犬が食べたら危険な花!大丈夫な花?
公開日:2021/07/27 / 最終更新日:2023/11/07
犬にとって危険な花
犬にとって危険な花は、
思っているより身近に多くあります。
中でも代表的なものを紹介します。
- ユリ
- スイセン(水仙)
- アサガオ
- あじさい(紫陽花)
- チューリップ
- キキョウ
- シクラメン
- ツツジ
- パンジー、ビオラ
- 桜
- ポインセチア
- ヒガンバナ
- カーネーション
ユリ
結婚式のブーケでも使われることが多いユリですが、
犬にとってユリは全ての部位が危険です。
誤飲した場合、
腎不全や脱水症状、
視力障害を引き起こすといわれています。
スイセン(水仙)
庭などで栽培されるほか、
野生で花を咲かせることも多いスイセン(水仙)は、
毒性があり、
人間の場合でも
誤って食べることで
中毒症状を起こすことがあります。
触れることで皮膚炎を起こすほか、
食べることで「嘔吐」や「下痢」
「昏睡」「低体温」などの危険があり、
特に球根には注意が必要です。
アサガオ
家の外でのガーデニングや
部屋の中でのインテリアでも人気のアサガオ。
アサガオの花や
葉自体に問題はありませんが、
アサガオの種を食べると
幻覚や嘔吐、下痢を引き起こすといわれています。
あじさい(紫陽花)
近年、ドライフラワーなどで
楽しむ人が増えてきたあじさい(紫陽花)ですが、
犬が食べることで「ふらつき」や「興奮」
「過呼吸」「嘔吐」「痙攣」「麻痺」
などの中毒症状を起こしたという
事例が多く報告されています。
明確なデータは今のところ
公式に発表されていませんが、
一般的には、あじさいの「根」「蕾(つぼみ)」
「葉」に含まれる
青酸配糖体(アミグダリン)という物質が
中毒の原因だと考えられています。
チューリップ
庭でガーデニングに植える方も多い
チューリップですが、
チューリップは全ての部位が
危険だといわれています。
「痙攣」「嘔吐」「下痢」
などの症状を引き起こすといわれています。
キキョウ
漢方としても知られるキキョウには、
根の部分に注意が必要です。
誤って食べることで、
「嘔吐」や「下痢」「胃腸炎」
「血圧低下」「溶血」といった症状が見られます。
シクラメン
室内に飾られることも多いシクラメンは、
誤って食べることで
神経麻痺や痙攣などの症状を起こす危険があります。
特に根の部分が危険ですが、
花やクキ、葉などでも
中毒症状が現れることがあります。
ツツジ
庭や公園など
愛犬のお散歩コースでも
よく見られるツツジにも、
葉や花に毒性があります。
口にすることで、「嘔吐」や「下痢」
「よだれが大量に出る(過流涎)」
「痙攣」や「昏睡」などの症状が見られることがあり、
とても危険です。
パンジー、ビオラ
寄せ植えなどでよく見られる
パンジーやビオラは、
種と根に毒性の成分が含まれます。
誤って食べてしまうと、
「嘔吐」「神経麻痺」といった
中毒症状が見られる場合があります。
桜
愛犬と一緒にお花見に行く人もいますが、
実は桜の種子や果肉、
葉、樹皮には「アミグダリン」と呼ばれる
物質が含まれています。
アミグダリンが動物の体内に入ると
「β-グルコシダーゼ」という酵素によって
分解され「シアン化水素」という物質が発生します。
シアン化水素は、非常に毒性が強く、
シアン化中毒が発症すると、
「粘膜の充血」「呼吸促迫」
「頻脈」「嘔吐」「痙攣」
などの症状が見られることがあります。
ポインセチア
クリスマスフラワーともいわれ、
クリスマスが近づくと
さまざまな場所で見られる
ポンセチアですが、
葉と樹液は毒性があります。
樹液により皮膚炎を起こすほか、
食べることで嘔吐や
下痢などの症状が見られます。
ヒガンバナ
花全体に毒性がありますが、
特に球根に多く含まれています。
食べると嘔吐や下痢のほか、
昏睡など危険な症状が見られることがあります。
カーネーション
母の日の定番といえばカーネーション。
実は犬が触れると
皮膚炎を起こしてしまうことがあります。
また口にすると
胃腸障害の原因になることもあるため、
部屋に飾るときは注意しましょう。
犬が危険な花を誤飲したときの対処法
植物を愛犬が誤って食べてしまった場合、
すぐに動物病院に連絡をしましょう。
直後に症状が出てこなくても、
後から重症化する可能性もあります。
その際、獣医師が的確な判断ができるように、
飼い主さんができるだけ
詳しく説明することが大切です。
「何を、いつ、どのくらいの量」食べたのかが
治療の際、非常に重要な情報となります。
動物病院へ連絡し、
食べてしまった花を持って行くようにしましょう。
少しだからと軽く考えず、
少しでも食べた場合は
念のため動物病院に電話することを推奨しています。
ガーデニングにもぴったり!犬が食べても安全な花
犬にとって
危険な花があるのは事実ですが、
家でガーデニングを楽しんだり
季節の切り花を飾ったり
したいという人もいますよね。
そんな人に
犬が間違って食べてしまっても
安全なハーブや、
すぐ悪影響となる心配のない花を紹介します。
なお、観賞用の花は
犬が食べるものではありませんので、
安全とはいっても
そもそも誤飲しない環境に
しておくことが大切です。
カモミール
白く可憐な花が愛らしい
カモミールは、人気のハーブです。
カモミールには、利尿作用や
口臭予防のほか、
リラックス効果が期待できます。
これは犬だけでなく、
人間にもいえることで
「ちょっと疲れたな」と思った日に、
愛犬と一緒に楽しむのはいかがでしょう。
ローズマリー
すっきりとした爽やかな香りが
印象的なローズマリーは、
地中海沿岸が原産のシソ科の植物です。
ローズマリーには、
ロスマリン酸といわれる
抗酸化作用成分が含まれています。
これは、ポリフェノールの一種で、
アレルギー症状を抑える作用があるといわれています。
ロスマリン酸をはじめ
ローズマリーに含まれる数種類のポリフェノール成分は、
抗酸化力が非常に強いため、
天然の酸化防止剤として
ドッグフードに使用されることがあります。
オレガノ
イタリア料理で多く使われるオレガノは、
強い爽やかな香りが特徴です。
オレガノには、「チモール」「カルバクロール」という、
抗菌作用がある成分が含まれています。
ビタミンC・Eをはじめとした
ビタミン類やカリウム、
鉄分、カルシウムなども豊富で、
抗酸化作用のほか、
消化促進などの効果が期待できます。
花の匂いや香りを楽しむ精油には注意を
花の匂いや香りを楽しむために
アロマを生活に取り入れることは多くありますが、
犬と一緒に暮らす場合、
気を付けたいことがあります。
植物の成分を濃縮した精油
(エッセンシャルオイル)は、
使い方を間違うととても危険です。
花の香りが楽しめる精油は
多くありますが、
使用前に必ず犬に危険がないものか
どうかを調べましょう。
また、犬が誤って口にしないように
管理は徹底してください。
まとめ
- 犬にとって危険な花は、思っているより身近に多く存在する
- 犬が誤飲した場合はすぐに動物病院へ
- 後から重症化する可能性もあるため油断禁物
私たちが当たり前のように
飾ったりする花でも、
愛犬にとって危険な花はたくさんあります。
散歩中の誤飲のリスクを避けるためにも、
拾い食い予防のしつけを
普段からきちんと行うことが大切です。
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