犬がブロッコリーを食べても大丈夫?
公開日:2022/06/11 / 最終更新日:2024/01/10
犬はブロッコリーを食べても大丈夫
ブロッコリーは
ビタミンCやβカロテン(ビタミンA)、
ビタミンE、鉄、葉酸などを含み
犬が食べても大丈夫な食材です。
ただし、イソチオシアネートという成分が
犬の胃を刺激してしまう可能性があるため、
与え過ぎには注意が必要です。
また、ブロッコリーには
がんの予防効果や
花粉症の症状を緩和する効果が期待できる
スルフォラファンも含まれます。
スルフォラファンを生成する酵素は
熱に弱いため、
生で食べたり
低温で蒸したりすることで
効率よく摂取することができます。
ブロッコリーには
ゴイトロゲンが含まれているため、
甲状腺機能に問題がある犬は
注意が必要です。
ブロッコリーの与え方
生のブロッコリー
生のブロッコリーは
非常に固く、
消化もしにくいので、
与える際は
細かく切ってから与えてください。
また、虫がついていることもありますので、
よく洗ってからあげましょう。
茹でたブロッコリー
ブロッコリーには
水溶性ビタミンが含まれています。
そのため、茹でると
ビタミンが溶け出してしまうため、
加熱は短時間でおこなうことを
おすすめします。
茹でた場合であっても、
喉に詰まらせたりしないよう、
細かく切ってあげましょう。
ブロッコリーの茎(芯)
茎(芯)は非常に固いため、
与える際は
加熱後に皮を剥き、
細かく切ってから
あげると良いでしょう。
犬にブロッコリーを与える際の注意点
アレルギーの可能性
アレルギーは、
生まれつきの体質による
先天性アレルギーと、
長い期間同じ食材を
食べることにより発症する可能性がある
後天性アレルギーがあります。
ブロッコリーを初めて与える際は、
少量からスタートしましょう。
以下の症状が見られた場合は、
アレルギーの可能性があります。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚のかゆみ
- 元気がない
- 目の充血
ブロッコリーを食べた際に
上記のような
症状が現れた場合は、
獣医師に相談しましょう。
甲状腺に問題がある犬には与えない
ブロッコリーは
アブラナ科の野菜です。
アブラナ科に含まれる
ゴイトロゲン(グルコシノレート)は、
ヨウ素の吸収を阻害する働きがある
といわれています。
また、甲状腺ホルモンの分泌に
悪影響を及ぼし、
甲状腺に負担をかけてしまう
可能性があります。
尿路結石症の可能性
ブロッコリーには
シュウ酸が含まれており、
尿路結石症になる
可能性があります。
尿路結石症とは、
尿の通り道に結石という
小さな石の塊のようなものができてしまい、
尿を体外へ排出できない
状態を指します。
排出できないと
体の中に尿がたまってしまい、
腎臓に大きな負担がかかります。
最悪の場合
腎臓が機能しなくなり、
尿毒症
(腎臓が機能しなくなり、体外へ老廃物や
毒素を排出できない症状)
という病気になり
死に至る可能性もあります。
腎臓の不調は
気づきにくいことで有名です。
以下の症状が見られたら、
獣医師に相談するようにしましょう。
- 頻尿になる
- (トイレをする姿勢になってから)尿が出るまでに時間がかかる
- おしっこをする時に痛そう(キャンと鳴く、震えるなど)
- 食欲がない
- おしっこに血が混じっている
ブロッコリーの栄養素
ビタミンC
犬は体内でビタミンCを形成することができますが、年齢や体質が原因で不足してしまうこともあります。ビタミンCは犬の体を若々しく保ちガンを抑制する働きがあります。
葉酸
葉酸は、
体の細胞の生まれ変わりや
成長をサポートするという
大切な役割を持った
ビタミンの一種です。
ビタミンK
健康な血液と
骨の維持に欠かせない成分です。
この成分が欠如すると
血が止まりづらかったり、
骨が弱くなってしまったりします。
ビタミンE
ビタミンEには
抗酸化作用があります。
細胞膜トラブルの原因となる
活性酸素に対抗する
働きがあるため、
皮膚のトラブルやがん、
消化器疾患、
更には老化防止にも
効果があると言われています。
食物繊維
食物繊維には、
水溶性食物繊維と
不溶性食物繊維ががあります。
水溶性食物繊維は、
血中のコレステロールを下げたり
免疫力を上げてくれたりする
効果があります。
不溶性食物繊維は
腸の中で膨らむため、
便秘改善や
大腸がんの予防に効果的です。
ただし、過剰摂取すると
下痢を引き起こす恐れがあります。
たんぱく質
たんぱく質は、
筋肉や血液、皮膚、被毛など、
体を作るために
必要な栄養素です。
また、体の調子を整えてくれる
作用もあります。
ブロッコリースプラウトは与えないほうが良い
ブロッコリーの種を発芽させた
「ブロッコリースプラウト」は、
ブロッコリーに微量含まれる
植物由来の化学成分
「スルフォラファン」を、
成熟ブロッコリーの
20倍以上も含んでいます。
このスルフォラファンには、
抗酸化作用や解毒作用といった、
体の防御機能を高める働きがあると
言われています。
しかしスルフォラファンは、
過度に摂取すると
胃を刺激してしまう
可能性があります。
そのため、与えるとしても
極めて少量にするか、
もしくは与えないようにしましょう。
療法食として
与える場合は、
獣医師の指示に従ってください。
まとめ
- 甲状腺に問題がある犬には与えない
- 与える場合は細かく刻んで少量に
- ブロッコリースプラウトは与えないほうが良い
栄養満点なブロッコリーですが、
与え過ぎると
逆効果になってしまいます。
与える際は
愛犬の様子を見ながら、
少量ずつ与えるようにしてください。
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