犬がチンゲンサイを食べても大丈夫?
公開日:2022/08/02 / 最終更新日:2023/05/29
犬はチンゲンサイを食べても大丈夫
チンゲンサイ(チンゲン菜、青梗菜)は
カリウム、カルシウム、βカロテン、
ビタミンCなどが豊富で、
犬が食べても大丈夫な野菜です。
年間を通して流通する
アブラナ科の中国野菜で、
1970年代から
日本でも生産されるようになりました。
※各茹で100g当たり
犬にチンゲンサイを食べさせるときの注意点
チンゲンサイを食べさせる際は、
以下の点に注意しましょう。
- シュウ酸
- グルコシノレート/ゴイトロゲン
- アレルギー
1、シュウ酸の摂取に注意
チンゲンサイには
尿石症の原因になる
シュウ酸が含まれます。
茹でることで減らせますので、
チンゲンサイを与える際は
沸騰したお湯で
1分ほど茹でるようにしてください。
カルシウムと一緒に摂ることで
体内での
吸収率を下げることもできます。
2、グルコシノレート/ゴイトロゲンの摂取に注意
グルコシノレートや
体内で分解してできるゴイトロゲンは、
甲状腺を腫れさせる物質で
甲状腺機能低下症や甲状腺腫瘍、
甲状腺癌を引き起こす
可能性があります。
加熱調理で不活性化しますし、
毎日大量に食べない限り
大きな問題になることはありません。
3、アレルギーに注意
チンゲンサイは
アレルギー報告の多い
食材ではありませんが、
可能性はゼロではありません。
食後に体を痒がったり、
嘔吐・下痢が見られる場合は
動物病院に行くようにしてください。
なお、アレルギー検査で
陽性が出た食材は
食べられないと考える
飼い主さんが少なくありませんが、
実際にアレルギー症状が
出ていなければ
与えても問題ありません。
誤解から愛犬の食の選択肢を
狭めてしまわないように、
してください。
犬にチンゲンサイを食べさせるときの方法
チンゲンサイを食べさせる際は、
「加熱」して
「適量を与える」ようにしてください。
1、加熱して与える
チンゲンサイは
生で食べても
すぐに問題になることはありませんが、
加熱調理することで
「シュウ酸」や「グルコシノレート/ゴイトロゲン」の
リスクを下げることができます。
茹ですぎると
ビタミンも出てしまいますので、
茹で時間は1分を目安にしてください。
2、適量を与える
チンゲンサイを
総合栄養食にトッピングしたり、
おやつとして与えたりする場合は、
1日の最適カロリー量の
10%以内にしてください。
チンゲンサイに含まれる栄養素
チンゲンサイを食べることで
どんな効果が
期待できるのでしょうか。
含まれる栄養素を
それぞれ解説します。
カリウム
カリウムは
過剰な塩分を排出して
ナトリウムとのバランスを保ち、
血圧を安定させる効果があります。
ただ腎臓が弱っている場合は
カリウムが過剰になり、
心臓にダメージを与えてしまいます。
腎臓に不安のある子は
摂取量に気を付けましょう。
カルシウム
カルシウムは
骨や歯の材料になるだけでなく、
神経の情報伝達にも
重要な役割を持ちます。
不足すると脳が正常に働かなくなり、
イライラにつながります。
βカロテン
犬はβカロテンを
体内でビタミンAに変換することができます。
ビタミンAは
健康な被毛を保ち、
視力維持にも役立ちます。
不足することで
免疫力の低下や
骨の形成不全につながります。
ビタミンC
ビタミンCは
強い抗酸化作用が特徴で、
がん予防や
アンチエイジングの効果が期待されます。
生体内の異物を解毒する作用や、
免疫機能を向上させる作用もあります。
犬はビタミンCを
体内で合成することが可能です。
食物繊維
食物繊維は
摂取しても栄養にはなりませんが、
血糖値の上昇を抑えて
肥満を予防したり、
大腸を刺激して
便秘を改善したり、
腸内細菌のエサになって
腸内環境を改善したりしてくれます。
まとめ
- チンゲンサイはミネラル・ビタミンが豊富な野菜
- シュウ酸が含まれるため加熱調理する
- 最適カロリーを計算して適量を与える
中華料理で定番になった
チンゲンサイは、
犬も食べられる野菜です。
シャキシャキとした
食感が気にいる
ワンちゃんも少なくないでしょう。
生で与えても中毒性はありませんが、
シュウ酸など
気になる成分も含まれます。
必ず加熱調理して、
安全に与えるようにしてください。
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