犬がほうれん草を食べても大丈夫?
公開日:2021/10/12 / 最終更新日:2023/11/08
犬はほうれん草を食べても大丈夫
ほうれん草はβカロテン(ビタミンA)、
ビタミンE、ビタミンC、
ビタミンB2や鉄、葉酸、
カリウムなどを含み
犬が食べても大丈夫な野菜です。
ただし、結石の原因になる
シュウ酸も多く含むため、
与え方に注意が必要です。
ほうれん草(夏・茹で)
- エネルギー 25kcal
- βカロテン 5400μg
- ビタミンE 3.1mg
- ビタミンC 10mg
- ビタミンB2 0.11mg
- 鉄 0.9mg
- 葉酸 110μg
- カリウム 490mg
- 食物繊維 3.6g
ほうれん草(冬・茹で)
- エネルギー 25kcal
- βカロテン 5400μg
- ビタミンE 3.1mg
- ビタミンC 30mg
- ビタミンB2 0.11mg
- 鉄 0.9mg
- 葉酸 110μg
- カリウム 490mg
- 食物繊維 3.6g
小松菜(茹で)
- エネルギー 15kcal
- βカロテン 3100μg
- ビタミンE 1.6mg
- ビタミンC 21mg
- ビタミンB2 0.06mg
- 鉄 2.1mg
- 葉酸 86μg
- カリウム 140mg
- 食物繊維 2.4g
かぼちゃ
- エネルギー 93kcal
- βカロテン 4000μg
- ビタミンE 5.8mg
- ビタミンC 32mg
- ビタミンB2 0.08mg
- 鉄 0.5mg
- 葉酸 38μg
- カリウム 430mg
- 食物繊維 4.1g
※各100g当たり
ビタミンB
白内障予防や皮膚や被毛、
爪などを綺麗に保ちます。
ビタミンBが不足してしまうと
口内炎や皮膚炎の原因に
なってしまうこともあります。
ビタミンC
犬は体内で
ビタミンCを形成することができますが、
年齢や体質が原因で
不足してしまうこともあります。
ビタミンCは
犬の体を若々しく保ち
ガンを抑制する働きがあります。
ビタミンK
健康な血液と
骨の維持に欠かせない成分です。
この成分が欠如すると
血が止まりづらかったり、
骨が弱くなってしまったりします。
ビタミンE
抗酸化作用があります。
過剰な活性酵素を
除去することで
老化や免疫力の低下を
防ぐ働きがあります。
βカロテン
皮膚や目の健康を保ち、
免疫力を正常に働かせる
効果があります。
βカロテンは
たくさん摂取しても
必要な分だけ吸収されるので、
体への悪影響がありません。
鉄分
鉄分は貧血を予防するために
必要な栄養です。
たんぱく質と一緒に摂ると
吸収力が高まります。
シュウ酸
犬にとって
シュウ酸は有害です。
シュウ酸は
シュウ酸カルシウム結石になり、
尿路結石症などを
引き起こします。
水に溶けやすい成分なので、
茹でた後で水にさらすと
ある程度は除去することができます。
ほうれん草を与える時に注意すべきこと
生では与えない
ほうれん草は
尿路結石の原因となる
「シュウ酸」を多く含んでおり、
生のまま与えると
そのまますべて
摂取してしまうことになります。
シュウ酸は水に溶けやすいので、
下処理として
ほうれん草の茎部分を1分、
葉の部分を10秒ほど
茹でてアク抜きをし、
水にさらしましょう。
そうすることで
シュウ酸を減らすことができます。
消化不良に注意
ほうれん草は
犬にとって消化のしやすい
食材ではありません。
茹でたからと
大きめのサイズであげてしまうと
胃腸の負担になります。
与える時は
小さく刻んで
与えてあげるといいでしょう。
毎日は与えないで
栄養がたくさんある野菜ですが、
上述のような理由により
毎日与えることは避けましょう。
「栄養があるから」と
多く与えてしまうと
腎臓や胃腸の負担になります。
ほうれん草は
ときどき与える程度にしましょう。
尿路結石症とは?
尿路結石症とは
尿の通り道に結石という
小さな石の塊のようなものができ、
尿が体外へ排出できない
状態を指します。
最悪の場合、
腎臓に負担がかかり、
尿毒症(腎臓が機能しなくなり、
体外へ老廃物や毒素を排出できない症状)
という病気になり
死に至る可能性もあります。
腎臓の不調は
気がつきにくいことで有名です。
以下の症状が見られたら、
動物病院で相談するようにしましょう。
- 頻尿
- トイレをする姿勢になってから、
尿が出るまでに時間がかかる - おしっこをする時に痛そう
(キャンと鳴く、震えるなど) - 食欲不振
- おしっこに血が混じっている
まとめ
- 生で与えず、茹でてアクを抜きましょう
- 消化しづらいので、小さく刻んでから与えましょう
- 栄養価が高い食材ですが、
高頻度で与えると逆効果です
ほうれん草は
栄養がたくさん入っていますが、
事前処理(アク抜きや水にさらすなど)が
大切です。
料理中に落としてしまったものを
犬が食べてしまったからと
慌てる必要はありませんが、
犬の日頃の食事として
取り入れるのは注意が必要です。
飼い主さんがしっかりと
気にかけてあげましょう。
スポンサーリンク
「アレルギー」カテゴリーの関連記事
「シニア犬」カテゴリーの関連記事
「ドッグフード」カテゴリーの関連記事
「ペットフード安全法」カテゴリーの関連記事
「偏食・少食の犬」カテゴリーの関連記事
「犬にほうれん草」カテゴリーの関連記事