犬が吐血!原因や病気のリスクって?

公開日:2024/10/30 / 最終更新日:2025/02/18
犬が吐血した場合に考えられる原因
犬が吐血した場合は、
どこかに炎症が起きていたり、
重症化していたりする
可能性が高いので、
様子を見ることなく、
早急に
病院へ連れて行きましょう。
その上で
考えられる原因は
以下の通りです。
歯や口腔内の異常
歯周病が重症化して、
口腔内の血液が口から出て
吐血のように
見えることがあります。
鼻や肺などの呼吸器異常
重度の鼻炎や
鼻腔内腫瘍がある場合に、
血が喉から逆流し、
血を吐く場合があります。
また、
重度の
心臓病が原因となり
肺からの
出血を起こすこともあります。
呼吸器からの出血は
今すぐ生死に関わるため、
どれだけ早く対応できるかが
生死を分けるといっても
過言ではありません。
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消化器の炎症や腫瘍など
胃炎や腸炎などが起こると、
表面の粘膜がもろく、
傷つきやすくなり、
少量の出血を伴うことがあります。
吐いたものが少しピンクになる、
少量の血の塊が
点々としている程度であれば
問題ないこともありますが、
胃潰瘍などの
重症なケースになると
出血量が増え、
吐物がほとんど
鮮血になることもあるため
注意が必要です。
胃がんや食道がんなど
消化器のいずれかに
癌・腫瘍が発生した場合も
吐いたものに
血が混じることがあります。
出血量は
腫瘍の種類と
大きさによりますが、
突然の大量出血や、
一般的な治療に反応しない
持続的な出血を伴うことがあります。
異物誤飲や中毒
先の鋭い串や
ジャーキーなどの
異物誤飲が
原因になることもあります。
この場合は
物理的に
粘膜に刺激を与えて
出血を起こします。
直前までは元気で
食欲もあったにもかかわらず、
何かを食べた直後に起こる
出血の場合には
注意が必要です。
また、
チョコレートや玉ねぎなどの
中毒物質を誤飲した場合も
吐血する可能性があります。
基本的に
犬が吐血する場合は
鮮血であることが多いですが、
茶色だったり、
ピンクだったりする場合は
直前に
紅生姜などを誤飲していて
吐瀉物に着色している
可能性も考えられます。
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止血異常
止血に関わる
血小板という物質が、
自分の抗体によって
異物と認識されてしまい、
消化器だけでなく
さまざまな臓器から
出血が起こることがあります。
非常に症状が激しく、
大量の吐血の可能性があります。
その他
草を食べることによって
嘔吐し、
その吐瀉物に
血が混じっていることもあります。
それは
草が内臓を
傷つけてしまったことによる
出血が考えられます。
気持ち悪くて
吐き出したいときに
犬は
草を食べる傾向にあり、
胃潰瘍などが疑われます。

犬が吐血したときの対処・応急処置
できる限り、
動物病院に相談して
診てもらうことを
おすすめしますが、
どうしてもの場合の
応急処置を説明します。
半日から1日程度の絶食
1~2回程度の
嘔吐があっても
元気がある場合は、
軽度の胃腸炎である
可能性があります。
まずは
半日から1日程度の
絶食を行なってみてください。
嘔吐が止まらず、
元気もなくなっているような場合には
早急な対処が
必要なこともあるため、
動物病院に相談していただくと
良いでしょう。
繰り返し吐血する場合はすぐ病院へ
原因が腫瘍である場合には、
嘔吐を繰り返し
吐血も持続的に起こることが
多いでしょう。
自宅での応急処置で
吐血を止めることは
困難です。
まずは
早急な診断が必要ですので
動物病院を受診してください。
口の中の異物は取り除く
口の中に
異物が刺さっている場合は
取り除き、
圧迫止血をしてください。
また、
異物による
吐血の場合には
症状が急性に起こる
可能性があります。
原因がはっきりしている場合、
形状によっては
無理に吐かせると
消化管を傷つける
可能性があるため、
早急に
動物病院を受診しましょう。
体の他の場所の異常を確認
止血異常による
吐血の場合には、
体の他の場所にも
異常が認められることがあります。
例えば、
体表に紫の
斑点が認められたり、
血尿が
認められたりすることもあります。
歯ぐきの色や
舌の色が
いつもより白っぽく
見えることもあります。
止血異常は早急な診断と
治療が必要な緊急疾患です。
すぐに
動物病院を受診しましょう。
呼吸が苦しそうならすぐ病院へ
鼻や肺に
原因がある場合には、
血を吐く以外にも
呼吸が苦しいといった症状が
認められることが多いです。
鼻の中や
肺の中からの出血を
止めることは困難であり、
症状も重いことが多いため、
早めに
動物病院を受診しましょう。

まとめ
犬が吐血した場合にすぐ発見できるような環境を
愛犬が吐血した場合は
早急に
病院へ連れていきましょう。
人間でもそうですが、
吐血=重症である可能性が高いです。
ペットである犬や猫は
言葉を話すことができません。
具合が悪くても
早期に
症状を訴えることができず、
重症化し
食欲不振や元気消失に陥り、
ようやく飼い主さんが気づくケースが
ほとんどです。
でも、実は
愛犬もちょっとしたサインを
出しているものです。
日頃からのスキンシップで
早期発見・早期治療を心がけましょう。
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