているときは、
温かい蒸しタオルでふやかすと、
綺麗に
拭き取ることができます。
蒸しタオルは、
人間が触っても
熱いと思わない程度の
温かさにしてあげてくださいね。

まとめ
- 犬の鼻水には生理的な原因もあれば、病的な原因もあります
- 鼻水に色がついていたり、他に症状が見られたら要注意です
- 生理的な鼻水であれば、優しく拭き取ってあげましょう
愛犬に鼻水が出ていたら、
まずは
「色」と「他に症状がないか」
確認しましょう。
例え生理的な鼻水の
可能性が高かったとしても、
慢性的な鼻水は
犬にとって
不快に感じることでしょう。
長引くようであれば、
獣医師に相談することを
オススメします。

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