犬がひじきを食べても大丈夫?
公開日:2022/06/11 / 最終更新日:2023/05/29
犬はひじきを食べても大丈夫
ひじきは
食物繊維やカルシウム、
ビタミンK、鉄、葉酸を多く含み、
犬が食べても大丈夫な食材です。
食物繊維は
栄養として吸収されることは
ありませんが、
腸内細菌のエサとなり、
水分を含んで
便秘を解消するなど
胃腸環境を整えてくれる
効果があります。
カルシウムは
骨や歯を丈夫にするだけではなく、
神経や筋肉の活動をサポートする
働きもあります。
ビタミンKは
血液凝固や
骨の形成に欠かせませんが、
犬や猫は腸内細菌によって
体内で合成されるため、
食事から補給する必要性は
低いとされています。
ひじきに鉄分が多いという誤解
鉄分は、血液中の赤血球を作る
ヘモグロビンの材料となる
ミネラルです。
ヘモグロビンは
酸素を体中に運ぶ働きをしています。
鉄分が不足すると
貧血になり、
酸素が不足することで
疲れやすくなります。
ひじきは鉄分が多い食材と
覚えている方も
多いと思いますが、
最近になって
ひじきに含まれる鉄分は
煮る際の鉄釜由来であったことが
わかりました。
実際に鉄釜とステンレス釜で
含まれる成分を比べてみると、
鉄分の量だけが異なることがわかります。
他の食材と比べてみても、
- 牛肉は2~3mg
- 卵は1.8mg
- 豆腐(絹ごし)は1.2mg
の鉄分を含みます
(それぞれ100g当たり)。
ひじきが他の食材と比べて
特に鉄分が多いとは
言えなさそうです。
ひじきの適切な与え方
総合栄養食へのトッピングや
おやつとして与える場合は、
1日の最適カロリー量の
10%以内にしてください。
ひじきを与える際の注意点
人向けの味付けはNG
ひじきの煮物は
人向けに
味付けがされていますので、
犬が食べると
健康に害を及ぼす可能性があります。
犬にひじきを与える場合は、
必ず味付けがされていないものを
与えるようにしてください。
アレルギーの可能性
食物アレルギーには、
生まれつきの体質による
先天性アレルギーと、
長い期間同じ食材を食べることで
発症する後天性アレルギーがあります。
アレルギーの場合、
以下の症状になる可能性が挙げられます。
- 下痢
- 嘔吐
- 発熱
- 元気がない
- 皮膚のかゆみ
上記のような症状があれば、
すぐにかかりつけの
獣医師に相談しましょう。
下痢の原因
ひじきは
食物繊維が豊富な食品です。
しかし食物繊維は
消化しにくいため
摂取しすぎると
下痢を引き起こす原因になる
ことがあります。
尿路結石症の恐れ
ひじきには、
マグネシウムが
多く含まれています。
マグネシウムが多い
食品を与え過ぎると、
それが結晶化して
結石という
小さな石の塊のようなものができ、
尿が体外へ排出できない
状態を指します。
以下の症状が見られたら、
動物病院で
相談するようにしましょう。
- 尿の回数・量の減少
- 頻尿
- 血尿
- 嘔吐
- トイレ以外での粗相
- 尿がキラキラしている
最悪の場合、
腎臓に負担がかかり、
尿毒症(腎臓が機能しなくなり、
体外へ老廃物や毒素を排出できない症状)
という病気になり
死に至る可能性もあります。
まとめ
- 味をつけていないひじきを
トッピングとして与えるのがおすすめ - 味付きはNG
- 与え過ぎないようにしましょう
- アレルギーに注意
ひじきは
ミネラルや食物繊維が豊富な
健康に良い食品です。
ただし、与えすぎると
健康に害を及ぼす原因になるので、
バランスの良い
食事の中での
おやつとして楽しむようにしてください。
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