犬が食べたら危険なもの!食べた時の対応って?
公開日:2024/04/18 / 最終更新日:2024/04/18
まだまだ研究されていない
食材も多く、
また個体差によっても
変わります。
そして、
食べても危険性はないのに
絶対にダメ!
と思い込んで
何も食べられないと
思ってしまっても本末転倒です。
そのため、
症例や
エビデンスがあるものは
危険とみなし、
類するものも
食べなくて良い
という方針であることを
ご了承ください。
1、犬が食べてはいけないもの
チョコレート
【絶対に食べてはダメ】
多くの飼い主さんが
ご存知だと思いますが、
犬が食べてはいけない食べ物の
代表格がチョコレートです。
犬は
カカオに含まれる
テオブロミンの
分解スピードが遅いため、
中毒症状を起こす
危険があります。
チョコレートの種類によって
テオブロミンの含有量は異なり、
ダークチョコレートのような
カカオ成分が
多く含まれるものは、
テオブロミンも多くなるので
特に注意が必要です。
症状は
嘔吐、下痢、神経症状、
死が考えられます。
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2. 犬が食べてはいけないもの
ぶどう・レーズン
【絶対に食べてはダメ】
果物で
犬が食べてはいけないものは
ぶどう類です。
ぶどうの摂取により
犬が急性腎不全を起こし、
死に至るケースが
国内外で報告されています。
ぶどうに含まれる
何が中毒につながっているのか、
正確には
わかっていません。
特にレーズンは
摂取する量が
多くなりがちなので
注意が必要です。
エビデンスはないですが、
ぶどう類の
マスカットやブルーベリーも
可能性はあるため、
避けた方が良いでしょう。
起こり得る症状として、
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
- 元気がない
- 水をたくさん飲む
- 腹痛
- 乏尿(排尿量が減ってしまうこと)、
- 死
が考えられます。
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3、犬が食べてはいけないもの
カフェイン飲料(コーヒー、紅茶など)
【絶対に食べてはダメ】
カフェインは
鎮静作用を持つ
アデノシンの結合を
阻害する作用を持つため、
摂取することで
神経を興奮させます。
人間でも
カフェイン飲料を飲みすぎると
気持ちが悪くなったり
動悸が激しくなったりするように、
体の小さな犬が
カフェインを摂取すると
心筋や中枢神経系に
不調をきたす可能性があります。
起こり得る症状として、
- 頻脈
- 呼吸促迫(呼吸が早くなること)
- 過度の興奮
- 震え
- 痙攣(けいれん)
- 不整脈
- 全身性のうっ血または出血
が考えられます。
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4、犬が食べてはいけないもの
ネギ類(タマネギ、ニンニクなど)
【絶対に食べてはダメ】
犬が食べてはいけない
野菜の代表格が
- 玉ねぎ
- にんにく
- ニラ
などのネギ類です。
食べてしまうと
貧血を起こし、
死に至る
可能性もあります。
熱で壊れることがないため、
カレーやハンバーグなどの
誤飲にも
注意が必要です。
起こり得る症状として、
- 貧血
- 皮膚炎
- 喘息発作
- 粘膜蒼白
- 頻脈
- 呼吸促迫(呼吸が早くなること)
- 衰弱
- 嘔吐
- 下痢
- 血尿
- 死
が考えられます。
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5、犬が食べてはいけないもの
ナッツ類(特にマカダミアナッツ)
【絶対に食べてはダメ】
ナッツ類でも
特に
マカダミアナッツは
中毒症状を起こす
危険がありますが、
中毒成分は
正確にはわかっていません。
症状は
治療なしで12~24時間で
回復すると言われています。
その他のナッツも
肥満につながったり、
窒息や
腸閉塞の原因になったりする
可能性もあるため、
与えないようにしましょう。
起こり得る症状として、
- パンティング
- 震え
- 強直痙攣
- 運動失調
- 後肢の不全麻痺
- 尿石症
が考えられます。
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6. 犬が食べてはいけないもの
アボカド
【絶対に食べてはダメ】
アボカドには
ペルシン(persin)という
殺菌作用のある毒素が
含まれています。
ペルシンは
人間には無害ですが
犬にとっては
有害に働くといわれています。
犬の体質によっては
重い中毒症状が見られる
場合もあります。
起こり得る症状としては、
- 嘔吐
- 下痢
- 軟便
- 呼吸困難
- 痙攣(けいれん)
が考えられます。
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7. 犬が食べてはいけないもの
キシリトールガム
【絶対に食べてはダメ】
甘味料
キシリトールを含む
ガムに注意が必要です。
犬が食べてしまうと
血糖値の低下や嘔吐、
肝不全を引き起こす
可能性があり、
ボトルタイプのガムを
丸ごと誤飲してしまい
死に至ったケースも
報告されています。
少量ですが、
キシリトールは
イチゴにも含まれます。
起こり得る症状として、
- 低血糖
- 嘔吐
- 下痢
- ふらつき(歩行困難)
- 発作
- 昏睡
- 肝不全
- 死
が考えられます。
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8、犬が食べてはいけないもの
じゃがいもの芽
【絶対に食べてはダメ】
じゃがいもの芽や
緑色の皮の部分には
ソラニンやチャコニンといった
中毒成分が多く含まれ、
加熱しても
無害化されることは
ありません。
自家栽培の
未成熟なジャガイモや
日光が当たって
緑色になった部分は
特に含有量が
多くなっているため
注意が必要です。
起こり得る症状として、
- 散瞳
- 頻脈
- 口内乾燥
- 呼吸困難
- 腸閉塞
- 尿閉および抑うつ
- 麻痺
- てんかん
- 昏睡および死
が考えられます。
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9、犬が食べてはいけないもの
牛乳・乳製品
【絶対に食べてはダメ】
牛乳を含む乳製品には
乳糖が含まれており、
犬は乳糖を
分解できる酵素を
十分に持っていません。
胃腸の不調を引き起こしやすく、
下痢や嘔吐などの
症状が見受けられる
場合があります。
また、
乳製品アレルギーを持っている犬も
珍しくないため
注意が必要です。
ヨーグルトやチーズは
発酵によって
乳糖が減少しているため、
少量であれば
食べても問題ありません。
起こり得る症状として、
- 下痢
- 嘔吐
が考えられます。
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10、犬が食べてはいけないもの
お酒(アルコール)
【絶対に与えてはダメ】
犬は
アルコールを分解する
酵素を保有しておらず、
一度摂取したアルコールは
無害化されることなく
長い間体内を循環し
悪影響を及ぼしてしまいます。
起こり得る症状として、
- パンティング
- 急速な体温上昇
- 痙攣(けいれん)
- 死
が考えられます。
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11. 犬が食べてはいけないもの
野生のキノコ
【絶対に食べてはダメ】
ポリペプチドを含む
キノコの場合は、
細胞の損傷と死を生じ、
腎臓、肝臓及び
心臓のダメージを与え、
死に至ることがあります。
また
自律神経症状や
中枢神経系作用を
生じることもあります。
起こり得る症状として、
- 抑うつ
- 運動失調
- 昏睡
- 胃腸の不調
- 腹痛
- 嘔吐
- 下痢
- 腸の痙攣
- 発熱
- 排泄障害
- 急性腎不全
- 急性肝不全
- 著しい低血糖
- 急死
が考えられます。
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12、犬が食べてはいけないもの
生の大豆
【与えない方が良い】
生の大豆に含まれる
トリプシン・インヒビターは
犬にとって
毒性の高い物質です。
トリプシン・インヒビターは
熱に弱いので、
大豆が柔らかくなるまで
加熱すれば、
少量なら与えても大丈夫です。
起こり得る症状として、
- 消化不良
- 下痢
が考えられます。
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13、犬が食べてはいけないもの
生のイカ・アサリ
【与えない方が良い】
生のイカやアサリには、
チアミナーゼという
ビタミンB1を分解する
酵素が含まれています。
体質的に
ビタミンB1(チアミン)を
多く必要とする犬が
このチアミナーゼを摂取してしまうと
ビタミンB1が不足し、
ビタミンB1欠乏症になってしまう
可能性が高くなります。
起こり得る症状として
- 食欲低下
- よだれ
- 痙攣(けいれん)
- 運動機能障害
が考えられます。
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14. 犬が食べてはいけないもの
生のほうれん草
【与えない方が良い】
生のほうれん草に含まれる
シュウ酸は、
シュウ酸カルシウム結石となり、
尿路結石症などを
引き起こします。
ただし、
シュウ酸は
水に溶けやすいので、
茹でた後で
水切りをすれば
取り除くことができます。
起こり得る症状として、
尿路結石が考えられます。
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15、犬が食べてはいけないもの
鮮度の悪い魚
新鮮な魚は
健康に良いですが、
鮮度が悪い魚は危険です。
まず、
ヒスタミン食中毒が考えられ、
「ヒスタミン」という物質を
含有している魚を
摂取することによって
発症する中毒です。
魚がもともと持っている
「ヒスチジン」という物質が、
細菌の持つ
脱炭酸酵素の働きよって
魚肉内で「ヒスタミン」を生成します。
魚を常温で放置することによって
細菌が増殖するので、
必然的に
ヒスタミンの生成される量も多くなり
中毒を起こす
確率が高くなります。
また、
もう一つ
アニサキスが考えられます。
寄生虫(線虫)の一種で、
- 鯖
- イワシ
- カツオ
- 鮭
- イカ
- サンマ
- アジ
などの
魚介類の内臓に寄生します。
鮮度が落ちると
内臓から筋肉に移動し、
生の状態で食べることで、
アニサキス寄生虫が
胃壁や腸壁に刺入して
食中毒(アニサキス症)を
引き起こします。
症状としては
嘔吐や激しい痛みなどがあります。
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アニサキスは熱に弱いので、
煮たり焼いたりすれば
ほぼ死滅すると
考えて大丈夫です。
また、
人間であれば
お刺身を食べる時に
よく噛むことで、
生きたアニサキスが
体内に入ることを
防ぐことができます。
しかし
犬によく噛ませるのは
難しいので、
あらかじめ小さく切って
与えてあげるとよいでしょう。
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16、犬が食べてはいけないもの
ハーブ(草)類
ハーブの中でも
犬が食べてはいけないものが
あります。
ジャスミン
お茶として、
またアロマの精油としても
身近なジャスミン。
その香りには
リラックス効果が
あるといわれています。
しかし、
犬がジャスミンを
口にするのは危険です。
犬にとって
毒性があるので、
食べると
中毒症状を起こしてしまいます。
ユーカリ
優しいグリーンが
インテリアにも
マッチしやすいと人気の
ユーカリ。
一言に
ユーカリといっても
さまざまな種類がありますが、
なかには
毒性があるものもあります。
インテリアに使用する際は
犬が口に入れないように
注意しましょう。
ヨモギ
餅などにも使われる
ヨモギは、
散歩中にも
よく見かける
身近なハーブです。
愛犬の口が届く場所に
生えていることもありますが、
ヨモギは
犬にとって危険な植物です。
犬がヨモギを食べると、
下痢などを起こすことがあります。
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マリーゴールド
オレンジやイエローの
花が可愛いマ
リーゴールドは、
庭先で
育てることも多い植物です。
ハーブティーにも
よく使われますが、
犬にとっては
毒性があるといわれています。
マリーゴールドには
防虫作用があることが
知られていますが、
それは主に根っこの部分に
「チオフェン」という物質が
含まれているからです。
チオフェンは、
犬にとって致死性の高い
中毒成分ではありませんが、
犬が摂取した場合、
嘔吐や下痢、
皮膚の炎症などを起こす
可能性があります。
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犬が食べてはいけないものを食べてしまったら
個体差や量によっても
緊急度は異なりますので、
もし食べてはいけないものを
食べてしまっても
落ち着きましょう。
その上で、
症状が現れていてもいなくても、
愛犬のために、
すぐに動物病院へ行く前に
電話で状況を伝え、
確認をすることを
おすすめします。
獣医師が
的確な判断をできるよう、
飼い主が正確に
状況や症状を説明をする
必要があります。
「何を、いつ、どのくらいの量」
食べたのかが治療の際、
非常に重要な
情報となりますので、
伝えましょう。
動物病院へ行く際は、
食べてしまった物のパッケージ
(あるいは残っていた物質)を
持って行くと良いでしょう。
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まとめ
- 「犬が食べてはいけない食べ物」の知識をつける
- 料理時や飲食時に注意を払う
- 通院の際には誤食したものを持参する
犬が中毒症状を
起こしてしまう食べ物は、
身近にたくさんあります。
どの食べ物は
犬にとって良くないのか
知識をつけると同時に、
誤って食べてしまわないよう
注意しましょう。
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