犬が吠える理由?やめさせる為には!
公開日:2021/10/04 / 最終更新日:2023/05/30
犬にしつけを行う前の心構え
犬はそもそも「吠える」動物です。
私たちの先祖たちは
犬の吠えるという行動にメリットを感じ、
猟犬や番犬としての役割を与え、
共に生活してきました。
現在は「家族」として
生活を共にするようになり、
犬に仕事としての
役割を求めることがなくなりました。
吠えることを求められた犬は、
現在も吠えるという性質を残しています。
そのため、興奮吠えや要求吠え、
警戒吠えなどは、
しつけとして
「吠えなくてもいいこと」と教えてあげる必要があります。
そのためには、
どのタイミングで吠えるのかを確認し、
なぜ愛犬が吠えているのかを
考えることが重要です。
犬が吠える理由
警戒している
きっかけとして最も多いのが
「警戒吠え」です。
警戒吠えのタイミングは
犬によってさまざまで、
何に対して恐怖心を抱くかによって
異なります。
人が好きな犬は
人に対して警戒して
吠えることはほとんどありませんが、
人が苦手だったり
嫌いだったりする犬は、
人に対して警戒吠えをします。
来客時に吠える原因も、
警戒吠えが1番多いでしょう。
知らない人が
自分のテリトリー(縄張り)に
入って来ようとしていることへの
警戒から吠える行動になります。
興奮している
犬同士や飼い主さんと
遊んでいる時に吠えるのは、
嬉しくて興奮している可能性があります。
一方、怒りで興奮して
吠えることもあるため、
判断を間違えないようにしましょう。
散歩中などでの他の犬への吠えも、
遊びたくての興奮吠えのケースも多いです。
来客時に吠える原因として
「警戒吠え」以外にも、
人が来ることが嬉しくて
期待感から吠える犬もいます。
愛犬がどんな様子で吠えているかを、
よく観察してみてください。
遠吠え
遠吠えをしない犬もいますが、
なかにはオオカミのように
仲間とのコミュニケーションとして
遠吠えをする犬もいます。
まれに、救急車やパトカーなどの
サイレン音に反応して
遠吠えする犬がいますが、
一説によると
サイレンの音の周波数と
遠吠えの周波数が似ているために
反応するようです。
要求がある(要求吠え)
犬と人との関係に生まれた吠えで
「要求吠え」と呼ばれています。
吠えている、もしくは
鳴いている理由がわからない飼い主さんが、
おやつをあげたり
ケージから出してあげたりすることで
学習する吠えです。
犬は賢い動物のため、
飼い主さんの動きや
言葉などをよく観察し、
物事の前後を
関連付けて学習しています。
「吠えたらおやつがもらえる」と思えば、
おやつが欲しいと吠えるようになり
「ケージの中で吠えれば出してもらえる」と思えば、
出して欲しいと吠えるようになります。
痛みや病気がある
犬が吠える理由は
外的要因だけではありません。
体のどこかに痛みがあったり、
認知症などの
病気により吠えることもあります。
吠えるタイミングに
共通点がなかったり、
吠える以外に体調不良があったりしたら、
獣医師に相談しましょう。
ストレスが溜まっている
ストレスが溜まった結果として、
吠えるという行動に出ることがあります。
一例として、
雨が続いてずっと散歩に行っていない、
何日も続けて
長時間留守番させているなどの場合、
ストレス行動が表れます。
ストレスを放っておくと、
問題行動が癖になったり、
違う病気に発展したりする
恐れがあるため、
ドッグトレーナーや獣医師に相談しましょう。
そして何より
ストレスを発散させることが大事です。
とにかくいっぱい
お散歩に連れていき、
運動や遊びをしっかりさせてあげたいですね。
悪天候で外出できないときは、
室内での
おもちゃを使った遊びを行い、
しっかり発散させてあげてください。
難聴
老犬になり聴力が衰える、
または聴覚障害の犬は
突然吠えることがあります。
呼び声や大きな音にも
反応しない場合には、
一度獣医師さんに
相談してみることをおすすめします。
吠えやすい犬種
前提として、
犬は多かれ少なかれ
吠える動物です。
環境や犬の性格によっても
吠えやすさというのは異なります。
その中でも
吠えの行動が出やすい犬種は
「柴犬」や「ダックスフンド」
「テリア」「ビーグル」
などの猟犬といわれる
犬種の犬たちです。
もともと犬種としての気質が強く、
動くものに反応する、
番犬として縄張り意識が強い
などの理由から
吠えという行動が出やすいといえます。
その他、
プードルやチワワ、
パピヨンなどの小型犬も、
大型犬に比べて、
身を守るために吠えやすい
(警戒吠え)傾向にあります。
犬が吠える場合のしつけ(対処方法)
吠えさせない環境作り
例えば窓から
小学生の登下校が見えて吠えるなら、
その時間はケージに入れたり
カーテンを閉めたりするなど、
見せないようにすることも有効的です。
チャイムの音に反応するなら、
チャイムが聞こえない部屋や
クレートに入れて、
音が聞こえにくくするなどの
対策ができます。
「チャイム=来客」として
認識しているケースも多いので、
トレーニングとして
チャイムをわざと何度も鳴らし、
チャイムが鳴っても
「何も起こらない」と
学習させるのも一つの手です。
無視することも大切
嬉しくて吠える場合は、
落ち着くまで無視しましょう。
吠えられても
飛びつかれても無視して、
別の部屋に行くなどして
犬が落ち着くのを待ちます。
落ち着いたと思ったら、
声をかけて撫でたり
遊んだりしてあげてください。
アイコンタクトを強化する
アイコンタクトの練習をして、
名前やコマンドを言われたら
飼い主さんを見ることを意識させ、
吠える対象物から
注意を逸しましょう。
最初はおやつなどを使っても良いです。
愛犬より先に
吠える対象に気づくことも重要です。
指示を与えて吠えさせない
「環境づくり」や
「アイコンタクト」とも似ていますが、
吠えられないように
別の指示を与えることで、
吠えを回避することもできます。
伏せや横になる姿勢になる指示を出したり、
おもちゃ欲が強い子ならば、
おもちゃを咥えるように
指示を出したりすることで、
物理的に
吠えるという行動を
できなくさせることも一つの方法です。
犬の無駄吠えは早めの対策が必要
犬が吠える理由として
- 「警戒吠え」
- 「興奮吠え」
- 「遠吠え」
- 「要求吠え」
を挙げました。
それらが状況によって
過剰になることにより
「無駄吠え」になります。
無駄吠えは、
場合によっては
近隣から苦情がくるなど
トラブルになる恐れもあり、
飼い主に
とっても大きなストレスになるため、
問題行動の一つとして対策が必要です。
無駄吠えのトレーニングは
時間がかかるため、
できるだけ早く、
かかりつけの獣医師や
ドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
まとめ
犬が吠えるのは犬の意思表示
- 犬は吠える動物です
- 犬が吠える場合、
なぜ吠えているのか考える必要があります - 犬の無駄吠えは早めの対策が必要です
犬にとって吠えは、
犬や人とのコミュニケーションツールの一つです。
吠える行動そのものが
悪いわけではありません。
吠える理由や
タイミングはそれぞれですが、
必ず意味があって吠えています。
うるさいと思って叱っても、
逆効果になることも。
愛犬が何に対して
どういった気持ちで
吠えているのかを考え、
その吠えを飼い主がちゃんと
コントロールできるように
トレーニングできるといいですね。
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