犬がブリ(鰤)を食べても大丈夫?
公開日:2024/06/11 / 最終更新日:2024/06/11
犬はブリを食べても大丈夫!
基本的にブリは
犬が食べても大丈夫です。
ただし、
アニサキス食中毒や小骨など、
与える際にはいくつか
気をつけなければならないこともあります。
注意点さえしっかり守れば
犬にとって
嬉しい成分を含んだ食材です。
ブリとハマチの違いって?
皆さんは
ブリとハマチが
同じ魚であることを
ご存じでしょうか。
ブリは出世魚(しゅっせうお)といって
稚魚から成魚までの
成長段階によって
複数の名前を持っているのです。
稚魚の時は「わかし」と
呼ばれているこの魚は、
体長が40cmほどになると
「いなだ」や「ハマチ」、
体長60cm以上になると
「ワラサ」と
呼ばれるようになります。
そして、
体長が80cm以上になると
「ブリ」と呼ばれるのです。
犬にブリを与える際の注意点
アニサキスによる食中毒
天然もののブリには、
昨今話題になっている寄生虫
「アニサキス」よる
食中毒の心配があります。
ただ、
刺し身として
一般的に流通しているブリは
養殖もので、
寄生虫の心配は
ほぼありません。
また、
天然ものでも
適切に冷凍処理されていれば
アニサキスは死滅しているので
問題ありません。
厚生労働省が発表している
報告によると、
アニサキスは
寄生虫(線虫)の一種で、
サバやイワシ、カツオ、サケ、
イカ、サンマ、アジなどの
魚介類の内臓に寄生します。
鮮度が落ちると
内臓から筋肉に移動し、
生の状態で食べることで、
アニサキス寄生虫
が胃壁や腸壁に刺入して
食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
人間だと
嘔吐や激しい痛みを伴い、
犬や猫にも同様の症状を起こす
可能性があります。
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ヒスタミン食中毒
ヒスタミン食中毒は
ヒスタミンという物質を含有している
魚を摂取することによって
発症する中毒です。
魚がもともと持っている
ヒスチジンという物質が、
細菌の持つ
脱炭酸酵素の働きよって
魚肉内で
ヒスタミンを生成します。
魚を常温で
放置することによって
細菌が増殖するので、
必然的に
ヒスタミンの生成される量も多くなり
中毒を起こす確率が
高くなります。
ヒスタミンは
熱にとても強いため
一度ヒスタミンが
生成されてしまうと
熱処理によって
分解することは困難になります。
予防策として
新鮮な魚を
購入することを心掛け、
常温の状態で
放置などしないようにしましょう。
ヒスタミン食中毒になると
摂取後2~3時間で
以下のような症状が出ると
言われています。
- 下痢
- 嘔吐
- 舌や顔の腫れ
- 蕁麻疹
- めまい
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ブリの小骨に注意
ブリには
細かい骨がたくさんあります。
人間であれば
骨があることを意識して
噛む回数を
増やすことができますが、
犬は基本的に
飲み込みに近い
食べ方をします。
「小骨に気をつけてね」と
言っても分からないので、
事前になるべく
目立つものは
取り除いてあげるようにしましょう。
また
食べさせる前に
よく焼くか煮るかして、
ブリの身をほぐしてから
あげるようにすると
よいでしょう。
骨が残っていると
犬が勢いよく食べている時に
口内を傷つけてしまったり、
胃腸に負担をかけてしまったりする
可能性があります。
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犬にブリの皮は大丈夫?
ブリの皮には、
豊富なコラーゲンが
含まれています。
コラーゲンは
関節の滑りを良くする
効果があるため、
犬にとっても安心で
健康的な食材です。
切り刻んで
与えてあげると良いでしょう。
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もちろん味付けはNG
犬にブリを与える場合は、
何も味付けをせずに、
茹でるか蒸すかして
与えてあげましょう。
調理する場合も、
油や塩、胡椒は
使わないようにしましょう。
なお、
にんにくや玉ねぎは
中毒症状を起こしますので
厳禁です。
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与える量に注意
食べても良い食材とはいえ、
与えすぎはよくありません。
あくまで主食ではなくおやつ程度に
少量を与えるにとどめましょう。
ブリの栄養成分
ブリの栄養成分は
調理方法によっても異なるため
一概に言うことはできませんが、
今回は
焼きブリの栄養成分を紹介します。
カリウム
カリウムはミネラルの一つで、
細胞内の浸透圧を維持したり、
細胞の活性を維持したりす
る役割があり、
体内の不要なナトリウムを
輩出してくれます。
疲労回復にも
良い効果を与えてくれ、
欠乏すると
「低カリウム血症」を発症することも。
とても大事な成分であることに
間違いはないのですが、
過剰に摂取すること
「高カリウム血症」の原因にもなるので、
注意が必要です。
不飽和脂肪酸
ブリには
血液をサラサラにしてくれる
、DHAやEPAなどの
不飽和脂肪酸が多く含まれています。
DHA
オメガ3の不飽和脂肪酸の一つで、
皮膚粘膜の健康を保ち
脳の働きを活発にしてくれ
る役割があります。
認知症予防にもなるので、
積極的に取り入れたい
栄養素の一つです。
EPA
魚に多く含まれている
不飽和脂肪酸です。
EPAが血中に
血栓ができるのを防ぐことで、
血栓の詰まりが
原因となりやすい
心筋梗塞や脳梗塞になる確率を
下げてくれます。
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クリルオイルのEPA・DHAは吸収率が良く、
リン脂質結合型オメガ3脂肪酸のなので、
血液脳関門を通り抜けられます。
リン脂質は乳化剤(石鹸のような働き)として
オイルの吸収を促すため
体内への吸収率が良いのです。
※一般のEPA・DHAはトリグリセリド
(中性脂肪)という形で存在しています。
犬 猫 は亜麻仁油やエゴマ油など
αリノレン酸の分解酵素がなく
吸収が苦手と考えられていますが
クリルオイルは
ダイレクトにEPA・DHAを補給できるので
短期間で違いを
実感いただけることが多いようです。
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もし犬がブリを食べて
体調を崩した場合の対処法
ブリの身自体に
中毒成分はありませんが、
普段食べ慣れていないものを
食べた場合、
体調を崩してしまうことがあります。
また、
骨などが刺さってしまうと
嘔吐や下痢、
腸閉塞を起こす
可能性もあります。
もし犬にブリを食べさせて
体調を崩した場合、
早めに
動物病院に相談しましょう。
その際に、
「いつ」「どのくらい」
「どういった調理方法」で与えたかを
きちんと説明しましょう。
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まとめ
- 犬はブリを食べても大丈夫!
- 新鮮なブリを茹でるか蒸してあげましょう
- 小骨に注意!身をほぐして少量あげましょう
- 皮はコラーゲンたっぷり! 細く切ってあげましょう
- 味付けしたブリはNG!
人間にとって美味しい食材でも、
犬にとっては
危険な食べ物も
たくさんあります。
正しい知識と与え方で
愛犬との食事の時間を
楽しみましょう。
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