犬が電池を誤飲!危険性や症状、対処法って?
公開日:2024/08/07 / 最終更新日:2024/08/07
犬が電池を食べることは死に至るほど危険
電池が床に落ちていたり、
机の上に放置されていたりすると、
好奇心旺盛な犬が
間違って
飲み込んでしまうかもしれません。
電池のように
消化できない異物を
飲み込むこと自体が危険ですが、
中でも
アルカリ電池に含まれる
アルカリは
中毒を引き起こす
原因にもなります。
アルカリ電池は特に危険
アルカリ成分は
融解壊死といって、
組織や細胞を壊死させ、
壊死領域を
液化させる作用があります。
アルカリ成分は、
組織によって中和されるまで
深部組織へ浸透する
危険な成分です。
犬が電池をかじって
成分が漏れ出た場合、
口腔粘膜への刺激が
顕著に現れます。
激しく鳴き、
涙を流したり、
よだれを垂らしたり、
口腔内潰瘍や
火傷になったりする
可能性もあります。
- パンティング
- 腹痛
- 吐血
- ショック
という症状も
報告されています。
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応急処置
電池を食べてしまった場合は
死に至る場合もあるので
すぐに
動物病院に行きましょう。
飼い主が勝手に
判断をして様子見をしたり、
催吐などの処置をしたりすると
重病化する恐れもあります。
獣医師が
的確な判断をできるよう、
いつ、
何の種類の電池を
飲み込んだのか説明しましょう。
治療法
できるだけ
早期の回収が必要です。
電池の
存在部位を特定するために、
X線検査を行います
(本当に飲んでいるかどうかの
確定診断ができます)。
誤食した直後に
胃内であれば、
大きさなどを見て
催吐処置を行うこともあります。
摂取されたアルカリ電池が
食道にある場合、
穴が開く
「穿孔(せんこう)」を起こす
可能性がありますので
内視鏡下で
できるだけ早く
取り除く必要があります。
誤食後、
長時間経過した場合は、
胃内にあり
吐き気などの症状が
出ているようであれば
内視鏡もしくは胃切開になります。
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腸内にある場合は、
糞便に出るのを待ちますが、
症状によっては
腸切開などが
必要な場合もあります。
必ず、
内視鏡がある
動物病院を受診しましょう。
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腹部レントゲン検査で
腸内に
ボタン電池が見つかった
犬のケースでは、
電池に接していた腸壁が穿孔し、
初診から
158日後に死亡しています(※)。
※「ボタン電池の誤飲により回腸穿孔が生じた犬の1例」
まとめ
- 電池の誤飲は死に至る危険な誤飲。
- アルカリ電池の場合、特に危険性が高い。
- 犬が触れる場所に電池を放置しない。
小さく転がりやすい電池は、
犬が
おもちゃにしてしまい
誤飲する可能性があります。
かじって
電池の中身が
出てしまうこともあるので
注意しましょう。
電池に限らず、
犬がおもちゃにして
飲み込んでしまう可能性があるものは
普段から
床や机の上に
放置しないようにしましょう。
飼い主が
犬の健康を守る
環境作りをすることが大切です。
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